BBQくにむら

斎藤歩の新作を見た。
「象じゃないのに…。」というタイトルだ。

年に数本の演劇を見るが、ここ数年、ZOOでは「亀」とか「蟹」とか「象」とかの動物を鑑賞している。札幌座の主宰者はシアターZOOを、本当の動物園にしたいようだ。

さて、今回の「象…」だが、短い芝居であったことは私にとって好ましかった。歳のせいか、昔と違って、長く複雑な演劇を受け付けなくなっている。多分頭が悪くなっているのだろう。
この芝居は、端的で濃密で簡潔な出来栄えで、頑張って観なくても自然にうなずける分かりやすさがあった。
人の無邪気な自己本位性を滑稽に描き出していて、利己的とは言えない多様な正義が馬鹿馬鹿しくぶつかり合う、楽しい1時間だった。

店主

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