2024年06月29日
第185回酔いどれ句会清記表
紅帽子さんに清記表を作ってもらいました。
今回の投稿作品は58句あります。7句選んでください。
句会同人の方に限らせていただきます。
選句結果はコメント欄に記入し、できれば選評も書いてくださいね。
酒多 良福
1 桜の実美味い樹を知るおじいちゃん
2 寅さんの腹巻はバンアレン帯
3 早朝の窓かなぶんの衝突音
4 朝涼し稜線くっきり手稲山
5 朝の蝉夢に混じりて何か云ふ
6 青葉闇縄文人がひょっこりと
7 朝獲りの烏賊は記憶の中だけに
8 妻の知恵小さき苺瓶に詰め
9 カッコウの鳴き声近し朝曇
10 床緑粥とお菜の本願寺
11 横丁に一人残され夏至の朝
12 水無月や朝粥の湯気母思ふ
13 遠目にも緑に映えて朴の花
14 夏至過ぎて朝のひかりは弱まれり
15 蜘蛛の子の大団円終へ朝日浴ぶ
16 新茶汲む刹那に視界明度増す
17 朝には醒めてられるか深焼酎 ※あした
18 塩胡瓜がりりと噛みて前歯沁む
19 東雲のテントの波やかんこ鳥
20 夏座敷母の笑顔と握り飯
21 闘病の友や笑顔の夏帽子
22 涼風はもうひと踏みと峠越え
23 朝食は昨日間引いた蕪づくし
24 セミよりも先にさえずる森の朝
25 アンタレス燃ゆ短夜の帰り道
26 夏風邪の咳に起こされ朝まだき
27 朝採りの露地アスパラをパスタにて
28 豊昇龍じつは朝青龍なのよ
29 万緑や五百頁の哲学書
30 木下闇瞳は鹿子耳立てて ※かのこ
31 大夕焼縄文人の旅の果
32 朝もぎのトマト持つ子の艶やかさ
33 何も無き部屋の夢見し夏の朝
34 日本国憲法第十四条第一項や朝涼し
35 汗滲み日陰選んで歩く朝
36 トンネルを抜けてあさかぜいよよ疾し ※とし
37 梯子酒白みゆく空夏至まつり
38 影持たぬ小蜘蛛や指に登らせん
39 緑なる樹冠にアオサギ1羽たたずめり
40 明易の朝日にごめんもう寝ます※あけやす
41 朝焼に街灯の灯の迷彩す
42 後朝の朝焼け染(シ)むる私鉄駅
43 早起きの妻朝草の匂い立つ
44 薔薇開く種子はどこから来たものか
45 早過ぎる朝に慌ててビール干す
46 姫鱒棲む不凍湖なり風不死 ※かぜやまず
47 早目覚め三文の得と夏の朝
48 本当の重さを測る夏至の朝
49 札幌の大朝焼の四時五分
50 潔く日高国立公園で
51 新じやがはレシピ動画で肉じやがぞ
52 朝凪や大漁旗の船走る
53 宵祭藍の向こうに茜空
54 朝虹よ面影薄る淋しさよ
55 してみたきこと朝寝坊明易し
56 衣更えはじめの一歩をためらわず
57 木下闇斃れし巨木仄明かし
58 夏の朝一番乗りの駐車場
以上です。
句会同人の方に限らせていただきます。
選句結果はコメント欄に記入し、できれば選評も書いてくださいね。
酒多 良福
1 桜の実美味い樹を知るおじいちゃん
2 寅さんの腹巻はバンアレン帯
3 早朝の窓かなぶんの衝突音
4 朝涼し稜線くっきり手稲山
5 朝の蝉夢に混じりて何か云ふ
6 青葉闇縄文人がひょっこりと
7 朝獲りの烏賊は記憶の中だけに
8 妻の知恵小さき苺瓶に詰め
9 カッコウの鳴き声近し朝曇
10 床緑粥とお菜の本願寺
11 横丁に一人残され夏至の朝
12 水無月や朝粥の湯気母思ふ
13 遠目にも緑に映えて朴の花
14 夏至過ぎて朝のひかりは弱まれり
15 蜘蛛の子の大団円終へ朝日浴ぶ
16 新茶汲む刹那に視界明度増す
17 朝には醒めてられるか深焼酎 ※あした
18 塩胡瓜がりりと噛みて前歯沁む
19 東雲のテントの波やかんこ鳥
20 夏座敷母の笑顔と握り飯
21 闘病の友や笑顔の夏帽子
22 涼風はもうひと踏みと峠越え
23 朝食は昨日間引いた蕪づくし
24 セミよりも先にさえずる森の朝
25 アンタレス燃ゆ短夜の帰り道
26 夏風邪の咳に起こされ朝まだき
27 朝採りの露地アスパラをパスタにて
28 豊昇龍じつは朝青龍なのよ
29 万緑や五百頁の哲学書
30 木下闇瞳は鹿子耳立てて ※かのこ
31 大夕焼縄文人の旅の果
32 朝もぎのトマト持つ子の艶やかさ
33 何も無き部屋の夢見し夏の朝
34 日本国憲法第十四条第一項や朝涼し
35 汗滲み日陰選んで歩く朝
36 トンネルを抜けてあさかぜいよよ疾し ※とし
37 梯子酒白みゆく空夏至まつり
38 影持たぬ小蜘蛛や指に登らせん
39 緑なる樹冠にアオサギ1羽たたずめり
40 明易の朝日にごめんもう寝ます※あけやす
41 朝焼に街灯の灯の迷彩す
42 後朝の朝焼け染(シ)むる私鉄駅
43 早起きの妻朝草の匂い立つ
44 薔薇開く種子はどこから来たものか
45 早過ぎる朝に慌ててビール干す
46 姫鱒棲む不凍湖なり風不死 ※かぜやまず
47 早目覚め三文の得と夏の朝
48 本当の重さを測る夏至の朝
49 札幌の大朝焼の四時五分
50 潔く日高国立公園で
51 新じやがはレシピ動画で肉じやがぞ
52 朝凪や大漁旗の船走る
53 宵祭藍の向こうに茜空
54 朝虹よ面影薄る淋しさよ
55 してみたきこと朝寝坊明易し
56 衣更えはじめの一歩をためらわず
57 木下闇斃れし巨木仄明かし
58 夏の朝一番乗りの駐車場
以上です。
Posted by BBQくにむら at 22:58│Comments(3)
│くにむら俳壇
この記事へのコメント
次の7句選ばせて頂きました。
6 青葉闇縄文人がひょっこりと
縄文人が出て来るなんてすごい想像ですね。縄文人なら青葉闇も巧みに利用していた気がします。
25 アンタレス燃ゆ短夜の帰り道
朝まで飲んだ帰りでしょうか。赤い星が夏を感じさせます。
29 万緑や五百頁の哲学書
先日久しぶりに北大祭に立ち寄りました。エルムの木陰で哲学書を読んでいた昔を思い出します。なんてことなかったけど。
31 大夕焼縄文人の旅の果
これも縄文人ですね。彼らの移動は旅だったのか、食糧を求めた生き残りのための行動だったのか。夕焼けは今も変わらず、一日の終わりに疲れを癒しています。
42 後朝の朝焼け染(シ)むる私鉄駅
「後朝」と言う言葉を初めて知りました。源氏物語に出てくる男女の朝の別れを現代に当てはめたお見事の句ですね。
46 姫鱒棲む不凍湖なり風不死
支笏句ですね。「かぜやまず」で決まりました。
54 朝虹よ面影薄る淋しさよ
朝見るきれいな虹は雨の予兆。加齢による容貌の変化を嘆いて詠んだのか、人の世の無常を感じる句です。
6 青葉闇縄文人がひょっこりと
縄文人が出て来るなんてすごい想像ですね。縄文人なら青葉闇も巧みに利用していた気がします。
25 アンタレス燃ゆ短夜の帰り道
朝まで飲んだ帰りでしょうか。赤い星が夏を感じさせます。
29 万緑や五百頁の哲学書
先日久しぶりに北大祭に立ち寄りました。エルムの木陰で哲学書を読んでいた昔を思い出します。なんてことなかったけど。
31 大夕焼縄文人の旅の果
これも縄文人ですね。彼らの移動は旅だったのか、食糧を求めた生き残りのための行動だったのか。夕焼けは今も変わらず、一日の終わりに疲れを癒しています。
42 後朝の朝焼け染(シ)むる私鉄駅
「後朝」と言う言葉を初めて知りました。源氏物語に出てくる男女の朝の別れを現代に当てはめたお見事の句ですね。
46 姫鱒棲む不凍湖なり風不死
支笏句ですね。「かぜやまず」で決まりました。
54 朝虹よ面影薄る淋しさよ
朝見るきれいな虹は雨の予兆。加齢による容貌の変化を嘆いて詠んだのか、人の世の無常を感じる句です。
Posted by 戊瓶 at 2024年07月01日 09:00
紅帽子選です。
5 朝の蝉夢に混じりて何か云ふ
きっといいこと云ってくれたんでしょうね、蝉。
11 横丁に一人残され夏至の朝
歩いて帰るしかありませんね。それとも2時間、地下鉄待ちますか?
18 塩胡瓜がりりと噛みて前歯沁む
夏らしい動きを感じます。トトロの一場面みたいだ。
21 闘病の友や笑顔の夏帽子
きっとよくなりますように。
27 朝採りの露路アスパラをパスタにて
美味しそうです。露路ものをパスタとは贅沢だ。
43 早起きの妻朝草の匂い立つ
若々しい妻が思い起こされます。
56 衣替えはじめの一歩をためらわず
どんな服着たのか見てみたいなあ。
以上7句いただきました。
5 朝の蝉夢に混じりて何か云ふ
きっといいこと云ってくれたんでしょうね、蝉。
11 横丁に一人残され夏至の朝
歩いて帰るしかありませんね。それとも2時間、地下鉄待ちますか?
18 塩胡瓜がりりと噛みて前歯沁む
夏らしい動きを感じます。トトロの一場面みたいだ。
21 闘病の友や笑顔の夏帽子
きっとよくなりますように。
27 朝採りの露路アスパラをパスタにて
美味しそうです。露路ものをパスタとは贅沢だ。
43 早起きの妻朝草の匂い立つ
若々しい妻が思い起こされます。
56 衣替えはじめの一歩をためらわず
どんな服着たのか見てみたいなあ。
以上7句いただきました。
Posted by 紅帽子 at 2024年07月01日 17:51
不在撰句、ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いしまーす。
今後ともよろしくお願いしまーす。
Posted by 良福 at 2024年07月02日 20:16