BBQくにむら

以下の７句を選びました。
11.河豚が好き鮪も好きよ鴨も好き
”おんなへん”を使うため、好きな食べ物を並べたのですか。私も３つとも好きです。

12.初雪は女の顔でやって来る
”寒々しい顔”なのでしょうか？

32.すきま風姐さんの背のボトル棚
コロナの影響なのでしょうね。

33.マスク焼け逆さにすればスキー焼け
スキーではゴーグルをしますからね。

42.煤払い閉ざされし窓開け放つ
年末ですね。

44.女川は終着駅よ冬の虹
遠い昔、女川で仕事をしていました。

55.マスク群口裂け女もいるような
確かに、居そうですよね。

以上です。

1粛々と日々積み重ね春を待つ
　この歳になると日々の積み重ねとは大した事ではありません。
　ほんとに粛々としかもかなりの速度で進んでいくと知っています。

24女とはなんだくノ一鎌鼬　
　まったく意味不明ですが、とにかくリズムが一番良いと思いました。

29生姜湯の熱さ辛さの世話になり
　生姜湯は私も大好きです。確かに去痰作用があると思います。
　あたたまるし、良いですよね。

31世を眺め寒月の顔青褪めり
　先日のほぼ満月の夜、寒くて澄んだ空気に月がとても白くきれいでした。
　月がとっても青いから～♪という唄を思い出しました。

37また一つ閉店を聞く冬隣
　う～ん・・・どうすればいいのだろう。
　むずかしい。

49凍蝶の吐息を吸ひし午後の街
　凍蝶という言葉を初めて知り、やられてしまいました。
　健気というよりやはり切ない感じ。
　ほんとにどうすればいいのでしょう。

51婆さんがなぜか柴刈りついて来た
　この閉塞感の世にみんなをホッとさせるナンセンスさが大好きです。

以上7句頂きました。

●5小春日のような匂いの孫娘
かわい子ちゃんのなんとも言えぬ柔らかないい香りがしてきます。幸せな気持ちになりますね。

●7銀杏葉を剥ぎ取る風に雪混じり
剥ぎ取る風。素晴らしい表現ですね。勉強になります！

●19冬ごもりどんな夢見る銀の繭
ふんわりしたゆりかご。まるでクリスマスのオーナメントのようでとても可愛らしいです。

●29生姜湯の熱さ辛さの世話になり
お風邪ですか？生姜湯に世話になりという表現に何にも感謝できてしまう性格が出ていると思いました。お大事にしてください。

●33マスク焼け逆さにすればスキー焼け
お茶吹き出したので頂きました。最近はテレビを見ても笑えないので、昔の清記表を見ては、多分この方の句を読んで笑っています。感謝します。

●35逆光の海を眼下に鷹一羽
白波や鷹の鋭い眼光も見えてくる句ですね。美しく力強いです。

●48憂鬱と冬晴れを背に窓を拭く
色んなことが憂鬱になってくる冬ですね。それでも人は生きて頑張る！という力を込めて窓を拭いている感じに励まされました。
以上７句いただきました。

3 頬赤き
5小春日の
12初雪は
26雪の宿
34板さんが
39蠍座の
44女川は

以上7句、いただきました。

6いぶりがこ漬けて寒待つ黙の日々
これから迎える厳しい冬を、黙って待っている感じがいいですね。
9冬めきて時疫故郷のまた遠く
早くコロナ禍が明ける事を願うばかりです。
16病んだ身体の置き処ろなき冬の夜
病んでいる人はどなたか、心配ですがどうぞ
お大事に。
35逆光の海を眼下に鷹一羽
壮大な句ですね。光と影のコントラスト、情景が眼に浮かびます。
37また一つ閉店を聞く冬隣
コロナの一日も早い、収束を願うばかりです。
40枯れた身体も我が家に在りて冬温し
温いマイホームがあって、羨ましいです。
ファミリーの力でしょうか？
44女川は終着駅よ冬の虹
震災から10年。身近な方には、計り知れない思いがあると思いますが…。虹が明日への希望を表しているようで、前向きになれる句ですね。

※職業柄なかなか句会に参加出来ず、残念です。去年の忘年会が夢のようですね。
コロナ禍が明けて、また皆さんとカラオケが
出来る日を、願っています。

泥游選です。
5小春日のような匂いの孫娘
　柔らかい新しい命の温かさを感じます。
26雪の宿女湯からの声響く
　こういう時、女の人って楽しそうで良いなあって、つくづく思います。
35逆光の海を眼下に鷹一羽
　冬の海のダイナミックな風景ですね。
43病室の娘にも小さきクリスマス
　入院している本人と、そして家族と。幸あれと願います。
44女川は終着駅よ冬の虹
　女川駅、数年前に行きました。その時は雨でしたが、その風景に虹を重ねてみます。
48憂鬱と冬晴れを背に窓を拭く
　今年の、この冬の気分が良く出ていると思います。
55マスク群口裂け女もいるような
　そうです。いるに、違いありません。
以上です。

8雪荒ぶ命救うは白乙女
コロナ感染と闘う医療従事者の皆さんに心より敬意を表します。

9冬めきて時疫故郷のまた遠く
高齢者は重症化する恐れがあるから帰れませんね。

10寝待月妖しき影に誘はれて
妖しき影とは何でしょう？何やら艶かしい句ですね。

16病んだ身体の置き処ろなき冬の夜
具合が悪い時は、休むつもりで寝ていても体が痛くなります。健康のありがたみを思います。

28雪は未だ女の足の白きこと
「未だ」は雪にかかるのか、「女の足」にかかるのか

37また一つ閉店を聞く冬隣
力尽き閉店。よく行っていたススキノのスナックも先月で閉店しました。

49凍蝶の吐息を吸ひし午後の街
「凍蝶」の季語がいいですね。あまり実景としては想像できませんが。

以上7句頂きました。

選句しました。

　３　頬紅き女子学生や日記買ふ
　りんごのほっぺですね。昔の樹木希林、いや若い頃の悠木千帆か。いやいや、１０代の頃のキューポラに出てた吉永小百合か。いやいや、いだてんの上白石萌歌（かみしらいしもか）か。いやいや、……きりがない。いずれにしろ何年か後はいい女になるような、そんな……いろんな妄想が膨らむ。

　１２　初雪は女の顔でやって来る
　どんな顔なんでしょうね、初雪が女の顔って。「あら、いらっしゃい。ひさしぶりー。一年ぶりじゃない？」みたいな。それとも「なにやってんのよ、これから寒くなるっていうのに、まだそんな馬鹿なことやってんの」みたいな。どちらにしても女の顔か、なるほど。　

１９　冬ごもりどんな夢見る銀の繭
　繭、好きです。とくに繭っていう漢字がね。繭、いい夢みてほしいな。そして、モスラになって今の世をただしておくれ。

　３５　逆光の海を眼下に鷹一羽
　雄大な景色が目に浮かびます。どこの海なんだろう。それとも今年のペナントレースと日本シリーズで圧倒的に一人勝ちして悠々と飛翔する鷹（ホークス）を詠んだのだろうか。うーむ、セでもパでも５位のチームじゃ、なんも言えねーですよ。ねえ、北留２号さん。

　３７　また一つ閉店を聞く冬隣
切実な社会派の句ですね。やりきれんなあ。「風の谷のナウシカ」の冒頭シーンを思い出しました。「また一つ村が死んだ。いずれここも腐海に沈む」でしたっけ。政府はまともなことに税金使ってよー。うー、だんだん腹立ってきた！

　５０　檄や飛べ奮えよ閻魔憂国忌
　三島死して半世紀。今もってその言葉は光芒を放っています。そんな作家はあまりいないですね。そういえば、寮に逆説的青年集団ヤングマンっていうのがあったの覚えてますか。あれは、三島の「仮面の告白」から名付けられたっていうの知ってました？『私は無益で精巧な一個の逆説だ。この小説はその生理学的証明である』知らないでしょ？嘘のようなホントのような、やっぱり嘘かもしれない。

　５６　白菜嫌ひ人参嫌ひ蕪嫌ひ
　人間の実存に迫る深い句である。単純に鍋を前にして、「ぼく、野菜が嫌いだよー」ってだだをこねている景ではない。「嫌ひ」が三度繰り返されるが、読者はいずれも、「～ぎらい」って読むべきなのである。つまり、白菜ぎらいの人、人参ぎらいの人、蕪ぎらいの人。そしてそのあとに続くのはやはり、「人間嫌ひ」。深読みしすぎかー。

　以上７句いただきました。