2018年04月03日
第110回酔いどれ句会報告
昨日、例の句会が開催されました。兼題は「丸」、または自由題です。
出席者は、山茶花、湯児、鳴兎小吉、北留2号、泥游、酒多良福の6名、不在選句者は、水得魚、ニック・ジャガー、紅帽子、未定子、戊瓶の5名でした。今回、ギャラリーとして薫さんにも選句してもらいました。したがって選句者は12名になります。
一人当たり7句選んでいます。
出句者は、山茶花、水得魚、湯児、ニック・ジャガー、北留2号、紅帽子、鳴兎小吉、実桜、酒多良福の9名で、44句が集まりました。
間違い探しとコメントをよろしくね
酒多良福








卒業写真の下丸文字の覚え書き 山茶花





亀鳴くや老いた夫婦の小喧嘩 山茶花




花丸に弾む笑顔のランドセル 酒多良福
一冬の芥曝して馬糞風 実桜
日の温み丸くとどめて樹の根開き ニック・ジャガー
雪原の底より丸き水の音 ※まろき 鳴兎小吉
鳶の輪の丸く大きく春の空 鳴兎小吉
身の内に蠢くものあり春近し 実桜



反芻の永遠に続くや鹿の春 湯児
吹雪止み人肌ほどのぬる湯かな 北留2号
丸襟の女子中学生春うらら 水得魚
清明の空に丸めた背を伸ばす 実桜
恋心行きつ戻りつ春の雪 ニック・ジャガー
雪割りて丸ごと食はる蕗の薹 湯児
小豆炊き丸く握りて彼岸かな 北留2号


今年もねタナキク丸で突っ走れ 紅帽子
クラークの指さす街や月おぼろ 鳴兎小吉
ルバーブの丸き芽雪を割りて出づ 北留2号
弾丸が作る安全不安な世 酒多良福
蕾丸々と支度を急ぐ花壇あり 酒多良福
お互いに冬を越したねワラジ君 ニック・ジャガー
白黒に緑が兆し花を待つ 酒多良福
陽光に丸い背中と雪間草 ※ゆきまぐさ 山茶花
花の下日の丸の下にも苦海 湯児

公園の土管丸見え隠れんぼ 水得魚
かぎろへる社殿の森に百千鳥 ※ももちどり 山茶花
満開の桜はすでに散り始め 紅帽子
グズグズの舗道踏み飛ぶ春間近 実桜
シカのフン丸くてよかった春日和 湯児
気は円く腹の丸みは削りたし ニック・ジャガー
午後二時四十六分うっかり過ぎて丸七年 鳴兎小吉
休日の返上弾丸ツアーかな 水得魚
いつからか角丸くなり新年度 酒多良福

パーティのドレス丸かぶりジ・エンド 水得魚
久方のアイドリングストップ春うらら ニック・ジャガー
森加計を丸く収めて改憲か 紅帽子
丸かバツ迷って付けた時もあり 紅帽子
ラジオから初音便りや地吹雪 ※ブリザード 湯児
カップルの卒業旅行牡丹雪 鳴兎小吉
雪去りて帰ってきたよと声上げる 北留2号
丸屋根の下に今年も春が来た 北留2号
一丸となって逆転開幕戦 紅帽子
丸腰で臨む釣り堀豊漁や 水得魚
公園のパンダのとなり木の根開く 山茶花
以上です。
一人当たり7句選んでいます。
出句者は、山茶花、水得魚、湯児、ニック・ジャガー、北留2号、紅帽子、鳴兎小吉、実桜、酒多良福の9名で、44句が集まりました。
間違い探しとコメントをよろしくね

酒多良福








卒業写真の下丸文字の覚え書き 山茶花





亀鳴くや老いた夫婦の小喧嘩 山茶花




花丸に弾む笑顔のランドセル 酒多良福
一冬の芥曝して馬糞風 実桜
日の温み丸くとどめて樹の根開き ニック・ジャガー
雪原の底より丸き水の音 ※まろき 鳴兎小吉
鳶の輪の丸く大きく春の空 鳴兎小吉
身の内に蠢くものあり春近し 実桜



反芻の永遠に続くや鹿の春 湯児
吹雪止み人肌ほどのぬる湯かな 北留2号
丸襟の女子中学生春うらら 水得魚
清明の空に丸めた背を伸ばす 実桜
恋心行きつ戻りつ春の雪 ニック・ジャガー
雪割りて丸ごと食はる蕗の薹 湯児
小豆炊き丸く握りて彼岸かな 北留2号


今年もねタナキク丸で突っ走れ 紅帽子
クラークの指さす街や月おぼろ 鳴兎小吉
ルバーブの丸き芽雪を割りて出づ 北留2号
弾丸が作る安全不安な世 酒多良福
蕾丸々と支度を急ぐ花壇あり 酒多良福
お互いに冬を越したねワラジ君 ニック・ジャガー
白黒に緑が兆し花を待つ 酒多良福
陽光に丸い背中と雪間草 ※ゆきまぐさ 山茶花
花の下日の丸の下にも苦海 湯児

公園の土管丸見え隠れんぼ 水得魚
かぎろへる社殿の森に百千鳥 ※ももちどり 山茶花
満開の桜はすでに散り始め 紅帽子
グズグズの舗道踏み飛ぶ春間近 実桜
シカのフン丸くてよかった春日和 湯児
気は円く腹の丸みは削りたし ニック・ジャガー
午後二時四十六分うっかり過ぎて丸七年 鳴兎小吉
休日の返上弾丸ツアーかな 水得魚
いつからか角丸くなり新年度 酒多良福

パーティのドレス丸かぶりジ・エンド 水得魚
久方のアイドリングストップ春うらら ニック・ジャガー
森加計を丸く収めて改憲か 紅帽子
丸かバツ迷って付けた時もあり 紅帽子
ラジオから初音便りや地吹雪 ※ブリザード 湯児
カップルの卒業旅行牡丹雪 鳴兎小吉
雪去りて帰ってきたよと声上げる 北留2号
丸屋根の下に今年も春が来た 北留2号
一丸となって逆転開幕戦 紅帽子
丸腰で臨む釣り堀豊漁や 水得魚
公園のパンダのとなり木の根開く 山茶花
以上です。
Posted by BBQくにむら at 17:08│Comments(4)
│くにむら俳壇
この記事へのコメント
良福さま、いつもブログにご報告、有難うございます。
今回の実桜さんの「清明の空に丸めた背を伸ばす」の句ですが、てっきりオリンピックでの羽生君のことを詠ったものだと考えました。解釈上の大暴走でした。
それも含め、楽しい句会でした。
今回の実桜さんの「清明の空に丸めた背を伸ばす」の句ですが、てっきりオリンピックでの羽生君のことを詠ったものだと考えました。解釈上の大暴走でした。
それも含め、楽しい句会でした。
Posted by 泥游 at 2018年04月03日 21:35
いやいや、言われてみればその通りだと、私もそのとき納得しました。例のキメポーズだと。
でも実は違いましたね(笑)
これからも存分に楽しみましょう。
でも実は違いましたね(笑)
これからも存分に楽しみましょう。
Posted by 良福 at 2018年04月04日 00:37
清明と晴明のブリッジ解釈は勇足?だったようですが、ときに作者の意図すら超える解釈による傑作が生まれる可能性がありますね。だから句会は面白い!
Posted by 湯児 at 2018年04月04日 18:32
今までにも何度か、ダブルミーニングの句がありましたね。
意図的に作れたらおもしろいでしょうが、難しそうです。
意図的に作れたらおもしろいでしょうが、難しそうです。
Posted by 良福 at 2018年04月05日 17:41