BBQくにむら

札幌は、昨日も今日も10度をはるかに超える陽気です。先ほどテレビニュースでは、半袖で歩く若い人を映していました。

そのせいでしょうか、出句された作品には、冬らしい景はさほど多くは見受けられなかったように思います。

それでは、昨日の句会の結果を報告します。

出席者は、山茶花、林檎、湯児、北留2号、紅帽子、泥游、酒多良福の７名、不在選句者は、水得魚、未定子の２名でした。

一人当たり７句選んでいます。

出句者は、山茶花、林檎、水得魚、湯児、鳴兎小吉、北留2号、紅帽子、泥游、酒多良福の９名で、４４句が集まりました。

間違い探しとコメントをよろしくね

酒多良福



臥す親と思い出語る百目柿　　　　林檎


十勝晴れ走らぬ馬に鞭響く　　　　北留2号
あらばしり肴と伴に喉走り　　　　　林檎
走れども落ち葉の群に追い越され　　酒多良福


落葉走る音 冬物語序章　　　　鳴兎小吉
逆光の牡鹿動かじ冬夕焼 ※ふゆゆやけ　　鳴兎小吉
砂を噛むそんな日もあれ漱石忌　　　　林檎


生き延びし蚊にとどめ刺す霜月夜　　　湯児
名を捨てて今生き直す雪虫と　　　　　湯児
一葉の落ち葉に赤きグラデーション　　　山茶花
初雪や走るや走る子ら走る　　　　　鳴兎小吉
小走りに人の行き交う冬の雨　　　　水得魚
街影が車窓伴走秋の暮れ　　　　　泥游
ガタンゴトン秋の実りの長き列　　　　泥游
夕暮れの枯野牡鹿の白き角　　　　鳴兎小吉
せわしさが走り抜けてく冬の夕　　　　北留2号
走り行く汽車の忍法雪煙　　　　　山茶花
落ち葉蹴り走る園児に西日射し　　　酒多良福


銀コハダ煮切り撫でられ金になる　　　林檎
薄氷にそろりそろりと池の淵　　　　　山茶花
言わせまい平成はまだよかったと　　　紅帽子
雪待てず乾いた路面疾る(はしる)車輪(ゴム)　　水得魚
寒灯のゆらぎ追いかけ丘走る　　　　泥游
散歩道息白くして児(こ)ら走る　　　　水得魚
白鯛焼き買わぬ客を睨みおる　　　　林檎
水溜り小春嬉しきこともなく　　　　酒多良福
例年の如く一目散師走　　　　　水得魚
網走湖淡き紅葉白き鳥　　　　　泥游
原発を辞めた男掘る貝工場浜 ※こうばはま　　湯児
悪いなあ師走を前に旅づくし　　　　泥游
小走りを我慢我慢の氷道　　　　酒多良福
水彩で描きたくなる大銀杏　　　　山茶花


ギラギラと街の灯映す氷道　　　　酒多良福
暴走は国も野球も命とり　　　　　紅帽子
嗚呼消去法で選ぶカレーライス　　　北留2号
渾身の疾走若きスケーター　　　　　水得魚
苦虫を噛みつぶすってありえない　　　紅帽子
父さんとどっちにつくのって小春の下校バス走る　　湯児
十勝野は秋一色に染まりたり　　　　北留2号
丸残れって句作った矢先です　　　　紅帽子
冬来たりなば春を見据えた面構え　　　北留2号
枯野走る熊と見まがふ牡鹿かな　　　　鳴兎小吉
族よりも暴走するぜ老人が　　　　　紅帽子
冬浅し笑顔を残し嵐去る　　　　　山茶花

以上です。

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