BBQくにむら

大雪の年の瀬ですが、いつもの句会が開催されました。

今回の兼題は「酔」です。

出席者は、山茶花、日本海、湯児、鳴兎小吉、北留2号、酒多良福の６名、不在選句者は、ニック・ジャガー、紅帽子、未定子、錆爺、泥游の５名でした。日本海さんには飛び入りで選句と講評をお願いしました。

一人当たり７句選んでいます。

出句者は、山茶花、水得魚、湯児、ニック・ジャガー、北留2号、紅帽子、鳴兎小吉、泥游、酒多良福の９名で、４５句が集まりました。

間違い探しとコメントをよろしくね

酒多良福



酔ふて寝て見慣れぬ駅の吹雪かな　　　　　鳴兎小吉


大雪にテールランプの赤い道　　　　　北留2号
早すぎる雪舞う夜の偲ぶ会　　　　　ニック・ジャガー
凍空や最後の汽笛残る夜　　　　　山茶花


酔うた背にふと迫り来る寒の月　　　　　湯児
荒星や酔ふた振りして肩寄せて　　　　　山茶花
深淵が私を見てる冬銀河　　　　　　鳴兎小吉
年忘れ明日も忘れて二日酔　　　　酒多良福


年の瀬や良きも悪しきも酔いの中　　　　紅帽子
酔払いゆあーんゆよんと牡蠣揺する　　　　湯児
凍結路ヒッチハイクの外国人　　　　　　山茶花
酔いの果てレンズ砕けり地には星　　　　北留2号


宵闇の車窓眺めし一人旅　　　　　水得魚
急げども歩みはのろし氷道　　　　　酒多良福
冬枯れの朝日に染まる藻岩かな　　　　泥游
一人吹く口笛遠き枯野かな　　　　　山茶花
冬囲いままならぬうちに冬到来　　　　北留2号
酔眼で窓の雪見てもう一杯　　　　　酒多良福
伊勢海老の忘れものあり暮れの市　　　　湯児
酔客の足を止めたる氷道　　　　　　北留2号
湯豆腐にほろ酔いギターボブディラン　　　　泥游


酔うほどに覚醒してゆく疲労感　　　　　水得魚
李白も見たかスーパームーンの青白さ　　　　酒多良福
ほつほつと雪虫に似て雪の舞い　　　　　ニック・ジャガー
師走なれど駅の光の消えゆきぬ　　　　　泥游
オリオンを酔って見上げて肩すぼめ　　　　酒多良福
ボブディラン僕らにとってはガロでしょや　　　　紅帽子
冬ぬくし夏は暑しのメタボ腹　　　　　ニック・ジャガー
酔い人を追い越し白き息急ぐ　　　　　泥游
幸せのかたちばらばら冬怒涛　　　　　鳴兎小吉
朔風に乗りて蝦夷より弦行す　　　　　湯児


熱燗や演歌身に沁む酔い心地　　　　　紅帽子
凍り道歩みをそろりまたそろり　　　　　泥游
雪の香に酔ひたき夜のありにけり　　　　鳴兎小吉
酔っぱらい孫と乾杯上機嫌　　　　　ニック・ジャガー
暮れなずむヘリオトロープ雪雲や　　　　湯児
待つ間の寒さも忘れ夢に酔う　　　　　北留2号
酔っ払いのらりくらりと切り返し　　　　水得魚
艶めいて路外転落日和かな　　　　　ニック・ジャガー
酔いどれと思いきや勘冴え渡り　　　　水得魚
帰り花侘びし心におすそ分け　　　　　山茶花
んと書いてなるほどnだと納得す　　　　紅帽子
お隣さんなぜ今急に怒りだす　　　　　紅帽子
雪野ひとり酔はんばかりに雪薫る　　　　鳴兎小吉
酔いしれし温故知新の映画かな　　　　　水得魚

以上です。

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