2016年05月03日
第87回酔いどれ句会報告
数日来の寒さからうって変って、すっかり暖かくなりました。
連休の谷間ですが、いつもの通り句会を開催しました。
連休の谷間ですが、いつもの通り句会を開催しました。
出席者は、微睡雛罌粟、山茶花、林檎、鳴兎小吉、北留2号、泥游、戊瓶、孔乙己205(新人)、酒多良福の9名、不在選句者は、水得魚、ニック・ジャガー、紅帽子の3名。
一人当たり8句選んでもらいました。
出句者は、微睡雛罌粟、山茶花、水得魚、林檎、ニック・ジャガー、深海五峯、鳴兎小吉、北留2号、紅帽子、泥游、戊瓶、孔乙己205(新人)、酒多良福の13名で、59句が集まりました。
間違い探しとコメントをよろしくね
酒多良福







母の手を離し駆け出す一年生 鳴兎小吉




高く鳴く雲雀目で追い野良仕事 微睡雛罌粟
蓙(ござ)のうえ花降る昼餉ちらし寿司 微睡雛罌粟
明日咲くか桜のつぼみ夕映えて ニック・ジャガー
霞む空花壇に水遣る人の居り 酒多良福
がんばればいいことあるさ揚雲雀 鳴兎小吉
麦の丈雲雀が迷う帰り道 深海五峯
長散歩ひばりの声に励まされ 酒多良福



輝ける川面のむこう雲雀待つ 泥游
軽やかに開け放す窓春暮るる 山茶花
青空に心が折れる春の風邪 山茶花
春の風いつもより長く眠る猫 深海五峯
三文の得と思えり朝雲雀 水得魚
それぞれに思う人あり春爛漫 戊瓶


桜咲いたばかりじゃないか雪降るな 紅帽子
仰ぎ見れば首の痛みに揚げ雲雀 酒多良福
雲雀翔ぶ虹越え高く唄いつつ 水得魚
雪解した藻岩に赤き陽の沈む 泥游
若武者のこれが試練か星遠く 北留2号
初桜冷たき雨と風に立ち 泥游
制服の袖指にまで初ひばり 鳴兎小吉
ヨガで無理思わず放屁ジム休む 紅帽子
足袋脱ぐも体投げ出し花疲れ 微睡雛罌粟
揚げ雲雀騒がしいのに眠くなり ニック・ジャガー
繋ぐ手と大きなスキップ新入生 山茶花
花咲けど薄着の夜の寒さかな 酒多良福
恩赦から兵舎に変わる入社式 北留2号
耳すまし音に聞き入る春の森 戊瓶

青空に抜ける歌声ひばりかな 林檎
甘酒を持たり両手に花の雨 山茶花
カラス一人つがいの鴨をチラ見する 北留2号
心湧くひばりが丘で待つ女(ひと)よ 水得魚
合掌の老婆小さしなゐの春 ※なゐは地震 鳴兎小吉
うわ俺もあの社のクルマ乗っていた 紅帽子
雲雀鳴く青空広がれ被災地に 孔乙己205
髪そよぐ初夏の匂いを身にまとい 微睡雛罌粟
河川敷早水の音雲雀かな 泥游
雲雀の巣どこにあるのか親の声 酒多良福
笑う子のほっぺの辺り風光り ニック・ジャガー
揚げ雲雀フライドヒバリじゃないんだなぁ ニック・ジャガー
涼風や雲雀野に啼く雨上がり 水得魚
朝一番青空高く雲雀かな 戊瓶
澄空や梢伸びゆき雲雀立つ 戊瓶

揚雲雀ひねもす眺め居る我や 水得魚
慎重派うちの金魚は仰向け寝 ニック・ジャガー
昭和懐かし「ひばり」にも食堂車 泥游
背広など着ていられるか春の雨 深海五峯
同じ町雲雀を探す余裕かな 山茶花
虫の声誰が名付けた草雲雀 深海五峯
雨雲や桜(はな)散らせよと押し寄せる 林檎
春霞いえ黄砂です雲雀鳴き 北留2号
青空の雲雀はいずこ黄砂降る 北留2号
素直にがついた嬉しさホンマかね 紅帽子
雲雀見上げ雲に吸われし定期便 深海五峯
雲雀揚がる合格電にしてもいい 紅帽子
朧月犬の遠吠え胸騒ぎ 微睡雛罌粟
名ばかりのウサギ小屋並ぶひばりヶ丘 孔乙己205
白鳥を磨きてやみぬ春の雨 鳴兎小吉
枝先に雲雀声立つ朝日かな 戊瓶
以上です。
一人当たり8句選んでもらいました。
出句者は、微睡雛罌粟、山茶花、水得魚、林檎、ニック・ジャガー、深海五峯、鳴兎小吉、北留2号、紅帽子、泥游、戊瓶、孔乙己205(新人)、酒多良福の13名で、59句が集まりました。
間違い探しとコメントをよろしくね

酒多良福







母の手を離し駆け出す一年生 鳴兎小吉




高く鳴く雲雀目で追い野良仕事 微睡雛罌粟
蓙(ござ)のうえ花降る昼餉ちらし寿司 微睡雛罌粟
明日咲くか桜のつぼみ夕映えて ニック・ジャガー
霞む空花壇に水遣る人の居り 酒多良福
がんばればいいことあるさ揚雲雀 鳴兎小吉
麦の丈雲雀が迷う帰り道 深海五峯
長散歩ひばりの声に励まされ 酒多良福



輝ける川面のむこう雲雀待つ 泥游
軽やかに開け放す窓春暮るる 山茶花
青空に心が折れる春の風邪 山茶花
春の風いつもより長く眠る猫 深海五峯
三文の得と思えり朝雲雀 水得魚
それぞれに思う人あり春爛漫 戊瓶


桜咲いたばかりじゃないか雪降るな 紅帽子
仰ぎ見れば首の痛みに揚げ雲雀 酒多良福
雲雀翔ぶ虹越え高く唄いつつ 水得魚
雪解した藻岩に赤き陽の沈む 泥游
若武者のこれが試練か星遠く 北留2号
初桜冷たき雨と風に立ち 泥游
制服の袖指にまで初ひばり 鳴兎小吉
ヨガで無理思わず放屁ジム休む 紅帽子
足袋脱ぐも体投げ出し花疲れ 微睡雛罌粟
揚げ雲雀騒がしいのに眠くなり ニック・ジャガー
繋ぐ手と大きなスキップ新入生 山茶花
花咲けど薄着の夜の寒さかな 酒多良福
恩赦から兵舎に変わる入社式 北留2号
耳すまし音に聞き入る春の森 戊瓶

青空に抜ける歌声ひばりかな 林檎
甘酒を持たり両手に花の雨 山茶花
カラス一人つがいの鴨をチラ見する 北留2号
心湧くひばりが丘で待つ女(ひと)よ 水得魚
合掌の老婆小さしなゐの春 ※なゐは地震 鳴兎小吉
うわ俺もあの社のクルマ乗っていた 紅帽子
雲雀鳴く青空広がれ被災地に 孔乙己205
髪そよぐ初夏の匂いを身にまとい 微睡雛罌粟
河川敷早水の音雲雀かな 泥游
雲雀の巣どこにあるのか親の声 酒多良福
笑う子のほっぺの辺り風光り ニック・ジャガー
揚げ雲雀フライドヒバリじゃないんだなぁ ニック・ジャガー
涼風や雲雀野に啼く雨上がり 水得魚
朝一番青空高く雲雀かな 戊瓶
澄空や梢伸びゆき雲雀立つ 戊瓶

揚雲雀ひねもす眺め居る我や 水得魚
慎重派うちの金魚は仰向け寝 ニック・ジャガー
昭和懐かし「ひばり」にも食堂車 泥游
背広など着ていられるか春の雨 深海五峯
同じ町雲雀を探す余裕かな 山茶花
虫の声誰が名付けた草雲雀 深海五峯
雨雲や桜(はな)散らせよと押し寄せる 林檎
春霞いえ黄砂です雲雀鳴き 北留2号
青空の雲雀はいずこ黄砂降る 北留2号
素直にがついた嬉しさホンマかね 紅帽子
雲雀見上げ雲に吸われし定期便 深海五峯
雲雀揚がる合格電にしてもいい 紅帽子
朧月犬の遠吠え胸騒ぎ 微睡雛罌粟
名ばかりのウサギ小屋並ぶひばりヶ丘 孔乙己205
白鳥を磨きてやみぬ春の雨 鳴兎小吉
枝先に雲雀声立つ朝日かな 戊瓶
以上です。
Posted by BBQくにむら at 22:48│Comments(5)
│くにむら俳壇
この記事へのコメント
今回はありがとさんでした。
コンイージーアルパイウーさん、また参加してね♪
コンイージーアルパイウーさん、また参加してね♪
Posted by 小吉 at 2016年05月04日 03:25
酒多良福様、句会ご参加の皆様、ありがとうございました。俳句の素養がまったくない輩をやさしく受け入れてくださり恐縮でした。俳句を少し勉強してみたいなと好奇心を掻き立てられる会でした。また参加させてください。よろしくお願い申し上げます。
Posted by 孔乙己205 at 2016年05月04日 22:52
小吉さん
久々のぶっちぎり7点句、おめでとうございます!私も心留まった句でしたが、道路に飛び出しちゃ危ないという心配が先立ってしまい、選句せずじまいとなってしまいました。きっと校門に吸い込まれて行く感じだったのでしょうね…。子どもがキラキラしていて、改めて素敵な句ですね。
コンイージーアルパイウーさんも、ようこそ!今後とも、よろしくお願いいたします。
先日は仕事が長引き、皆さんにお逢いできず残念でした。いつか生句会に参加してみたいです〜。
久々のぶっちぎり7点句、おめでとうございます!私も心留まった句でしたが、道路に飛び出しちゃ危ないという心配が先立ってしまい、選句せずじまいとなってしまいました。きっと校門に吸い込まれて行く感じだったのでしょうね…。子どもがキラキラしていて、改めて素敵な句ですね。
コンイージーアルパイウーさんも、ようこそ!今後とも、よろしくお願いいたします。
先日は仕事が長引き、皆さんにお逢いできず残念でした。いつか生句会に参加してみたいです〜。
Posted by 水得魚 at 2016年05月05日 11:59
手を離すと手を繋ぐで票の差が出ましたが私はどちらも一緒にいただく感じで、山茶花さんの繋ぐ手~の句も大好きでした。
水得魚さんもひばりが丘の句の人だったのですね。
私、30年ほど前に5年間もみじ台に住んでいました。
その頃ひばりが丘は大きな団地群とびっくりドンキーとCOOPがある町という印象でした。
今は事情も変わってると思いますが、面白ネーミングで周辺の学生さんなど若者が集まってくればいいのではないかなぁと思ったのです。
孔乙己205(新人)さんとはどのような方なのか、いつかお会いできればいいですね。
水得魚さんもひばりが丘の句の人だったのですね。
私、30年ほど前に5年間もみじ台に住んでいました。
その頃ひばりが丘は大きな団地群とびっくりドンキーとCOOPがある町という印象でした。
今は事情も変わってると思いますが、面白ネーミングで周辺の学生さんなど若者が集まってくればいいのではないかなぁと思ったのです。
孔乙己205(新人)さんとはどのような方なのか、いつかお会いできればいいですね。
Posted by ニック・ジャガー at 2016年05月05日 17:59
休み明け、ブログを開けてみると、コメントが4件も!
みなさん、どうもありがとうございます。
今回は1席が1句だけで7点を得て、他を圧倒しました。うちの句会では珍しい結果となりました。さて、次回はどうなることでしょう。
みなさん、どうもありがとうございます。
今回は1席が1句だけで7点を得て、他を圧倒しました。うちの句会では珍しい結果となりました。さて、次回はどうなることでしょう。
Posted by 良福 at 2016年05月06日 18:35