2019年03月05日
第121回酔いどれ句会報告
すっかり春らしい気候になりました。このまま暖かくなるのでしょうか。俳句のほうは、もうすっかり春です。
兼題は「平」、または自由題です。
兼題は「平」、または自由題です。
出席者は、山茶花、林檎、水得魚、床雑巾、湯児、北留2号、鳴兎小吉、紅帽子、泥游、酒多良福の10名、不在選句者は、錆爺の1名でした。
一人当たり7句選んでいます。
出句者は、山茶花、林檎、水得魚、床雑巾、湯児、北留2号、鳴兎小吉、紅帽子、与太郎、泥游、酒多良福の11名で、48句が集まりました。
間違い探しとコメントをよろしくね
酒多良福
平らかな床に四肢伸び春の猫 林檎
愚図愚図と平癒を惜しむ春の風邪 湯児
せっかちな雪割り人や白き息 酒多良福
紅白の梅の向こうに東大寺 床雑巾
水平線泡立つ先の鰊漁 北留2号
春日浴びすずめ鈴なりかしましく 北留2号
はるかより便り舞い込む雪解風 湯児
眩しさや点字タイルとザラメ雪 酒多良福
雪像消え平熱の街水溜り 酒多良福
ふきのとう眠る葉照らす月夜かな 林檎
雪雫トツトツトツといつまでも 泥游
病棟の床どこまでも平らなり 北留2号
平らかな氷の道で脚すくみ 酒多良福
淡雪の落つジャンプ台のある街 山茶花
飛び乗って駅弁買ってホッとした 紅帽子
雪のせて平伏するも折れぬ薔薇 床雑巾
積み置ける紙に朱入れし二月尽 ※しゅ 泥游
午前二時除雪車同士のすれ違い 北留2号
麗日や舟に揺られて橋かぞえ 林檎
冴え返り湖散る星をいまだ見ず ※うみ 湯児
平日に五万人もが並ぶ町 紅帽子
寒ちぢみちぢんで甘し菠薐草 ※ほうれんそう 湯児
満腹と裏腹五品平らげて 水得魚
バレンタイン娘の持ち帰る残り酒 ※この 泥游
被災地に氷柱の涙落ちにけり 鳴兎小吉
したり顔平和は軍備とがなり立て 酒多良福
春の雨田畑を芳醇せし神よ 林檎
行く春や平和の祈り永遠に 山茶花
雪見酒平たい族の悦び哉 与太郎
平成のおわり清(さや)かな春の宵 水得魚
極寒や純白極む地平線 鳴兎小吉
大小の雪割りの音今朝もまた 山茶花
三月の校舎がらんとなりにけり 紅帽子
三月一日あの日目指した地平線 北留2号
春来たる小樽の海に群来の色 山茶花
あのやろもあのこあいつも卒業し 紅帽子
天災の都度試される平常心 水得魚
平泉の夢東北の夢春吹雪 鳴兎小吉
平和なる幸感謝して新年度 水得魚
卒業試験平均かぁまあ良いか 泥游
軒先の雪解雫のしたたかに 紅帽子
吾は帰宅難民還る雪夜の先の闇 鳴兎小吉
走り抜け町を見渡し弥生かな 林檎
残雪の平らなところ選り歩む ※えりあゆむ 泥游
平気だと言い聞かせつつ痩せ我慢 水得魚
自己流のピアノ響きて寒の開け 湯児
懐かしき祖母のまんまる草の餅 山茶花
凍星や逆縁の子の一周忌 ※いてぼし 鳴兎小吉
以上です。
一人当たり7句選んでいます。
出句者は、山茶花、林檎、水得魚、床雑巾、湯児、北留2号、鳴兎小吉、紅帽子、与太郎、泥游、酒多良福の11名で、48句が集まりました。
間違い探しとコメントをよろしくね
酒多良福
平らかな床に四肢伸び春の猫 林檎
愚図愚図と平癒を惜しむ春の風邪 湯児
せっかちな雪割り人や白き息 酒多良福
紅白の梅の向こうに東大寺 床雑巾
水平線泡立つ先の鰊漁 北留2号
春日浴びすずめ鈴なりかしましく 北留2号
はるかより便り舞い込む雪解風 湯児
眩しさや点字タイルとザラメ雪 酒多良福
雪像消え平熱の街水溜り 酒多良福
ふきのとう眠る葉照らす月夜かな 林檎
雪雫トツトツトツといつまでも 泥游
病棟の床どこまでも平らなり 北留2号
平らかな氷の道で脚すくみ 酒多良福
淡雪の落つジャンプ台のある街 山茶花
飛び乗って駅弁買ってホッとした 紅帽子
雪のせて平伏するも折れぬ薔薇 床雑巾
積み置ける紙に朱入れし二月尽 ※しゅ 泥游
午前二時除雪車同士のすれ違い 北留2号
麗日や舟に揺られて橋かぞえ 林檎
冴え返り湖散る星をいまだ見ず ※うみ 湯児
平日に五万人もが並ぶ町 紅帽子
寒ちぢみちぢんで甘し菠薐草 ※ほうれんそう 湯児
満腹と裏腹五品平らげて 水得魚
バレンタイン娘の持ち帰る残り酒 ※この 泥游
被災地に氷柱の涙落ちにけり 鳴兎小吉
したり顔平和は軍備とがなり立て 酒多良福
春の雨田畑を芳醇せし神よ 林檎
行く春や平和の祈り永遠に 山茶花
雪見酒平たい族の悦び哉 与太郎
平成のおわり清(さや)かな春の宵 水得魚
極寒や純白極む地平線 鳴兎小吉
大小の雪割りの音今朝もまた 山茶花
三月の校舎がらんとなりにけり 紅帽子
三月一日あの日目指した地平線 北留2号
春来たる小樽の海に群来の色 山茶花
あのやろもあのこあいつも卒業し 紅帽子
天災の都度試される平常心 水得魚
平泉の夢東北の夢春吹雪 鳴兎小吉
平和なる幸感謝して新年度 水得魚
卒業試験平均かぁまあ良いか 泥游
軒先の雪解雫のしたたかに 紅帽子
吾は帰宅難民還る雪夜の先の闇 鳴兎小吉
走り抜け町を見渡し弥生かな 林檎
残雪の平らなところ選り歩む ※えりあゆむ 泥游
平気だと言い聞かせつつ痩せ我慢 水得魚
自己流のピアノ響きて寒の開け 湯児
懐かしき祖母のまんまる草の餅 山茶花
凍星や逆縁の子の一周忌 ※いてぼし 鳴兎小吉
以上です。
Posted by BBQくにむら at 02:36│Comments(8)
│くにむら俳壇
この記事へのコメント
ひさびさの小吉(こきち)姐さん、失礼、小吉(しょうきち)師匠のご来臨とキレイどころの揃い踏み!に、いやでも盛り上がりましたね。
林檎さんのEテレ句にも磨きがかかりましたね。小生は・・・早く風邪を治します!
林檎さんのEテレ句にも磨きがかかりましたね。小生は・・・早く風邪を治します!
Posted by 湯児 at 2019年03月05日 17:10
湯児さん、風邪残りでの出席でしたね。お疲れさまでした。
私も林檎さん同様、火野正平のこころ旅を見ながらいくつも俳句を作った覚えがあります。紀行番組はモチーフになりますね。
林檎さん、1席おめでとう。
私も林檎さん同様、火野正平のこころ旅を見ながらいくつも俳句を作った覚えがあります。紀行番組はモチーフになりますね。
林檎さん、1席おめでとう。
Posted by 良福 at 2019年03月05日 18:02
あははは、「こきち」じゃなくて「こよし」だったね、まだ熱あるかも。
Posted by 湯児 at 2019年03月05日 18:58
一席ありがとうございます。
この句は、残業でよろよろになって帰ったら、Eテレで猫がまったり横になってるのをただただ流してるのを見て、羨ましく思い作った句です。これからも、Eテレとコラボレーションしていきたいと思います。
そして、『こよし姐さん』の句評の語彙力に圧倒されました。褒められて伸びるタイプなので嬉しかったです。
沢山点をいただき、嬉しかったです
林檎
この句は、残業でよろよろになって帰ったら、Eテレで猫がまったり横になってるのをただただ流してるのを見て、羨ましく思い作った句です。これからも、Eテレとコラボレーションしていきたいと思います。
そして、『こよし姐さん』の句評の語彙力に圧倒されました。褒められて伸びるタイプなので嬉しかったです。
沢山点をいただき、嬉しかったです
林檎
Posted by 林檎 at 2019年03月05日 22:26
湯児さん
句会の美人パワーできっと風邪も治りますね。どうぞお大事に。
吉福さん
火野正平、いいおじさまになりましたねー。
句会の美人パワーできっと風邪も治りますね。どうぞお大事に。
吉福さん
火野正平、いいおじさまになりましたねー。
Posted by 林檎 at 2019年03月05日 23:17
林檎さん
たしかに、こよし姐さんの選評は深い洞察があって、作者の意図を越えていました。ありがたい撰者でした。
たしかに、こよし姐さんの選評は深い洞察があって、作者の意図を越えていました。ありがたい撰者でした。
Posted by 良福 at 2019年03月05日 23:23
火曜日、思いついて中島公園の北海道文学館で開催中の「北海道の俳人?」展を見てきました。誰もいませんでした。でも、すごい人を見つけました。細谷源ニ(故人)です。古書店で彼の本を買いました。次回報告します。
Posted by 湯児 at 2019年03月06日 18:15
細谷源治、初めて聞きました。今、調べてみましたが、硬くけわしい句を作る俳人なあと思いました。
今度、楽しみにしています。
今度、楽しみにしています。
Posted by 良福 at 2019年03月07日 03:16