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2014年11月04日

第69回「酔いどれ句会」報告

〇日時 : 平成26年11月3日(祝&月)17時頃から
〇場所 : BBQくにむら
〇費用 : 各自の飲み代
〇兼題 : 「香」
〇投句 : 基本は一人5句(うち1句以上は兼題を詠み込んだ句とする)、
       少ない投句数でもOK。
〇選句 : 今回は一人8句を選んでいます。 
〇参加者: 
投句あり&句会参加は酒多良福、鳴兎小吉、北留2号、与太郎、実桜、山茶花、微睡雛罌粟、ニック・ジャガー、紅帽子、風船、未定子、湯児、戊瓶の13人。
投句なしでの見学参加が濱田さん。
不在投句は深海五峯、林檎、泥游の3人。
不在選句は深海五峯、錆爺の2人。

以上、合計18人の参加です。(敬称略)
最終的に選句者は16人となり、今回の句会の理論上の最高得点(満点)は以下のようになります。
  〇選句参加者:15点(自分の句には点を入れられないので)
  〇選句不参加者:16点


face02face02face02face02face02face02face02 7点句

香の物ひとつで嬉し月に酒          (酒多良福)

face02face02face02face02face02 5点句

アキアカネ晴れだ最後の空を飛べ      (深海五峯)
森の香に誘われ集ふ白髪かな        (湯児)

face02face02face02face02 4点句

ふつふつと香る新米射し込む陽       (酒多良福)
頬紅く雪の香りを身にまとい         (微睡雛罌粟)
過去などは語らず生きる秋清し       (微睡雛罌粟)
薪バスの白煙の香や天高し         (鳴兎小吉)
葡萄香る今朝はやさしい人になる      (鳴兎小吉)

face02face02face02 3点句

やわらかく落ち葉の香る日和りかな     (ニック・ジャガー)
虫の音や逝きてかなひし帰宅かな      (ニック・ジャガー)
彼岸花我が物顔の田舎道          (酒多良福)
この辺の紅葉きれいねと丘の秋       (泥游)
朝寒に味噌汁香り伸び一つ          (泥游)
秋の暮妻と安らぐ硬き汽車          (泥游)
飛車角も一目置きたる香車かな       (湯児)
香り立つ珈琲に映える銀杏かな       (風船)
秋の日のバスターミナルに昭和の香    (北留2号)
過ぎし香に振り返りても菊ひとり       (未定子)

face02face02 2点句

母の遺骨やや不満げに父迎え       (ニック・ジャガー)  ※ほね
燗つけて香のもの添えいざグビリ      (紅帽子)
雪の使者綿毛の簑を忘れ飛ぶ       (山茶花)
山小屋の薪の香回す走馬灯         (山茶花)
レンガ館百年蔦の綾錦            (実桜)
香を流し季節をひらく野分かな       (深海五峯)
鶏頭花細工物かと香を探る         (深海五峯)  ※けいとうか
喧嘩してコーヒーカップに口紅の香     (深海五峯)
石炭の香りニセコに秋晴れて        (泥游)
折角の冬芽食はれて鹿いずこ       (湯児)
銀杏の香り踏みつけ人だかり        (戊瓶)
新蕎麦の香り立つかな開店日       (戊瓶)
早暁に霜踏む犬の香り付け         (戊瓶)
マフラーに秘めたる香り初デート      (戊瓶)
線香をあげず3年半過ぎる          (未定子)
月冴えて移り香を切なく抱く         (未定子)
秋祭り社の裏に香の名残り         (与太郎)
冠雪や日勝描きし馬探す          (与太郎)
群青に染められ赤月溶け落ちる      (林檎)

face02 1点句

オクラホマ女子の手の柔らかさ知る    (紅帽子)
黄に染まる銀杏の下の顔と顔       (紅帽子)
人混みに落葉を拾う老婆あり        (山茶花)
末枯れや冷えた指先握りしめ        (山茶花)
秋イカのゴロ焼きの香飯2杯なり      (実桜)
白菜を食みて秋の夜手酌酒        (実桜)
土の香とマイナスイオンきのこ狩り     (酒多良福)
色極む冷たき雨に濡れ落ち葉       (深海五峯)  ※きわむ
冬隣りソフトバンクに大隣          (泥游)
色も香も知らぬが仏の黄昏や        (湯児)
何処より甘き香漂ふ森の宴         (湯児)   ※いずく
穏やかに秋の日差しが沁み透り      (微睡雛罌粟)
冬靴を新調して早寝する           (風船)
遥香なるみのり望みて雪恋うる       (戊瓶)
空青く落穂ついばむカラス五羽       (北留2号)
焼き栗の香り漂う巴里遥か         (北留2号)
シュトルムウントドランク銀幕の中蘇えり  (北留2号)
天空を翔る秋雲露天の湯          (鳴兎小吉)
天地吐血すナナカマドの葉から実から   (鳴兎小吉)
禅堂の長尺線香草紅葉           (鳴兎小吉)
新盆や香子のごとく生きにけり       (与太郎)
幽玄の道しるべかな終わりほうずき    (林檎)
秋雨よ散る花の香も拭うのか        (林檎)

face07

焼き上がり真白き珠よ股関節        (ニック・ジャガー)
還りゆく秋空澄みて満々月         (ニック・ジャガー)
檀蜜の色香なんかにゃ俺負けん      (紅帽子)
納豆の香に関西人「腐っとる」        (紅帽子)
焼き芋の売り声郷愁呼んでをり       (山茶花)
雪冠り朝焼けに染む峻の峰         (実桜)
香水の誘う追憶落ち葉道          (酒多良福)
紅葉の去り行く哀れ艶やかで        (微睡雛罌粟)
通過駅花壇の横に案山子立ち       (微睡雛罌粟)
秋風に初夏想うその香魚の頃       (風船)
皮剥くや焼き栗のその旨きこと       (風船)
手袋をとって頬張るたこ焼きぞ       (風船)
去る人と共に過ごしし秋燃える       (北留2号)
秋晴れをすすむ窓の外きいろやみどり   (林檎)  ※まどのと
栗カボチャ煮える匂いでつつきつつ     (林檎)

以上75句です。

(文責:鳴兎小吉)


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タグ :句会俳句

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Posted by BBQくにむら at 12:09│Comments(1)くにむら俳壇
この記事へのコメント
小吉さん、幹事業務、いつもありがとうございます。
今回、久しぶりに1席をいただきました。出句した5句の中で、いちばん力の入っていない句がいちばん支持されました。そんなものなのでしょうね。
Posted by 良福 at 2014年11月08日 17:27
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