2024年01月06日
第179回酔いどれ句会清記表
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
紅帽子さんに清記表を作ってもらいました。
紅帽子さんに清記表を作ってもらいました。
今回の投稿作品は51句あります。7句選んでください。
句会同人の方に限らせていただきます。
選句結果はコメント欄に記入し、できれば選評も書いてくださいね。
酒多 良福
1 プレアデス僕が発見したのデス
2 沈んでも日はまた昇る冬至祭
3 枝枝に結びし願い初詣
4 年越していまだに起承転のまま
5 初春や起業の先輩に花を
6 ヒマラヤの結晶も佳し三日のバー
7 元旦に大地の割れる覚悟かな
8 初詣みくじ結ぶ手あちこちに
9 森林の蒼と静寂冬ざるる
10 網結きを作りし祖父を夢に見る
11 鐘の音に結びつけられ去年今年
12 仁義だろせめてハガキは70円
13 髪結に母付き添いて成人日
14 三が日やることなくて大掃除
15 鹿肉のポトフの湯気や新年会
16 災いに明ける年こそ縁結び
17 年賀状やめると結ぶ年賀状
18 結婚は禁句娘暮帰る
19 結び昆布おでんの底で二刀流
20 年明けやまずは300円の大当たり
21 雪雲の空の重さに身構える
22 星結ひてワタリガラスの冬の旅
23 結末はよくわからないキンタロさん
24 増結の列車見送る十二月
25 物故者や年賀状の手を休め
26 日向ぼこ入ってくれないねこちぐら
27 首里駅で結レール降りぬ寒桜
28 島田結ふ祖母の写真や煤払い
29 団結の旗春闘の遠き日々
30 吾も猫も背中丸めて冬深し
31 冬夕焼再結晶に足取られ
32 結願の高野詣に牡丹雪
33 冬青空母は煙となりにけり
34 冴ゆる夜に他言無用の流星群
35 星結ぶ線まで見ゆるオリオン座
36 初晴の機上母の棺はあのあたり
37 病床は母の結界帰り花
38 寒詣人人の波超え金貨
39 結び合ふ手に風花は降りて消ゆ
40 薄化粧の棺の母と三が日
41 外泊の母置き開く不凍栓
42 結ばれぬ人こそ恋し去年今年
43 山雀の初音湖畔の侘住まい
44 結花(ユカ)ちやんは幼馴染よ初山河
45 新年の淡き夕日に恵庭岳
46 3日はや母が持たせた濃い煮しめ
47 日々普通それがいちばん年明ける
48 結氷の山奥の湖(ウミ)逝きし青春(ハル)
49 湯上がりのいねむりガクン年明ける
50 極光のついえる果ての樹氷林 ※オーロラ
51 皸の両手結婚四十年 ※あかぎれ
以上です。
Posted by BBQくにむら at 20:14│Comments(2)
│くにむら俳壇
この記事へのコメント
選評なしで申し訳ありませんが、以下7句いただきました。
参加できずとっても残念ですが、「初句会」の盛況を願っております。
21 雪雲の空の重さに身構える
28 島田結ふ祖母の写真や煤払い
29 団結の旗春闘の遠き日々
32 結願の高野詣に牡丹雪
34 冴ゆる夜に他言無用の流星群
45 新年の淡き夕日に恵庭岳
46 3日はや母が持たせた濃い煮しめ
参加できずとっても残念ですが、「初句会」の盛況を願っております。
21 雪雲の空の重さに身構える
28 島田結ふ祖母の写真や煤払い
29 団結の旗春闘の遠き日々
32 結願の高野詣に牡丹雪
34 冴ゆる夜に他言無用の流星群
45 新年の淡き夕日に恵庭岳
46 3日はや母が持たせた濃い煮しめ
Posted by 小吉 at 2024年01月08日 05:58
紅帽子が選句いたしました。
8初詣みくじ結ぶ手あちこちに
和服の袖からハラリと裸の腕が半分覗いて見えますね。
28島田結ふ祖母の写真や煤払い
おばあさまの遺影が鴨居に掛けてあるのですね。年末の一コマが鮮やかに描かれています。
29団結の旗春闘の遠き日々
今は総理が賃上げを要請するよくわからない時代ですよね。赤い旗の波は遠い昔のこととなったのでしょうか。
35星結ぶ線まで見ゆるオリオン座
冬の夜空はくっきりとオリオン座が見えますね。星結ぶ線という表現が優れていると思いました。
36初晴の機上母の棺はあのあたり
お母さまの棺が晴れた新年の空にゆらゆらと昇ってゆく。斎藤茂吉の「死にたまふ母」を思い出しました。
40薄化粧の棺の母と三が日
お化粧をしてもらったお母様と最後の日々でしょうか。薄化粧のお顔とお別れ、せつないですね。
50極光のついえる果ての樹氷林
北海道でも見えたオーロラの雄大な冬の光景が写真のように見えてきます。
以上7句いただきました。今年もよろしくお願いします。
8初詣みくじ結ぶ手あちこちに
和服の袖からハラリと裸の腕が半分覗いて見えますね。
28島田結ふ祖母の写真や煤払い
おばあさまの遺影が鴨居に掛けてあるのですね。年末の一コマが鮮やかに描かれています。
29団結の旗春闘の遠き日々
今は総理が賃上げを要請するよくわからない時代ですよね。赤い旗の波は遠い昔のこととなったのでしょうか。
35星結ぶ線まで見ゆるオリオン座
冬の夜空はくっきりとオリオン座が見えますね。星結ぶ線という表現が優れていると思いました。
36初晴の機上母の棺はあのあたり
お母さまの棺が晴れた新年の空にゆらゆらと昇ってゆく。斎藤茂吉の「死にたまふ母」を思い出しました。
40薄化粧の棺の母と三が日
お化粧をしてもらったお母様と最後の日々でしょうか。薄化粧のお顔とお別れ、せつないですね。
50極光のついえる果ての樹氷林
北海道でも見えたオーロラの雄大な冬の光景が写真のように見えてきます。
以上7句いただきました。今年もよろしくお願いします。
Posted by 紅帽子 at 2024年01月08日 12:37