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2012年10月02日

第44回「酔いどれ句会」報告

〇日時 : 平成24年10月1日(月)19時頃から
〇場所 : BBQくにむら
〇費用 : 各自の飲み代
〇兼題 : 「流」
〇投句 : 基本は一人5句(うち1句以上は兼題を詠み込んだ句とする)、
       少ない投句数でもOK。
〇選句 : 今回は一人8句を選んでいます。 
〇参加者: 
投句あり&句会参加は酒多良福、鳴兎小吉、北留2号、風船、恵夢、紅帽子、与太郎、泥游、湯児の9人。
不在投句はニック・ジャガー、実桜、戊瓶、海鞘に今回初参加の家村の5人。
不在選句はニック・ジャガー、錆爺、未定子の3人。
以上、合計16人の参加です。(敬称略)

最終的に選句者は12人となり、今回の句会の理論上の最高得点(満点)は以下のようになります。
  〇選句参加者:11点(自分の句には点を入れられないので)
  〇選句不参加者:12点


face02face02face02face02face02face02face02 7点句

流さるることもよきかな秋の雲       (鳴兎小吉)

face02face02face02face02face02face02 6点句

夜半に目覚めただ虫の音を聞いている    (ニック・ジャガー)
波濤なすすすきに風の流れ見ゆ       (酒多良福)

face02face02face02face02face02 5点句

流れ来て淀みに迷ふ落葉あり        (海鞘)
蒼天の朝雨上がり赤蜻蛉          (恵夢)
名月や流るる雲が引き立てぬ        (戊瓶)

face02face02face02face02 4点句

落ちぬ葉をバケツ返しの雨流し       (北留2号)

face02face02face02 3点句

旅に倦み車軸を流す雨に濡る        (湯児)
馬関より狼煙流れて鬨の声         (湯児)
秋立ちて流るる雲の速さかな        (戊瓶)
萩ゆれて流るる風に気づきけり       (鳴兎小吉)

face02face02 2点句

怖いよね犬もすり寄る稲光         (紅帽子)
CSって書くとカープのほうが上      (紅帽子)
ひやおろしのどを流れる胃に至る      (実桜)
身から出て捨てられしものの流れゆく    (酒多良福)
秋社神代の水に口漱ぐ           (泥游)     ※あきやしろ
天竜の流れは涼し伊那の秋         (泥游)
年輪に火照り残して夏去りぬ        (湯児)
そこここに笑窪ころがる楢の森       (湯児)
紫の煙の奥の焼き秋刀魚          (風船)
流星やふと思い出す願いかな        (戊瓶)
ひねくれても流木のごと角が取れ      (北留2号)
褐色の被災地にまた冬が来る        (鳴兎小吉)
秋の空雲がただただ流れてく        (与太郎)

face02 1点句

雲流れ彼方の台風想う朝          (ニック・ジャガー)
北海道の気候が僕を肥育する        (ニック・ジャガー)
年取らぬ星座に文句をいう爺        (家村)
星流れ果ては果て無き深き闇        (海鞘)
流るるは祭囃子と子らの声         (恵夢)
冷やおろし一献胃の腑に流れ落ち      (紅帽子)
コスモスもびっくりしたなもう暑かな    (紅帽子)
日中のみんなで観よう大地の子       (紅帽子)
叩く雨けしき色無く音も消ゆ        (実桜)
あの酷暑雨に流され彼岸過ぎ        (酒多良福)
紅葉を映して動かぬ流れかな        (酒多良福)
玻璃の窓ゆがむ秋野に時を見る       (泥游)
日盛りの古城の上に雲流る         (泥游)
空耳に夏蝉を聴く蝦夷の山         (湯児)
吉川のカーブ綺麗に流線形         (風船)
時流れ三十三回目の秋           (北留2号)
アイビーの葉ごとの露を風流し       (北留2号)
天高し自分探しの果てもなき        (鳴兎小吉)
被災地に過ぎゆく時や流れ星        (鳴兎小吉)
七輪買う十月二日は秋刀魚の日       (与太郎)

face07

蜻蛉群翅キラキラリ空高し         (ニック・ジャガー)※とんぼぐんはね
初恋に仰いだ夜空絵・・・ここにまた      (家村)
雲往きて人生流転秋の風          (海鞘)
秋夕陽流れに映る影一つ          (海鞘)
晩夏風海の巌を吹き抜けり         (泥游)
熱燗の飲んだ楽しみ腹子飯         (風船)
差し向かい新酒のワイン夕餉かな      (風船)
流れ星優勝祈る秋の宇宙          (風船)
頂点へ賛歌流れる長き夜          (北留2号)
22度今朝の予報にひとり笑む        (与太郎)

以上54句です。

(文責:鳴兎小吉)



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タグ :句会俳句

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Posted by BBQくにむら at 12:16│Comments(3)くにむら俳壇
この記事へのコメント
小吉さん、早速のサマリーの掲載、ありがとうございます。加えて、1席獲得、お見事でした。

句会の席でも申しましたが、今回の私の特選は、海鞘さんの、
 流れ来て淀みに迷ふ落葉あり
です。
瀬にもまれ下ってきたもみじが、流れの緩やかな深みに至り、流れを見失って迷っているように見える、と解釈できますね。すばらしい。

ついでに言うと、同じような景を私も詠んでいます。
 紅葉を映して動かぬ流れかな
です。
これは、風船さんから完璧な解釈をしていただきました。1票でしたが、完全に理解してもらえると、大満足です。気分は10票分。

次回もがんばります。
Posted by 良福 at 2012年10月02日 16:42
私も海鞘さんの 流れ来て~ の句が一番好きでした。
「流」の句で「淀み」が詠まれているのがすごいと思いますし、「迷ふ」のところがまたいいと思いました。
Posted by ニック・ジャガー at 2012年10月02日 22:18
川村さん、このブログ見てくれてますか。先日いただいた絵葉書は、みんなで回し読みしました。
気が向いたら投句してくださいね。

こんなこと、ここに書くのはおかしいか・・・
Posted by 店主 at 2012年10月03日 18:43
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