2013年11月05日
第57回「酔いどれ句会」報告
〇日時 : 平成25年11月4日(月・祝)18時から
〇場所 : BBQくにむら
〇費用 : 各自の飲み代
〇兼題 : 「冬隣」
〇投句 : 基本は一人5句(うち1句以上は兼題を詠み込んだ句とする)、
少ない投句数でもOK。
〇選句 : 今回は一人8句を選んでいます。
〇参加者:
投句あり&句会参加は酒多良福、鳴兎小吉、紅帽子、微睡雛罌粟、北留2号、ニック・ジャガー、湯児、風船、恵夢、戊瓶、未定子の11人。
不在投句は藪柑子、泥游、琥珀酒好好爺の3人。
不在選句は泥游、錆爺の2人。
以上、合計15人の参加です。(敬称略)
最終的に選句者は13人となり、今回の句会の理論上の最高得点(満点)は以下のようになります。
〇選句参加者:12点(自分の句には点を入れられないので)
〇選句不参加者:13点
〇場所 : BBQくにむら
〇費用 : 各自の飲み代
〇兼題 : 「冬隣」
〇投句 : 基本は一人5句(うち1句以上は兼題を詠み込んだ句とする)、
少ない投句数でもOK。
〇選句 : 今回は一人8句を選んでいます。
〇参加者:
投句あり&句会参加は酒多良福、鳴兎小吉、紅帽子、微睡雛罌粟、北留2号、ニック・ジャガー、湯児、風船、恵夢、戊瓶、未定子の11人。
不在投句は藪柑子、泥游、琥珀酒好好爺の3人。
不在選句は泥游、錆爺の2人。
以上、合計15人の参加です。(敬称略)
最終的に選句者は13人となり、今回の句会の理論上の最高得点(満点)は以下のようになります。
〇選句参加者:12点(自分の句には点を入れられないので)
〇選句不参加者:13点









ここいいよ猫と二人の冬隣 (未定子)






雪虫を連れて旅する冬隣 (湯児)





遡る鮭力尽き冬隣 (恵夢)
独り寝や一枚足りぬ冬隣 (酒多良福)
雨ひとつ頬にあたって秋が行く (微睡雛罌粟)




鳥渡る空の高さや冬隣り (ニック・ジャガー)
干し大根雪の予感に身を縮め (ニック・ジャガー)
あやす児の帽子目深な冬隣り (微睡雛罌粟)
何となく傍に居てねと冬隣 (風船)
歓声に子らの息見え冬隣 (未定子)
落ち葉踏む音の乾きて冬隣 (鳴兎小吉)
路地裏の陽だまり猫や冬隣 (藪柑子)



濡れ落ち葉モザイクを成す舗道かな (酒多良福)
火燵から雪囲い見て冬隣 (湯児)
セーターを解いて編んで冬隣り (微睡雛罌粟)
赤も黄も吹き寄せられて渓を埋め (北留2号) ※たに
鳶鳴いて石狩の空冬隣 (北留2号)


ストーブを焚こかやめよか迷う朝 (ニック・ジャガー)
今朝もまた自転車で行こうか冬隣 (紅帽子) ※チャリ
並木よりまた一葉落ち冬隣り (泥游)
星空に透かせば黒し白鳥や (湯児)
炊き立ての舞茸ご飯湯気も美味 (微睡雛罌粟) ※うま
七味振りとろける甘さ生サンマ (風船)
日だまりの人待ちてらむ冬隣 (未定子)
小春日の硝子戸白き月眠る (藪柑子)

髭を剃るローション沁みて冬隣 (紅帽子)
冬隣流れる雲の早さかな (紅帽子)
いつの間に虫の声消え冬隣 (酒多良福)
秋雨を衝いて細道古き湯場 (泥游) ※ゆば
黄昏の天に雁見る冬隣 (湯児)
軒先に真似事の柿十粒ほど (微睡雛罌粟)
漕ぐ人が一直線に冬隣 (戊瓶)
熱帯の風が吹き去り冬隣 (戊瓶)
ストーブに戌の寝息や冬隣 (戊瓶)
早き冬隣の芝生はまだ青く (北留2号)
下り道瞳に飛び込む秋の色 (北留2号)
台風一過見上げればななかまどの実 (鳴兎小吉)
変わるもの変わらないもの秋深し (鳴兎小吉)
冬隣女房怒鳴る朝帰り (琥珀酒好好爺)
丹頂のつがいが歌う冬隣 (琥珀酒好好爺)

冬隣りカメムシの舞う我が家かな (ニック・ジャガー)
紅葉に囲まれて暮らす山辺かな (ニック・ジャガー)
ユニクロのダウンジャケット冬隣 (恵夢)
食欲にスポーツ読書冬隣 (恵夢)
初暖房亀虫復活冬隣 (恵夢)
散歩道木の葉吹かれて冬隣 (紅帽子)
冬隣となりの席に百日咳 (紅帽子)
ざらざらのフロントガラス冬隣 (酒多良福)
雪虫の消えてたちまち冬と成り (酒多良福)
祭り往きキャンパスの風冬隣り (泥游)
月が空星をかき消し一人占め (泥游)
ニセコより実りの便り冬隣り (泥游)
台風を凝つと待つ日や冬隣 (湯児)
冬隣今年は短しプロ野球 (風船)
木枯しはカレー南蛮熱くして (風船)
きいろ、あか、梢の先から冬隣 (風船)
赤き実は白々となり冬隣 (戊瓶)
大根を洗う手凍え冬隣 (北留2号)
葉の青き中にぎんなん冬隣 (鳴兎小吉)
白く染まる手稲山頂冬隣 (鳴兎小吉)
冬隣森林はざわめき風叫ぶ (琥珀酒好好爺) ※もりは
冬隣草は燃え出で鶏は焼き! (琥珀酒好好爺)
森の色胸深々と冬隣 (藪柑子) ※しんしん
以上63句です。
(文責:鳴兎小吉)
Posted by BBQくにむら at 13:06│Comments(4)
│くにむら俳壇
この記事へのコメント
小吉さん、幹事業務、いつもご苦労様です。
今回はわたしにとってとても嬉しい結果になりました。
句会の席でも申しましたが、5票いただいた「独り寝や・・・」は勝負句だったからです。悩んで推敲して出した力作は、たいてい滑ってしまうことが通例でした。
こういう快感は貴重ですね。ありがとうごさいました。
今回はわたしにとってとても嬉しい結果になりました。
句会の席でも申しましたが、5票いただいた「独り寝や・・・」は勝負句だったからです。悩んで推敲して出した力作は、たいてい滑ってしまうことが通例でした。
こういう快感は貴重ですね。ありがとうごさいました。
Posted by 良福 at 2013年11月05日 15:38
良福さんも、うならせるオニギリをはじめ、ありがとうございました。
一気に冬ですね。
拙宅には今日、除雪機が納品されます。
さて、先日、教えている定時制の4年生の現代文の授業で、句会を開いてみました。
1回目は、宮城県の小牛田農林高校の文芸部の生徒たちが
東松島の仮設住宅に住む人々と催している句会に出された句から選びました。
第1席は、
冬来たるほんのりあたたか家族の輪 (ボランティアの方の句)
2回目は、同じ兼題で作った自作の句から選びました。
第一席は、
冬来たる白い路面と白い息 熊助
でした。なかなかいいでしょ。
一気に冬ですね。
拙宅には今日、除雪機が納品されます。
さて、先日、教えている定時制の4年生の現代文の授業で、句会を開いてみました。
1回目は、宮城県の小牛田農林高校の文芸部の生徒たちが
東松島の仮設住宅に住む人々と催している句会に出された句から選びました。
第1席は、
冬来たるほんのりあたたか家族の輪 (ボランティアの方の句)
2回目は、同じ兼題で作った自作の句から選びました。
第一席は、
冬来たる白い路面と白い息 熊助
でした。なかなかいいでしょ。
Posted by 湯児 at 2013年11月09日 06:03
先日は久々に句会に参加できて嬉しかったです。
冬の俳句にはきびしい寒さと、冬だからこその温かさの両方があるのがおもしろいと感じました。
湯児さんのコメントも両面出てるなぁと思いました。
兼題の「冬隣」を陽水で知ったと言ったけど、曲名が思い出せませんでしたが、「神無月にかこまれて」でした。
冬の俳句にはきびしい寒さと、冬だからこその温かさの両方があるのがおもしろいと感じました。
湯児さんのコメントも両面出てるなぁと思いました。
兼題の「冬隣」を陽水で知ったと言ったけど、曲名が思い出せませんでしたが、「神無月にかこまれて」でした。
Posted by ニック・ジャガー at 2013年11月09日 17:26
湯児 さん、いいことしましたね。生徒さんにも楽しみが伝わったかもしれませんね。
ニックさん、再来月なら参加できますよ。お待ちしています。
ニックさん、再来月なら参加できますよ。お待ちしています。
Posted by 良福 at 2013年11月10日 01:04