BBQくにむら

昨日８月３日、いつもの句会が開催されました。

誰も来ない今のうちに、報告をまとめるのだ。

出席者は、微睡雛罌粟、山茶花、鳴兎小吉、 湯児、北留2号、酒多良福の６名、不在選句者はニック・ジャガー、水得魚、泥游の３名でした。
一人あたり、６句選んでもらいました。

なお、鳴兎小吉、泥游の両氏には、いつも清記表の制作、作成の業務を担っていただいています。ご協力、ありがとうございます。

結果は以下のとおりとなりました。間違い探しとコメントをよろしくね。

酒多良福




朝顔に水やる如雨露虹を生み 微睡雛罌粟
草むして雨の予感に蝉閑か 北留2号
縁側の母の針箱夏休み 微睡雛罌粟
金魚鉢水草揺れて猫覗き 微睡雛罌粟
栗の花雨ににはかに匂ひけり 山茶花
夏草の丈にため息母の家 深海五峯




寝られぬ夜お伽草子と蚊帳の中 北留2号




桜桃のひと粒に糸雨ひとしずく　※しう 鳴兎小吉
夕映えに耀ふ笑顔繋いだ手 ※かがよふ 山茶花
過去のことどこも消せずに走馬灯 微睡雛罌粟
よしず懸け午後の一服草団子 酒多良福
幾十度甲冑脱いでも蝉は蝉 ※いくそたび・かっちゅう 山茶花
夕立や草庵に逃げ虹を待つ 酒多良福
夏雲の下で草喰む赤毛牛(あかげうし) ニック・ジャガー
夏の夜は草木(くさき)と水の匂いかな ニック・ジャガー
陽炎と土埃立ち草野球 酒多良福




扇風機なんて優雅なネーミング 紅帽子
汗ばみて血圧計から腕抜けず ニック・ジャガー
句もださず眠り入りにし夏の宵 湯児
薄紫のあまりに清楚 煙草の花　 深海五峯
坂道をジグザグ進む蝸牛　 鳴兎小吉
草の根は微動だにせず原爆忌　酒多良福
草を刈る軽く高鳴るエンジン音　北留2号
子を守る母猫の牙草いきれ　鳴兎小吉
ひょっとして総理も変と思いつつ　紅帽子




心臓に毛が生えてるってほなあほな　紅帽子
きりぎりす初めて鳴く夜はまだ暑し　ニック・ジャガー
しずしずと草履の音にうちわ止め　酒多良福
道草を頬張りし頃夢薊 　北留2号
込み上げる甘酸っぱさよ夏の浜　鳴兎小吉
赤ちゃんに笑いかけられジジ融ける　ニック・ジャガー
草蜉蝣他には渡さぬ透明感 ※くさかげろう　山茶花
夏深し半ば無理矢理肉を食う　山茶花
なきやまず鄙(ひな)し故郷(ふるさと)蝉の殻　深海五峯
この草稿ひと夜で熟成せんかなあ　紅帽子
草の上空が目に沁む文庫本　深海五峯
俺馬鹿か休み休みにしか言えん　紅帽子
三百五十度辺り一面ラベンダー　北留2号
あじさいに濃淡ひとにキャラクター　鳴兎小吉
また今夜酒に溺れて水中花　微睡雛罌粟

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