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2014年06月03日

第64回「酔いどれ句会」報告

〇日時 : 平成26年6月2日(月)19時頃から
〇場所 : BBQくにむら
〇費用 : 各自の飲み代
〇兼題 : 「感」
〇投句 : 基本は一人5句(うち1句以上は兼題を詠み込んだ句とする)、
       少ない投句数でもOK。
〇選句 : 今回は一人8句を選んでいます。 
〇参加者: 
投句あり&句会参加は酒多良福、鳴兎小吉、北留2号、紅帽子、風船、実桜、恵夢、山茶花の8人。
不在投句は深海五峯と与太郎、藪柑子、湯児、ニック・ジャガーの5人。
不在選句は未定子、藪柑子、錆爺、泥游、湯児、ニック・ジャガーの6人。
以上、合計16人の参加です。(敬称略)

最終的に選句者は14人となり、今回の句会の理論上の最高得点(満点)は以下のようになります。
  〇選句参加者:13点(自分の句には点を入れられないので)
  〇選句不参加者:14点


face02face02face02face02face02face02 6点句

綿毛乗り小さな旅に出てみたし       (湯児)
夏燕虚空を切りて月残る          (藪柑子)

face02face02face02face02face02 5点句

隈取りの日焼けは笑顔の運動会     (ニック・ジャガー)
夏に入る宵闇の青鮮やかなり       (山茶花)
冷やし中華はじめましたの清涼感     (北留2号)
騎馬戦の大将高く栃の花          (藪柑子)

face02face02face02face02 4点句

夜の風夏の予感を孕みをり         (恵夢)
雨上がり洗濯日和犬笑う          (紅帽子)
茎だけのチューリップ揺れ南風       (酒多良福)
半袖に素足の木陰めくる本         (酒多良福)
感ずとは舶来の語なり黄砂舞ふ      (湯児)

face02face02face02 3点句

新緑の樹下延齢草の白さかな       (ニック・ジャガー)
既視感か十五の夏の海の色        (酒多良福)
立夏来るデニム青立つ伸びやかさ     (深海五峯)
なにもしない幸せ感じる忙中の閑     (北留2号)
既視感のごとく深山の蝉しぐれ       (藪柑子)        ※みやま
サイダーの泡苦くして恋終わる       (藪柑子)

face02face02 2点句

緊迫感水面見つめる鷺一羽        (ニック・ジャガー)
空蝉やまだ静かなる森の中         (ニック・ジャガー)
ひかり満つタンポポを摘む子らがいて   (紅帽子)
円い雲陽に一瞬日傘差し          (山茶花)
てんぷらは野味の感あり青い独活     (実桜)
イソよりもアサ感なじみし古カメラ      (深海五峯)
目を瞑る耳に薫風旧友の声         (湯児)   ※つむる ※とものこえ
迷はずに師を訪ねけり春の墓地      (湯児)
銀輪の風感じたる五月かな         (風船)
紅の牡丹の花と伯母の椅子         (風船)
黄昏に甘い予感のツツジかな        (北留2号)
ひとひらが魂の輝き延齢草          (鳴兎小吉)    ※たまの
冠雪をわずかに残し五月晴         (鳴兎小吉)

face02 1点句

群れて咲く一人静もまた可愛い      (ニック・ジャガー)  ※かわい
雨上がり紫のリラ我を呼ぶ         (恵夢)
運動会さあ決行するの煙火鳴る      (紅帽子)       ※はなび
バスツアーほおっと応える客がおり    (紅帽子)
明け早し老人と犬ゆったりす        (山茶花)
もろタイプ危険な香り感知せず       (山茶花)
めはなくち滴る緑の滲みこむや       (実桜)
酔い覚めや感度を下げて見る緑      (酒多良福)
涼感を求めて汗し登る山          (酒多良福)
初夏の頃父を感じる七回忌         (風船)
鉢植えの薔薇の咲きたり白一寸      (風船)
靴音を感じているか公明党         (風船)
影黒くふと振り返るそこに初夏       (北留2号)
春過ぎてポスターの顔今いずこ      (北留2号)
札幌の初夏のそよ風嗚呼快感       (鳴兎小吉)
春うらら湖畔めざして八里半        (与太郎)

face07

この予感当たらなければいいのだが   (紅帽子)
千鳥足背中押してく薫る風         (山茶花)
アカシアに花綵の国夏の感         (実桜)     ※はなづな
蜘蛛の巣に綿毛かかりて蜘蛛も揺る    (湯児)
リラ冷や鈍感だから生きられる       (鳴兎小吉)
レットイットゴー野に花咲いて風薫る    (鳴兎小吉)
タラの芽や羊蹄山を下に見て        (与太郎)
尊敬と感謝を胸に墓参り           (与太郎)
青嵐にあと押しされて走り出す       (藪柑子)    ※せいらん


以上55句です。

(文責:鳴兎小吉)


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タグ :句会俳句

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Posted by BBQくにむら at 10:09│Comments(5)くにむら俳壇
この記事へのコメント
小吉さん、サマリ-の掲載、ありがとうございます。
今回は1席が2句ありましたが、非常に対照的で、おもしろいと思います。
ひとつは、パステル調の絵本の雰囲気をまとい、もうひとつは、余白の多い水墨画の切れ味をもっています。
Posted by 良福 at 2014年06月04日 16:49
 テラスの椅子に座っていて気づいたのですが、この季節、風に乗っていろいろなものが浮遊し、移動しているのですね。小さなクモの乗った糸、柳やポプラやタンポポの綿毛。見入っているうちに、自分も小さくなっていき、それらに乗れるような世界に入りかけました。
という、ガラにもなくメルヘンチックな?作でした。
Posted by 湯児 at 2014年06月05日 07:51
余白の多い水墨画なんて…!ありがとうございます。先日、銭函天狗山に仕事の下見で登山したのですが、頂上で燕が飛んでいました。その光景をよんでみました。うっとりしていたら、キャーなんとマムシが足元に…。がれ場の多い銭天はマムシも多いので気を付けてください。「リュック置くとき、気を付けないと、おみやげでマムシ持って帰るからね~」と言われ山菜もとらずに早々に下山しました。
Posted by 藪柑子 at 2014年06月05日 21:09
お二人とも自然を満喫していますね。うらやましい。
Posted by 良福 at 2014年06月06日 18:20
「冷やし中華・・・」の句に、前にも似たような句が・・・という感想があり、実は私もそんな気がしていたので調べてみました。夏の句会を中心にブログをさかのぼっていたら、「ゑびすビール有ります。 極暑です      (鳴兎小吉)」とありました。これかなあ?2010年9月第19回です。
Posted by 北留2号 at 2014年06月07日 22:21
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