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2021年08月03日

第150回酔いどれ句会報告

休業中のくにむらを借りて、いつもの句会が開催されました。

出席者は、山茶花、床雑巾、高丘夕雨、北留2号、紅帽子、星潮、酒多良福の7名、不在選句者は、湯児、鳴兎小吉、ニック・ジャガー、未定子、泥游、の5名でした。
一人当たり7句選んでいます。

出句者は、山茶花、床雑巾、高丘夕雨、湯児、星潮、北留2号、鳴兎小吉、ニック・ジャガー、紅帽子、泥游、酒多良福の11名で、48句が集まりました。

兼題は「端」、または自由題です。

間違い探しとコメントをよろしくねicon06


酒多良福



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20 雲の峰中也に逢って退学めた奴※やめた  湯児

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17 居残りと決めて郭の端居かな  高丘夕雨
41 雲眺め冷やしトマトや玉の汗  床雑巾

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8 陰探し端へ端へと炎天下  酒多良福
32 昭和さへ遠き彼方へ草田男忌  星潮
44 蝉時雨ほんとうのこと隠しきる  鳴兎小吉

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1 喜雨到る女相撲の幟旗  高丘夕雨
4 川床の端やせせらぎの音の心地良き※川床=ゆか、端=は、音=ね  星潮
9 冥界を我知り顔の青葉木菟 ※アオバズク  鳴兎小吉
14 アキアカネ福島の空に白球  湯児
22 初孫の口に桃寄せ夕端居  床雑巾
24 天塩川たゆたう先は天の川  ニック・ジャガー
25 世界の端っこに居ても暑い  北留2号
31 積丹の岬端碧き夏の海 ※こうたん  鳴兎小吉
39 合歓の花空気女の片えくぼ  高丘夕雨
47 紫陽花に隠れてひとり電話かけ  北留2号

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13 右端の前の席には相内くん  紅帽子
18 生まれ死ぬ生きて死にゆく蝉時雨  鳴兎小吉
26 立秋や季節は玄き玄きへと※玄き=くろき  星潮
29 端居して月の速さで逃げ去る恋  高丘夕雨
40 釣られ買いし鰻の端をちびり食む  泥游
45 台所立ったまま飲む麦湯かな  山茶花

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6 縄文人自身はそうは呼んでない  紅帽子
7 湯上がりのうなじに見惚れアイス溶け  床雑巾
10 淡き鉄路夢にニセコの秋を待つ  泥游
16 発端はリオの不吉なマリオから  紅帽子
19 祝日が手帳と違う夏を行く  泥游
23 白日傘ラベンダーより亜麻が好き  鳴兎小吉
28 レンジでチンされてるような暑さかな  ニック・ジャガー
34 枯れ苔や邪魔をせぬやう道の端  酒多良福
36 先端のAI技術秋を詠み  星潮
37 虫も我も光合成で生かされる  北留2号
43 暑い日は亀でも暑い甲羅脱ぐ  北留2号
46 端末の指図通りにする末端  酒多良福
48 クーラーの風に勝れる窓の風  泥游

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2 お中元重さで中身推し量り  星潮
3 油照り踏めばカサカサ茶けし芝  酒多良福
5 歳の端も行かぬ娘の金滑板※スケートボード  湯児
11 サンダルの跡くっきりと素足かな  北留2号
12 夕焼けにカラスがキスし真っ赤っか  床雑巾
15 異常気象雨も暑さも極端に  ニック・ジャガー
21 道半ば真珠湾から次世紀へ  紅帽子
27 日盛りやギラギラ光るアスファルト  山茶花
30 画面端尾身さんよりも目立つ議員(ひと)  紅帽子
33 食欲は減らずTシャツ端の浮き  泥游
35 北の端海風運ぶ夏野かな  山茶花
38 夕端居吸血虫のほしいまま  高丘夕雨
42 薄端に香りの女王茉莉花や  床雑巾


以上です。





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Posted by BBQくにむら at 18:44│Comments(9)くにむら俳壇
この記事へのコメント
「雲の峰」
こんな個人的な体験が伝えられるかどうか、覚束なかったのですが。
30年ほど前に国語の授業で中原中也を紹介したあと一人の生徒が「俺は詩人になる」と言って高校を辞めた、忘れられない記憶です。最初は「遭って」だったのですが「逢って」に改めました。
Posted by 湯児 at 2021年08月03日 23:00
7番の「湯上り…」の句は選者は私ですが、作者は床雑巾さんですのでご訂正願います。
Posted by 星潮 at 2021年08月04日 09:35
星潮さん、ご指摘ありがとうございます。あらら、間違っていますね。ごめんなさい。今直します。
Posted by 良福 at 2021年08月04日 18:38
湯児さん

20 雲の峰中也に逢って退学めた奴

この句はただならぬ雰囲気を持っていて、気圧されて、採らせていただきました。
その時の感想をメモしておきました。以下です。
「雲の峰はこの人物を象徴しているのでしょう。今も漂泊し続けているのかも知れません」
Posted by 良福 at 2021年08月04日 18:53
ご感想ありがとうございます。
そういえば、積乱雲というより浮浪雲という感じの男でした。教師って、つくづく怖くて因果な仕事ですね。
Posted by 湯児 at 2021年08月04日 22:07
湯児さん、実は私には恩師と呼べる人がいないのです。小中高大と、結局その環境にハマることなく今に至ります。周りの友人が影響を受けた恩師の話をしていると、それを羨ましく思いながら聞いていました。
それは社会に出てからも変わらず、私淑したり、憧れたりすることはなく、「この人についていこう」という思いを感じることはありませんでした。
今の私は、そういう道程の結果なんだと改めて振り返りました。

すみません、少し話が大げさになってしまいました。
Posted by 良福 at 2021年08月05日 23:50
僕もそうですよ。なにか懐疑的になってしまって、他人のぞっこんぶりが嘘っぽく見えてしまうのです。学生時代はずいぶん生意気な生徒に見えたと思います。
生徒に対してもできるかぎり素でいようとするので、同僚たちからは、生徒になめられているとか、ずいぶんな言われようでした。今でも付き合いのある教え子はいますが、友だちのような関係ですね。コロナ前は年に一度、夏に大勢で来て泊まっていきました。
くだんの生徒とは、その再会の時に一度飲んだきりです。不思議なものですね。
Posted by 湯児 at 2021年08月06日 03:05
ひょんなことから、思い出話になりました。
この句会のいいところですね。
湯児さん、お付き合いいただきありがとうございました。
Posted by 良福 at 2021年08月07日 17:14
こちらこそ、ありがとう。
真夏の夜の昔語り、というところかな。
(外の世界の喧騒について、お互いにひと言も触れていないのが面白い!)
Posted by 湯児 at 2021年08月08日 20:55
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