さぽろぐ

グルメ・スイーツ  |札幌市北区

ログインヘルプ


 › BBQくにむら › くにむら俳壇 › 第62回「酔いどれ句会」報告

2014年04月08日

第62回「酔いどれ句会」報告

〇日時 : 平成26年4月7日(月)19時頃から
〇場所 : BBQくにむら
〇費用 : 各自の飲み代
〇兼題 : 「三月」
〇投句 : 基本は一人5句(うち1句以上は兼題を詠み込んだ句とする)、
       少ない投句数でもOK。
〇選句 : 今回は一人8句を選んでいます。 
〇参加者: 
投句あり&句会参加は酒多良福、鳴兎小吉、北留2号、風船、与太郎、戊瓶、実桜、山茶花の8人。投句なしでの句会参加は恵夢。
不在投句はニック・ジャガー、微睡雛罌粟、泥游、湯児、藪柑子、未定子の6人。不在選句はニック・ジャガー、藪柑子、未定子、錆爺、泥游、湯児の6人。

以上、合計16人の参加です。(敬称略)

最終的に選句者は15人となり、今回の句会の理論上の最高得点(満点)は以下のようになります。
  〇選句参加者:14点(自分の句には点を入れられないので)
  〇選句不参加者:15点


face02face02face02face02face02face02face02 7点句

告ぐべきを告がずに発てり春の駅     (藪柑子)

face02face02face02face02face02 5点句

ぎこちない制服揺らす光る風        (山茶花)
まだ残る雪より眩しランドセル       (酒多良福)
君去りしゲートの向こう春輝る       (泥游)          ※ひかる
ボウモアを波濤に献ず春リアス      (湯児)
途切れがち雨垂拍子春の恋        (微睡雛罌粟)
浮かれ猫トタンの屋根で月に吠え     (微睡雛罌粟)
三月の笑顔咲くほど涙かな         (風船)

face02face02face02face02 4点句

三月の人形仕舞いて部屋広し       (酒多良福)
学舎に静寂満ちて弥生行く         (酒多良福)
弱虫が寒い三月母となり           (微睡雛罌粟)
うすいろの三日月出でたり春の酔い    (風船)
露天の湯ぽたりまぶたに星しずく      (北留2号)

face02face02face02 3点句

四月ばかなんかつまらぬ嘘をつき     (ニック・ジャガー)
雪解けの水面が作る反射鏡         (山茶花)
三月に想いを伝え故郷を発つ        (泥游)         ※くに
三月は少し浮かれて皆背伸び        (微睡雛罌粟)
春泥や子の自転車はどこまでも       (藪柑子)

face02face02 2点句

三月の雨改札越しの別れかな       (酒多良福)
若人と迎える春もあと幾つ          (泥游)
琥珀ほど佳き笑みに逢ふ久慈の春    (湯児)
寂しげな背中に投げて雪柳         (微睡雛罌粟)
春野菜ベーコン炒め金滴で         (風船)
番号が語る明暗春三月            (戊瓶)
退職の知らせ三月早桜            (戊瓶)
未熟さを期待に変える春来たれ       (北留2号)
花三月狂気と陽気の散歩道          (北留2号)
三月は年の終わりと感じおり         (未定子)
被災地を見守る鳥居春の風         (鳴兎小吉)
真実は人の数だけある朧           (鳴兎小吉)
三月や風化は復興より疾く          (鳴兎小吉)     ※はやく
三月の空背のびして卒業す         (藪柑子)
三月の空は大きく野に遊ぶ          (藪柑子)
北窓を開ける素顔の少女かな        (藪柑子)

face02 1点句

雪原にもや立ちこめん春の雨        (ニック・ジャガー)
ふきのとう春のシャワーに目覚めけり   (ニック・ジャガー)
人想い三月の風何運ぶ           (山茶花)
励ましの声三月に満ち溢れ         (酒多良福)
いざ発たん故郷にコーラスいや響け    (泥游)        ※さとに
早く来い二度目の雪割りふきのとう     (北留2号)
三月の土の香恋し苗育ち           (北留2号)
三月に逝く人のあり旅立たん        (未定子)
3月11日という日がありました        (未定子)
雪秩父三月までの隠れ宿           (与太郎)
深々と遠い三月今朝の息           (与太郎)

face07

プラスでも寒き心地や春三月        (ニック・ジャガー)
春めいた風に鼻毛のいずさかな      (ニック・ジャガー)
また今春袖触り合ってる縁の世      (山茶花)
STOPか夢の若返りまた夢なり      (山茶花)       ※ストップ
3月は雪根開きのネコヤナギ        (実桜)
雨だれは春の足音闇の中          (実桜)
三月の光の先の闇深し            (泥游)
四十年の旅を重ねて弥生かな       (湯児)        ※よそとせ
新月に叫びし声す弥生明け         (湯児)
城跡に響く声若し陸奥の春         (湯児)
三月にまた逢おうねって指切りし      (風船)
あの人としばし別れの名残雪        (風船)
三月に雪汗拭い思う春             (戊瓶)
青色が濃くなったね空三月         (戊瓶)
上弦も杯傾けぬ宵三月            (戊瓶)
三月に泣きて笑いて新年度         (未定子)
三月の雪はどこぞに昇天るらん      (未定子)      ※のぼるらん
復興は朧の中にありにけり         (鳴兎小吉)
道に並ぶ新入生とふきのとう        (鳴兎小吉)
雪解けを疾く待ち侘びる三月や      (与太郎)


以上65句です。

(文責:鳴兎小吉)


あなたにおススメの記事

タグ :俳句句会

同じカテゴリー(くにむら俳壇)の記事画像
第133回酔いどれ句会のご案内
第130回酔いどれ句会のご案内
第128回酔いどれ句会清記表
ちょっとお知らせ
第126回酔いどれ句会のご案内
第124回酔いどれ句会清記表
同じカテゴリー(くにむら俳壇)の記事
 第182回酔いどれ句会報告 (2024-04-01 22:30)
 第182回酔いどれ句会清記表 (2024-03-30 21:44)
 第181回酔いどれ句会報告 (2024-03-04 23:13)
 第181回酔いどれ句会清記表 (2024-03-02 21:36)
 第180回酔いどれ句会報告 (2024-02-05 23:40)
 第180回酔いどれ句会清記表 (2024-02-03 21:39)

Posted by BBQくにむら at 12:47│Comments(4)くにむら俳壇
この記事へのコメント
小吉さん、サマリーの掲載、ありがとうございます。

今回、特選句があります。

 退職の知らせ三月早桜

です。
早く咲いた花は早く散ります。活躍した人物がその役割を終えてあっさりと去っていく。潔さと爽やかさ、そして迫力や寂しさも感じられます。いいですね。
Posted by 良福 at 2014年04月08日 19:04
良福さんが特選とした戊瓶さんの句は私もいただきました。
桜それも早桜をもってきたことで、良福さんのいうとおり潔さやはかなさ、日本人の心の奥底に通じる感慨をうまく表現できていると感じました。

戊瓶さん、句会のときにもっと褒めればよかったね。ごめんね♪
Posted by 小吉 at 2014年04月09日 08:46
小吉さま

いつもご苦労様です。ワタクシ、今度こそ、5月は出席しようと思います…。

いつも俳句に詠んでいた(本人にはナイショ)息子も高校生になりました。春は一人旅に行った彼ですが、なーんにも言わないで旅立ちました。春の駅は何か中島みゆきの「ホームにて」歌いたくなる気分です。
Posted by 藪柑子 at 2014年04月09日 21:06
藪柑子さん、褒められている場面に不在とは、残念ですよねえ。
Posted by 良福 at 2014年04月09日 23:25
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。