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2018年09月30日

第116回酔いどれ句会清記表

台風が近づくようです。明日の句会が心配です。

さて、不在選句をお願いします。
句会同人の方に限らせていただきます。

今回は48句あります。
7句選んでください。

選句結果はコメント欄に記入し、できれば選評も書いてくださいね。

良福


1 熟れ落ちる果実の熱のほとばしる
2 満月やキツネの実家どこにある
3 粛粛と波の三角秋深む
4 実篤(さねあつ)の如く仲良き従兄弟会(いとこかい)
5 ブッフェってなんだろ実はバイキング
6 夜更けて軒の高さの名月や
7 蜘蛛の巣のとんぼ天空睨みをる
8 大柏惜しまず子らに実を落とす
9 実という実がぶら下がっている秋を行く
10 蝋燭に古(いにしえ)思う秋の夜

11 十勝野や無垢の紫トリカブト
12 秋の朝信号灯りバス走る
13 彼岸花玄関先に咲いていた
14 見続けて実ゲシュタルト崩壊す
15 崩れたる机片付け涼新た
16 実るほど垂れる頭(こうべ)の潔さ
17 彩りの果実ことごとドラマあり
18 ゴーヤの実エイリアンのよに口裂ける
19 霧雨や実りの秋に映る虹
20 木の実降る森の開拓百余年

21 虚の光失い見える人の実(じつ)
22 燈火なき都会の秋の天の川
23 杯かさね吐息いくたび居待月(いまちづき)
24 びゅんびゅんと飛ぶ雲を見ている
25 秋晴れや風アイロンと綿毛布
26 実りある筈の一年早九月
27 赤い実を見上げた先に鰯雲
28 明かり消え都市の夜空に星戻る
29 落葉に紅が混じりて散歩道
30 栗の実の渋皮までに秋到る

31 飛ぶ虻を食らう蜻蛉を狩る燕
32 唸る空スピードつけて駆ける雲
33 不器用に真実一路教師職
34 秋落日待ち人来ずと小袖揺れ
35 地ふるえて星照らし出す文明の闇
36 まだ青き木の葉舞い落ち秋彼岸
37 不実なる言葉飛び交い耳ふさぎ
38 秋簾擦り合う手の細きかな
39 台風よ地震よ大地よ青空よ
40 誰そ彼を待てずに出でる長月よ

41 腐りかけ人生のごとチーズ喰む
42 落つる実の命の輪廻秋の夕
43 眠れない夜また揺れる鴉啼く
44 両手一杯の木の実を母に差し出す子
45 十五夜を過ぎて漸く名月か
46 満月は黄泉の国への這入り口
47 実のなる木植えて我が身の稔り待ち
48 バンザーイ響く球場月皓々(つきこうこう)

以上です。


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Posted by BBQくにむら at 16:57│Comments(3)くにむら俳壇
この記事へのコメント
良福さま、泥游さま

今回も主催と清記をありがとうございます。
士幌帰りでお忙しい中のブログ更新、ありがとうございました。
下記の7句、いただきました。
よろしくお願いいたします。

水得魚

7 蜘蛛の巣のとんぼ天空睨みをる
罠にかかった存在が、最後の悪あがきで力を振り絞るさまに自然の無情と哀愁を感じます。

9 実という実がぶら下がっている秋を行く
たわわに実った果実の道を歩くなんとも贅沢な時間。

11 十勝野や無垢の紫トリカブト
美しい中に棘を持つ、とびきりイイオンナを想像するのは私だけでしょうか…。

12 秋の朝信号灯りバス走る
こんなうすら寒い薄暗い朝が、案外好きです。

21 虚の光失い見える人の実(じつ)
隠していることが明るみに出、その人そのものが露わにされるときに、開き直りではなく堂々としていられることばかりであるような、本心で生きていたいなと思います。

25 秋晴れや風アイロンと綿毛布
爽やかな秋の風に吹かれて乾いていく洗濯物の揺らめきに見る風情が乙でした。

31 飛ぶ虻を食らう蜻蛉を狩る燕
厳しい食物連鎖に泣く存在も笑う存在もあり、それが生命の一生なのだなと、物事をそのままに受け止めることの大切さを学びます。
Posted by 水得魚 at 2018年09月30日 23:34
湯児です。久しぶりの電子選句です。

8大柏〜柏の樹は北海道だけの樹ではありませんが、北海道の豊かで厳しい土地には似合いますね。いにしえの長老や刀自を思わせます。古き良き時代を思わせるメルヘンですね。

13 彼岸花〜思い出したんですね、帰った実家に何気無く咲いていた彼岸花。思い出したあなたが主題です。幼い頃の記憶の中で、ヒグラシの声とともに残っている不思議な花ですね。

25秋晴れや〜快い見立ての世界ですね。「風アイロン」は巧み。

30栗の皮〜この列島に住む人々にとって、米よりはるかに昔からの付き合い。食した実感がこもっています。季重なりですが、気になりません。

35地ふるえて〜スケールの大きな句です。写真の世界でいうソラリゼーションのように、一瞬にしてポジとネガの世界が、価値観が反転する体験。無季ですが、アリでしょう。

41腐りかけ〜熟したメロンやバナナ、好きです。しかも安いです。

48バンザーイ〜現地にいた人にしかわからない実感が、耳と目から伝わってきます。おめでとう。
Posted by 湯児 at 2018年10月01日 18:02
選句と選評をありがとうございます。おかげさまで、たのしく句会を開催することができました。次回もよろしくね~
Posted by 良福 at 2018年10月01日 23:20
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