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2023年06月06日

第172回酔いどれ句会報告

いつもの句会が開催されました。少し賑やかになりました。

出席者は、山茶花、床雑巾、鳴兎小吉、紅帽子、星潮、北留2号、戊瓶、酒多良福の8名、不在選句者は、湯児、ニック・ジャガー、未定子、錆爺、泥游の5名でした。
一人当たり7句選んでいます。

出句者は、山茶花、林檎、床雑巾、湯児、ニック・ジャガー、星潮、北留2号、鳴兎小吉、紅帽子、泥游、酒多良福の11名で、53句が集まりました。

兼題は「鉱物一切」、または自由題です。

間違い探しとコメントをよろしくね


酒多 良福



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20ジャズ響く軟石倉庫月おぼろ  北留2号

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10初蝉や撫でれば温き御影石 *ぬくき  酒多良福

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27お通しはにがみよろしき初蕨  紅帽子
29エメラルド 美しきかな 子猫の目  林檎

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5 大夕焼僕らはみんな詰んでいる  鳴兎小吉
40妹と歩幅を合わせ青田波  山茶花
44「生きてるんだからいいさ」ICUに鯉のぼり  鳴兎小吉

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4 桜桃忌瑪瑙の数珠を懐に  星潮
25リラ冷や夫婦で通う整骨院  鳴兎小吉
28暮遅し古きバーの灯港町  泥游
35梅の実の並びて偲ぶ名店主  泥游
46車窓越し振る手小さき夏帽子  山茶花

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2 砲金色の湖面に映る山笑ふ ※ガンメタの  湯児
8 菜の花や猫あくびして吾あくび  湯児
9 黄鉄鉱の奇跡のキューブ雨蛙  星潮
11春陰やスーツの君は黒曜石  泥游
16夕凪や子を授からずルビー婚  鳴兎小吉
17故郷のハザードマップ迎え梅雨  泥游
24ペリドット眠るジオパークラブ日高草(橄欖石)  星潮
30リラ冷えや昔通りし舗道濡れ  北留2号
31うつろふは蛋白石の火か猫の恋 ※オパール  湯児
33転寝の腹に朝寝の借りた猫  湯児
34明日想う病の窓の常夜灯  ニック・ジャガー
36かんざしの刺す手の紅く祭り髪  山茶花
37夏浅し湯屋に舶来鉱泉水  泥游
45午後三時軟石造りのカフェの涼  酒多良福
47残酷だそりゃ誤解だよ揚げ雲雀  紅帽子

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1 輪唱に下校のチャイム薫る風  山茶花
3 サファイアを入れて眺めし金魚玉  山茶花
6 遠足の目当は水晶オタモイ路  星潮
7 新茶ですタイマー鳴ってお湯注ぐ  紅帽子
12水曜の有給休暇空は初夏  鳴兎小吉
19インカローズのえも言へぬ朱(あか)夏衣(菱マンガン鉱)  星潮
21まいどあり カゴで飛ぶ札 石の守り(もり)  林檎
23梅雨空や遠足延期小石蹴る  床雑巾
42執刀医黒曜石のメスを持ち  ニック・ジャガー
50鰻重の米だけ食べて身を残す  林檎
53ビートルズよりローリングストーンズ  紅帽子

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13砂塵舞い子らの鼻には玉の汗  酒多良福
14崖の下ひっそり菖蒲地層眺む  床雑巾
15かたつむり コピー用紙を食べる虫  林檎
18なまずはね 皮目がとっても蛇っぽい  林檎
22天を衝け周回遅れのたちあおい  北留2号
26木漏れ日や帽子の子等の踊る庭  酒多良福
32孫摘みし花束可愛い誕生日  ニック・ジャガー
38嗅覚の失せて鉢買ふ梔子や ※くちなし  湯児
39デカイのが出たので「大」で流してみた  ニック・ジャガー
41植樹祭上より眺む一本松  床雑巾
43グラジオラス思い馳せてやみちのくへ  床雑巾
48風薫る北海道石輝く  北留2号
49鍋がない石を燃やして麺すする  紅帽子
51黄砂飛び黄鉄鉱の色満ちる  酒多良福
52明日想う隣人は思わぬやも知れぬ あす となり  ニック・ジャガー


以上です。

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Posted by BBQくにむら at 00:03│Comments(5)くにむら俳壇
この記事へのコメント
ニック・ジャガーです。
先日、心臓の大手術!をしてきました。
その後はとても順調です。

段々と俳句もしていきたいと思いますのでよろしくお願いします。
句会に参加しなかったので気になる俳句も、お話を聞けません。

5 大夕焼僕らはみんな詰んでいる  鳴兎小吉
47残酷だそりゃ誤解だよ揚げ雲雀  紅帽子

この2句はすごく気になったです。
どんな感じを詠んだのか、もし教えて頂けるのであれば嬉しいと思うのですが、そんなお願いしても良いのでしょうか?!
Posted by ニック・ジャガー at 2023年06月10日 18:00
ご無沙汰しております
横から失礼いたします

5 「手のひらを太陽に」のパロディ
47 お皿に乗っかって出てきちゃったりして

と予想してみました
Posted by 恵夢 at 2023年06月10日 20:21
5 大夕焼僕らはみんな詰んでいる  鳴兎小吉

句会で選評してくれた人や恵夢さんのイメージもそうだったようですが、「僕らはみんな詰んでいる」というフレーズにしたとき、読んだ人が思い浮かべるのは「将棋」と「手のひらを太陽に」だろうと想像しました。
作句者としてはこの二つともイメージ、含意として意識していました。

僕らはみんな(人はみな)生まれてきて、生きている、そして死んでいく。将棋でもう既に詰んでいるように、誕生から生そして死への必然。

季語を「大夕焼(おおゆやけ)」としたのは、西方(極楽)浄土への道程を示し、いざなうイメージ。決して暗いわけではなく明るく華やかでエネルギッシュに燃え立ち、そして消えていくイメージを出したかったからです。

こんな句が思い浮かんだのは、95才の義父を病院に見舞い、帰宅後にぼ~っとしているときでした。
今回のICUの句もそうですが、人の老いと病を継続的に時間をかけて見ていると、実の親ではないから余計にそうできるのか、いろいろ考えることが多いように思います。

なんかまとまりがなくなりましたが、ニックさん、まあこんな感じです。
Posted by 小吉 at 2023年06月11日 10:57
 残酷だそりゃ誤解だよ揚げ雲雀       紅帽子

 雲雀の鳴く春の野原を散歩していたら、
「ねえ、雲雀って美味しいの?」と彼女が突然言った。
「え、なんで」と僕は訊いた。
「だって、揚げ雲雀って言うじゃない。なんて残酷なの」
「そりゃ、誤解だよ。空高く舞い上がるのを揚げ雲雀って言うんだ」
「なあんだ、知らなかった。てっきり、揚げパンだとか揚げ茄子だとかと同列の言葉だと思ってた」
 やれやれ。
 空が青くて高い。
「ねえ、ビールでも飲みに行かない?」と彼女は言った。
「いいね」と僕は言った。

            村上春樹ふうに
Posted by 紅帽子 at 2023年06月11日 12:39
恵夢さん、お久しぶりです。どうもありがとうございました。コメントとても嬉しかったです。
そして小吉さん、紅帽子さん、熱烈解説ありがとうございます。

揚げ雲雀は私も好きそうな話題なのに今回は分かりませんでした。
頭が固くなっているんですねぇ。
小吉さんもありがとうございます。
大変な状況と思いますが、少しでも元気になって頂けるようお祈りします。

一手も打つ前から結末が分かるのではなく、私もこの歳になるともう何百手も打ってますし、結末的には詰んでいると思いますが、最後までどんなふうに打っていくかを考えようと思いました。
Posted by ニック・ジャガー at 2023年06月11日 17:01
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