BBQくにむら

いつもの句会が開催されました。

出席者は、山茶花、高丘夕雨、鳴兎小吉、ニック・ジャガー、北留2号、星潮、泥游、戊瓶、酒多良福の９名、不在選句者は、林檎、床雑巾、湯児、紅帽子、未定子の５名でした。
一人当たり７句選んでいます。

出句者は、山茶花、床雑巾、高丘夕雨、湯児、ニック・ジャガー、星潮、北留2号、鳴兎小吉、紅帽子、泥游、戊瓶、酒多良福の１２名で、５９句が集まりました。

兼題は「霜」、または自由題です。

間違い探しとコメントをよろしくね。


酒多 良福




52 灯り消す刹那に青女気配増す　　高丘夕雨


16 冬耕や長き影曳きトラクター　　星潮
19 窓の霜爪で削りし夜汽車かな　　酒多良福
51 霜焼けの遠い記憶や毛糸巻く　　星潮


10 おでん種ひとつ増やして愛の種　　床雑巾
17 ヤなことも踏んで忘れろ霜柱　　紅帽子
22 「宇宙から来たの」と云ふ子霜野原　　星潮
40 霜月は暗い寂しいそれがいい　　紅帽子
45 緑青の屋根の霜解く曙光かな 　湯児
46 霜降りるしまい忘れた干し大根　　北留2号
47 畑仕舞いトラクターにも霜一面(はたじまい 　ニック・ジャガー
56 秋風も津軽は訛って吹くはんでね　　ニック・ジャガー


13 盟主なき霜降り月の新世かな　　戊瓶
48 温め酒台風一過の屋台村　　山茶花
58 諍ひの止まぬ人間冬の声※いさかひ、じんかん　　酒多良福


9 柚餅子はねここここここよ友の推し　　星潮
12 平日有休透き徹る秋天　　鳴兎小吉
14 霜キラリ彗星ひとすじ夜の果て　　床雑巾
18 通学のマフラー長し霜の朝　　北留2号
26 膨よかな鴨どっしりと沼の秋　　鳴兎小吉
33 古池に斜陽の反射蔦紅葉　　山茶花
38 早や十月能登に立つのは霜柱(とつき)　　戊瓶
39 蔦の葉や銃声多き映画小屋　　高丘夕雨
41 散歩道雪虫連れて帰宅する　　ニック・ジャガー
55 キャンパスの寡黙な古木霜枯るる　　山茶花


1 手を繋ぎ霜夜の道をゆっくりと　　床雑巾
2 どんぐりが大好きトトロとうちの孫　　紅帽子
5 刈田行く車窓にトビのシルエット　　北留2号
7 発火する神経繊維星流る　　高丘夕雨
8 霜降や靴の裏張り確かめる　　戊瓶
11 霜降やケーキの予約始まりぬ　　星潮
23 「ザ・ケルン・コンサート」沁み透る霜夜　　鳴兎小吉
24 戯れをナビと　みちのくひとり旅　　湯児
31 戸締まりの背戸の閂(かんぬき）霜の声　　高丘夕雨
36 霜の朝静かに溶ける葉の涙　　床雑巾
37 変身願望ハロウィンの魔女声太く　　北留2号
43 残る日を指折り数へ秋惜しむ　　泥游
49 霜降りの脂ぞ甘き肥ゆる秋※あぶら　　酒多良福
59 蝦夷栗鼠のぴょんぴょんぴょんと草紅葉　　鳴兎小吉


3 雪虫のよく飛ぶ午後や庭仕舞い　ニック・ジャガー
4 秋の霜汽車は常紋超えられず　　泥游
6 ガザのことスピルバーグはどう思う　　紅帽子
15 もしトラがまじトラになる？霜夜かな　　紅帽子
20 暮れ残る灰色の都会鳥渡る※まち　　山茶花
21 初霜やワイパー効かぬ午前五時　　酒多良福
25 露霜の芝より今朝の始まれり　　高丘夕雨
27 みちのくの湯の湧く城下　芋煮かな　　湯児
28 見舞うと一休だった　林檎齧る　　湯児
29 秋色の公園熊のバリケード　　泥游
30 霜月の冷たきその手夕散歩　　酒多良福
32 米豊作価格高騰ナンを焼く　　北留2号
34 新人は心細げにママダンプ　　ニック・ジャガー
35 霜降りの明け方響くボイラー音　　戊瓶
42 通学路霜柱踏む楽しさよ　　戊瓶
44 悲しげに口をすぼめる十三夜　　山茶花
50 高架沿ひ銀杏並木に秋の霜　　泥游
53 開票速報　音は時雨か朝まだき　　湯児
54 俺は此処葡萄新酒は小樽産　　泥游
57 街路樹の冬期剪定そぞろ寒　　鳴兎小吉


以上です。

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