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2013年08月06日

第54回「酔いどれ句会」報告

〇日時 : 平成25年8月5日(月)19時頃から
〇場所 : BBQくにむら
〇費用 : 各自の飲み代
〇兼題 : 「湯」
〇投句 : 基本は一人5句(うち1句以上は兼題を詠み込んだ句とする)、
       少ない投句数でもOK。
〇選句 : 今回は一人8句を選んでいます。 
〇参加者: 
投句あり&句会参加は酒多良福、鳴兎小吉、北留2号、紅帽子、風船、微睡雛罌粟、戊瓶、恵夢の8人。
不在投句はニック・ジャガー、湯児、藪柑子、与太郎、未定子、海鞘に初参加の眼鏡橋とずいぶん久しぶりの水得魚(みえとと)の8人。
不在選句はニック・ジャガー、湯児、藪柑子、海鞘、錆爺、未定子、泥游、眼鏡橋、水得魚の9人。

以上、合計18人の参加です。(敬称略)

最終的に選句者は17人となり、今回の句会の理論上の最高得点(満点)は以下のようになります。
  〇選句参加者:16点(自分の句には点を入れられないので)
  〇選句不参加者:17点


face02face02face02face02face02face02face02face02face02 9点句

湯あたりの子の額撫で夕涼み        (水得魚)

face02face02face02face02face02face02face02face02 8点句

坂道を子が駈けおりて仁王雲        (藪柑子)

face02face02face02face02face02face02 6点句

夕立にままよと桶持ち銭湯へ        (酒多良福)
生きている嗚呼生きておる草いきれ    (鳴兎小吉)
ひまわりの俯き祈る薄暮かな        (藪柑子)
湯あがりて紫陽花色の恋浴衣        (藪柑子)

face02face02face02face02face02 5点句

湯煙も夏陽傾き紅に              (海鞘)      ※くれなゐ 
草の香に夏兆したり散歩道          (恵夢)
茄子漬の切り口見ゆる紺と白        (微睡雛罌粟)

face02face02face02face02 4点句

楡陰や幾度真昼の夢見たる         (海鞘)
蝉時雨湯の街歩く人も無し          (海鞘)
熱き湯に入るごと歩む蝉時雨        (眼鏡橋)
わしわしとさざ波のごと蝉の朝        (湯児)
つくつくと記憶の底の夏休み         (湯児)
夕立に祭りの声の遠のきて          (鳴兎小吉)
遠花火思い深くも言葉なく           (鳴兎小吉)   ※とおはなび

face02face02face02 3点句

山青み露天の風呂に立ち尽くす       (海鞘)
泡沁みて夏賑やかに友と呑む        (恵夢)
高下駄に手拭い下げて銭湯へ        (風船)
夏の夜更けの湯冷めして、また独り     (未定子)
八月を鎮めつくすや弥勒の手         (藪柑子)

face02face02 2点句

うたた寝にビールも汗かく夏日かな      (ニック・ジャガー)
金魚にも鼻孔のある不思議かな       (ニック・ジャガー)  ※はなあな
亡き寮友に供へむ庭の鳳仙花        (海鞘)       ※なきとも
汗拭きつすする湯麺扇風機          (酒多良福)    ※タンメン
湯上がりに送り火眺む故郷かな       (酒多良福)
湯に浸かり病の母の背を想う         (水得魚)
串を焼く浴衣の子等の夏祭り         (戊瓶)
一日を終えて満足湯を浴びる         (戊瓶)
番屋の湯水着のあとを浮き立たせ       (北留2号)
湖に湯の丈任せ蝉しぐれ            (与太郎)

face02 1点句

海へ行く雲もワクワク夏の道          (ニック・ジャガー)
右目にはカメラ入っとると爺は言う      (ニック・ジャガー)  ※じい
昼は麺とりあえずまあ湯を沸かす      (紅帽子)
湯の華の揺らぎに見とれ汗を待つ       (酒多良福)
夏ばてに白湯の優しき匂いかな       (酒多良福)     ※さゆ
男湯の低き声音に聞き惚れし         (水得魚)
湯気上る朝もぎキビと格闘す         (水得魚)
まなかいの彼岸此岸も湯気の中       (湯児)
情熱の赤いトマトで冷パスタ          (微睡雛罌粟)
夕立や今宵の酒の誘い水           (微睡雛罌粟)
銭湯の夏は手を腰冷やミルク         (風船)
夕立ちに子供走るや濡れタオル       (風船)
湯上がりに鮎天ぷらの生ビール        (風船)
熱闘も煮え湯飲まされ急冷却         (北留2号)
地下鉄にはしゃぐ声聞く夏休み        (北留2号)
涼もとめ秘湯さがして夏十勝          (鳴兎小吉)
隠れ湯で父の背流せり彼岸花         (与太郎)
夏花火青く墜ちゆき海深し           (藪柑子)

face07

目から湯気ファインダーもくもる酷暑かな   (ニック・ジャガー)
湯処に涼求めたる家族連れ           (恵夢)
夏来てもあっという間に過ぎるらむ       (恵夢)
芋焼酎薩摩切子に湯を注ぎ           (紅帽子)   ※さつまきりこ
里帰り友はお湯割り手には皺          (紅帽子)
風呂ザブン体のぶんだけ湯があふれ     (紅帽子)
厚別は典型的な湯桶読み            (紅帽子)
湯上がりの匂う襟足温泉地            (水得魚)
湯を前に老若男女なし貴賎なし         (湯児)
湯の中のパライソ異国の君知るや       (湯児)
喉元が反り返るよな夏の酒           (微睡雛罌粟)
露天の湯月見酒する肩並べ           (微睡雛罌粟)
今昔団扇であおぐ夏の夜             (風船)    ※いまむかし
湯上りや母娘で酷使ドライヤー         (戊瓶)
夏花火浴衣湯上り生ビール           (戊瓶)
汗飛ばし帽子も飛ばし乱麻断つ         (北留2号)
水銀柱伸び盛りなれど麦は秋          (北留2号)
恐竜に子らの歓声夏休み             (鳴兎小吉)
温根湯に湯の川小金湯お湯三昧        (与太郎)
阿寒湖に行かば訪ねよ桐屋の湯        (与太郎)


以上69句です。

(文責:鳴兎小吉)


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タグ :句会俳句

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Posted by BBQくにむら at 12:48│Comments(5)くにむら俳壇
この記事へのコメント
小吉さん、サマリーの掲載、ありがとうございます。

今回はカムバックしてくれた俳人がいましたね。そして1席をもっていかれてしまいました。
母、お見事。
母、強し。
Posted by 良福 at 2013年08月06日 23:19
じぇじぇじぇじぇじぇ〜〜〜‼‼

意外な結果に驚きを隠しきれませんが、皆さまの共感をいただけたのは、とても光栄です。

ずっと欠席しておりましたのに、急に飛び込ませていただき、すみませんm(__)m

皆さまの継続的な句作を見習って、私メも頑張って参る所存です。
今後とも、よろしくお願いいたします。

酒多さま、ご無沙汰してすみません。
鳴兎さま、いつもありがとうございます。

酔いどれ俳人の皆さまにお逢いできる日を夢見ております。
Posted by 水得魚 at 2013年08月07日 13:45
A子さん、久しぶり~。主婦業たいへんだろうけど、そのうち落ち着いたら寄ってみてくださいね。
Posted by 店主 at 2013年08月07日 22:23
生水さん

コメントありがとうございますm(__)m

早く行きたいでーす。
Posted by A子 at 2013年08月08日 00:05
風船です。
湯あたりの句 良かったですよね。情景が目に浮かびます。

坂道の句は ゆずの夏色。
恋浴衣は JITTERIN'JINNの夏祭り。
散歩道は JUDY AND MARYの散歩道。

あまりに個人的なのですが。。頭の中に音楽が流れてきて、
とても気持ちの良い楽しい時間でした。
Posted by 風船 at 2013年08月12日 12:23
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