BBQくにむら

歩道はザクザクの雪で砂浜を歩いているみたいです。
そんな悪路にめげず、句会が開催されました。

出席者は、床雑巾、林檎、湯児、鳴兎小吉、星潮、北留2号、酒多良福の７名、不在選句者は、山茶花、紅帽子、錆爺、泥游、戊瓶の５名でした。
一人当たり７句選んでいます。

出句者は、山茶花、林檎、床雑巾、高丘夕雨、湯児、星潮、北留2号、鳴兎小吉、紅帽子、泥游、戊瓶、酒多良福の１２名で、５７句が集まりました。

兼題は「千」、または自由題です。

間違い探しとコメントをよろしくね


酒多 良福




4. 森行けば千の冬芽に獣跡　　戊瓶


24. 春節やキャリーケースの繁体字 ※はんたいじ　　鳴兎小吉


17. クリオネも千切りとなり砕氷船　　星潮
34. 千手さま味方につけて雪合戦　　紅帽子
44. 幾千の瞬き青き冬銀河　　山茶花


2. クラークの背に雪原の塔朽ち行く　　泥游
9. 放射冷却の夜はしんしんと更く 　　湯児
10. 豆忘れ巻寿司忘れ鬼は来ぬ　　床雑巾
35. 空知野に飛雪千里の夜迫る 　泥游
36. 錆あれど凍土千キロ特急車　　泥游
45. 深雪晴日曜午後のジャズ・ピアノ ※みゆきばれ　　鳴兎小吉
51. もう一軒大寒の夜の気の迷ひ　　酒多良福


5. 配車待つ夜半の病室悴める　　高丘夕雨
6. ちはだけでからくれなゐを取ってやる　　紅帽子
11. 底冷えの床に手向けし「夜の梅」　　高丘夕雨
12. 狐狸夢中雪に残れる千鳥足　　北留2号
13. 鬼はそと千葉の豆です拾います　　紅帽子
18. 極寒やまるで開かぬサイドミラー　　山茶花
25. まだ続くこたつで語る千一夜　　北留2号
27. 歌始め 透き通る声 寒を割き　　林檎
31. 滑りますアイスバーンの千鳥足　　紅帽子
33. 立春や 千手を仰ぎ 遍路ゆく　　林檎
43. 針千本飲んだと語る不実かな　　酒多良福
52. 短日の照らしし塔や千里丘　　泥游
54. 涅槃雪千手で受けむ観音さん　　星潮


8. ひとひらの雪のひととき光りけり　　鳴兎小吉
19. 千円札多いと返され雪夜道　　酒多良福
21. 千の風庇鮮やか深雪晴　　戊瓶
23. 不凍湖を抱き眠れる山仄か　　湯児
26. 水落とす寒親しみて半世紀　　湯児
28. 飽きもせず降り続く雪音消えて　　北留2号
29. 沈黙の女工の寮に空っ風　　紅帽子
32. 淋しさを押し除けて立つ寒さかな　　高丘夕雨
37. 朝刊太郎のスニーカー跡斑雪（はだれゆき）　　星潮
38. ストーヴの想ひ出もみなぬくぬくと　　山茶花
42. 千万のスズメ囀り舞ふ白魔　　床雑巾
46. 雪像の指から氷柱北海道　　山茶花
49. 氷柱水首振り払ふシマエナガ　　床雑巾
50. シェエラザードの千夜の叙事詩謝肉祭　　星潮
53. 軋る雪一歩一歩の千ヘルツ　　酒多良福


1. 大寒波千の風から逃れ来ぬ　　高丘夕雨
3. 冬木立千の先からしずるかな　　戊瓶
7. 千年待たせ漱石の女雪はらり ※ひと　　湯児
14. 冬ざれて交通誘導警備員　　鳴兎小吉
15. 画面から熱気溢るる球正月　　北留2号
16. 冬の雲山のあちらを薄日射す　　高丘夕雨
20. 立ち止まり冬ダイアモンド空仰ぎ　　床雑巾
22. 雪道は命取りだよ千鳥足　　戊瓶
30. 氷点下2つ増えたり帰り道　　泥游
39. 絶対零度寒月高く藍の空　　酒多良福
40. ものの芽や千と千尋の神隠し 　星潮
41. 冬戦千島は遠くなりにけり　　戊瓶
47. どうせ融けるのに判っていても今の雪　　北留2号
48. 新千歳空港離陸雪煙　　鳴兎小吉
55. 鬼は外千葉落花生内は福　　床雑巾
56. チラチラとネオン看板雪しまく　　山茶花
57. サクラマス来たる千島の波はるか　　湯児


以上です。

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