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2017年09月05日

第103回酔いどれ句会報告

もう秋です。急激に日没が早くなって、なぜか気分があせり気味になるのは私だけでしょうか。

いつもの句会がいつものように、のんびりと開催されました。
兼題は「大」です。

出席者は、山茶花、林檎、湯児、鳴兎小吉、北留2号、紅帽子、酒多良福の7名、不在選句者は、水得魚、恵夢、ニック・ジャガー、未定子、錆爺、泥游、戊瓶の7名でした。

一人当たり7句選んでいます。

出句者は、山茶花、林檎、恵夢、湯児、ニック・ジャガー、北留2号、紅帽子、鳴兎小吉、実桜、酒多良福の10名で、41句が集まりました。

間違い探しとコメントをよろしくねicon06

酒多良福


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大戦を語る老兵声枯れて      酒多良福
キャンパスに採る者もなく山葡萄    鳴兎小吉

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大の字の昼寝の猫に蜻蛉かな     恵夢

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莫大小に袖通す朝天高し(めりやす)   実桜
稲妻に客奪われし大花火      酒多良福

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太古にもあめんぼサクシュコトニ川    鳴兎小吉
赤蜻蛉零戦隊の飛ぶがごと      紅帽子
生え変わり大きな猫が縮む秋     林檎

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静けさを研ぎ澄ましたる秋の雨     山茶花
大輪の向日葵柵に支えられ      北留2号
延長戦夏休みの子の大あくび     北留2号
夏競馬ため息一つ二つ三つ      酒多良福
里からの帰路に数へる虫刺され     山茶花
老年よ大志は如何秋うらら      鳴兎小吉
大袈裟に傾きしおれ立葵      酒多良福
大の字の昼寝は寒し秋の風     ニック・ジャガー
熱がるを騙して入れる湯の児かな    湯児
門火燃ゆ静かに夏が沈む夜     林檎

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秋立ちて打ち明け話の屋台村     湯児
大輪が海の水面に散っていく     林檎
びやうびやうと荒ぶ大渦嵐      実桜
うるさすぎジェイアラートも報道も    紅帽子
風に揺れ旅に誘うか赤蜻蛉     ニック・ジャガー
行き合いの空七輪で秋刀魚焼く     実桜
夏キッチン死屍累々のコバエかな    湯児
利き酒会ただ呑みたくて猪口回る    林檎
人あって一期一会の盆祭り      山茶花
湯舟にてサイレンを聴くうろこ雲     湯児

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蝉鳴かぬ夏の暑さも中くらい      北留2号
大の字に不安もなんもなく寝た日     紅帽子
喫煙を家族が見張るファッショやな     紅帽子
堂々と優先席や俺シニア       紅帽子
秋高しかの日を思う運動会     林檎
大ごとにすれば白ける浮き世かな    酒多良福

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夏風邪をボヤいて大いに打ち解ける    湯児
天犬と犬吠埼で夫一人(てんけん)(つま)   実桜
終戦日中華観光客大勢       鳴兎小吉
古参兵望郷にある月の道      山茶花
開拓の村の大樹や秋の天     鳴兎小吉
秋色の花に打たれて目醒めたり    恵夢
大いなる志持ち夏決戦      山茶花

以上です。

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Posted by BBQくにむら at 19:25│Comments(5)くにむら俳壇
この記事へのコメント
幹事さま 小吉さま

おめでとうございます!
お二人並んで七点句とは素晴らしい
酔いどれ句会の発起人かつ貢献人であるお二人さまには、このような楽しみ溢れる空間を創っていただき、感謝しかありませんので、なんだか嬉しくなってしまいました。

久々の恵夢さんも、大健闘ですね〜〜。さすがです!

どんどん研ぎ澄まされていく酔いどれ句会にしかとついて行けるよう、今後とも精進いたします。
Posted by 水得魚 at 2017年09月05日 20:47
幹事の皆様、多忙の中の段取りお疲れ様です。
句会リハビリ中の実桜です。
一押しの「行き合いの空」がそうでもなく、なりすまし句が星を沢山頂戴し、恐縮するとともに思いと結果のアンバランスを楽しませていただきました。
苦吟する意欲が今一つの状況ですのでぽつぽついきます。
Posted by 実桜 at 2017年09月06日 08:56
先月に続き今回も同順1席、ありがとござんす。

水得魚さん
俳句そのもののすばらしさを何倍にも膨らませてくれるのが選評だと思います。
コメント女王・水得魚さんの選評を聞いて、「なんだかいい句に思えてきた」「採ればよかった」という声あがることがよくあります。
これからも素敵なコメント、楽しみにしてます。

実桜さん
私だけでなく他のメンバーも実桜さんの知識についていけてなくてごめんよ。なんとか勘弁してけろ。
次回以降もぽつぽつ参加してね♪
Posted by 小吉 at 2017年09月06日 12:43
小吉さん

恐れ多いコメント、ありがとうございます。勝手な妄想を膨らませて、勘違いな選評となっているのでは…と、いつも内心ヒヤヒヤしているのですが、そんな風に言っていただけるのは本当にありがたいです。

私にとっては、皆さまの俳句一句一句に込められた想いを想像することも、この句会の楽しみのひとつになっており、月初めの日曜日、多少なりとも憂鬱な夜が、密かで優雅な時間に変わりつつあります。


「行き合いの空」の句などなど…実桜さんの意図されていた真意を読み取ることは、季語やら俳句的な思考回路など、たくさんの山を越えねばならぬ至難の技ではありますが、できる限り、普段から季寄せなどを紐解きつつ、しがみついて行く所存です。

今後とも、鍛えてくださいませ〜〜。
Posted by 水得魚 at 2017年09月06日 21:25
コメント欄が賑わっていますね。みなさん、ありがとうございます。
句会の席でも話題にのぼりましたが、なかなか10点を超えるようなダントツ1席句は出ないものですね。点がばらけるのが酔いどれ句会の特徴になっています。
どなたかこのジンクスを破ってくださいね。私もがんばります。
Posted by 良福 at 2017年09月07日 01:47
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