2012年08月07日
第42回「酔いどれ句会」報告
〇日時 : 平成24年8月6日(月)19時頃から
〇場所 : BBQくにむら
〇費用 : 各自の飲み代
〇兼題 : 「雨」
〇投句 : 基本は一人5句(うち1句以上は兼題を詠み込んだ句とする)、
少ない投句数でもOK。
〇選句 : 今回は一人10句を選んでいます。
〇参加者:
投句あり&句会参加は酒多良福、鳴兎小吉、北留2号、風船、紅帽子、恵夢、戊瓶、湯児、実桜の9人。
不在投句は水月、ニック・ジャガー、風捨、海鞘、錆爺の5人。
不在選句は水月、ニック・ジャガー、未定子、泥游の4人。
以上、合計16人の参加です。(敬称略)
最終的に選句者は13人となり、今回の句会の理論上の最高得点(満点)は以下のようになります。
〇選句参加者:12点(自分の句には点を入れられないので)
〇選句不参加者:13点
〇場所 : BBQくにむら
〇費用 : 各自の飲み代
〇兼題 : 「雨」
〇投句 : 基本は一人5句(うち1句以上は兼題を詠み込んだ句とする)、
少ない投句数でもOK。
〇選句 : 今回は一人10句を選んでいます。
〇参加者:
投句あり&句会参加は酒多良福、鳴兎小吉、北留2号、風船、紅帽子、恵夢、戊瓶、湯児、実桜の9人。
不在投句は水月、ニック・ジャガー、風捨、海鞘、錆爺の5人。
不在選句は水月、ニック・ジャガー、未定子、泥游の4人。
以上、合計16人の参加です。(敬称略)
最終的に選句者は13人となり、今回の句会の理論上の最高得点(満点)は以下のようになります。
〇選句参加者:12点(自分の句には点を入れられないので)
〇選句不参加者:13点










石段のチ・ヨ・コ・レ・イ・トに雨ぽつり (北留2号)








雷鳴に街音一瞬消えにけり (酒多良福)







蜂蜜の一匙添えて夏アイス (風船)






宵の蓮月の光を掬うよう (実桜) ※すくう
動かない空気を団扇でまぜてみる (酒多良福)
カード手にラヂオに集う子らの夏 (戊瓶)





夏色や例えば赤き立ち葵 (ニック・ジャガー)
落伍の身責むるが如き蝉時雨 (海鞘)
立ち尽くす我を清めよ通り雨 (海鞘)



雨近しプール帰りの河童たち (ニック・ジャガー)
夕立や傘に弾けて夏奏づ (恵夢)
雨憎し虹も恨めし傘はなし (酒多良福)
あかつきの雨の色なり亜麻の花 (水月)
わがことの拙さ抱きつつ雨を聴く (湯児)
音だけを聴きつ珈琲喫む夏花火 (湯児) ※カフェのむ
雨上がり夜空の奥に星一つ (風捨)
紫陽花の雨欲しがるや北の夏 (風船)
あきらめの笑顔駆けゆく驟雨かな (鳴兎小吉)
夕立に道化したくなる少年 (鳴兎小吉)
睡蓮の白き一輪孤高なる (鳴兎小吉)


つゆ草や心地やさしき雨の朝 (ニック・ジャガー)
油照り雨恋ひ続け蛙死す (海鞘)
垂直の雨夏草の蒼蒼と (恵夢)
今朝もまた夏バテ知らず蝉の声 (紅帽子)
流れ星サーカス小屋の赤テント (水月)
雨降らば降れと叫びし若さかな (湯児)
炎天の奥にひんやり冥王星 (湯児)
雷の少しこのまま雨宿り (風船)
露落ちて紫陽花映えり走り雨 (戊瓶)
山寺や汗をぬぐいて乗り合わせ (戊瓶)
軒下に誰かこぬかと雨木曜 (北留2号)

あたらしきはまなすの咲く朝かな (ニック・ジャガー) ※あしたかな
夕立や上がれば一面息づけり (海鞘)
「雨ですね」話の口火夏の午後 (恵夢)
久方の雨暑気はらひ地に恵む (恵夢)
猛暑日に熱燗すする立呑屋 (紅帽子)
セミたちよ諸君の声で発電を (紅帽子)
この夏も18切符でガタンゴトン (紅帽子)
天空の栓が抜けたか集中豪雨 (錆爺)
雨乞いの田蛙を聞き瓜を切る (実桜) ※たかわず
一掬の水谷川の蝉の声 (実桜) ※いっきく
通り雨舗道を黒く染めにけり (酒多良福)
恐竜の滅びし時の夏の雲 (水月)
サ|カスの象は大好き夏帽子 (水月)
宿命やエルムの森に友来たる (風捨)
さすらいの旅か帰るかフラミンゴ (風捨)
雨降らば雨降るもよしと言えぬ雨 (北留2号)
みちのくの雨振り払う歯の白さ (北留2号)

とうきびは蝿除けネットの中にあり (ニック・ジャガー)
梅雨明けて心を病みて夏は来ぬ (海鞘)
黄昏に花火の子らの声久し (恵夢)
夏の山振り返りつつ雨竜沼 (紅帽子)
異常気象いつの間にやら普通の天気 (錆爺)
初めてのステテコ購いなお眺む (実桜) ※あがない
ただいまと言うて虚ろし冷や草履 (実桜) ※うつろし
ひと雨を請うて叶わず酷暑かな (酒多良福)
夏の夜の白きライオン眠る頃 (水月)
君逝きて悉皆草木雨ざらし (湯児) ※しっかいそうもく
友と会う世界遺産の蓮の花 (風捨)
震災に遭いし犬まだ震えやまず (風捨)
向日葵の黄色や緑の陰ゆらり (風船)
創成の柵朝顔の河に映え (風船)
天の川雨中かなたにかくれおり (北留2号)
熱帯夜雨は救いの神となり (鳴兎小吉)
夏雨に照り輝ける椿の葉 (鳴兎小吉)
以上65句です。
(文責:鳴兎小吉)
Posted by BBQくにむら at 13:50│Comments(4)
│くにむら俳壇
この記事へのコメント
小吉さん、幹事業務、お疲れ様です。
今回も楽しい会でした。
笑えた場面がありましたね。
実桜さんの
「雨乞いの田蛙を聞き瓜を切る」について、私は、本格派の風情があってとてもいいと感想をのべました。そのとき、何人かが、「爪かと思った」とつぶやいてしまいましたね。
このゆるさが、うちの句会のいいところです。
でも、実桜さんは何票か損してるはず。
今回も楽しい会でした。
笑えた場面がありましたね。
実桜さんの
「雨乞いの田蛙を聞き瓜を切る」について、私は、本格派の風情があってとてもいいと感想をのべました。そのとき、何人かが、「爪かと思った」とつぶやいてしまいましたね。
このゆるさが、うちの句会のいいところです。
でも、実桜さんは何票か損してるはず。
Posted by 良福 at 2012年08月07日 20:10
へへへ、私も「つめ」だと思い込んでました。
「うり」だったらいい句だよなあ。
実桜ちゃん、ごめんよ~
「うり」だったらいい句だよなあ。
実桜ちゃん、ごめんよ~
Posted by 小吉 at 2012年08月08日 09:00
久々の、というよりはじめての単独最高点。ありがとうございました。
ところで、夏アイスの句、大通り西19丁目の「元気カフェふらっと」では、ハチミツがけのアイスクリームをお出ししております。ぜひご賞味ください。
ところで、夏アイスの句、大通り西19丁目の「元気カフェふらっと」では、ハチミツがけのアイスクリームをお出ししております。ぜひご賞味ください。
Posted by 北留2号 at 2012年08月08日 17:41
実桜さん、お久しぶりでした!
私も「つめ」と読んでしまいました。ゴメンナサイ。
「チ・ヨ・コ・レ・イ・ト」の句、世代を超えた共通体験、ちょっと感動です。
「雷鳴」の句、音が消える瞬間の光景が目に浮かぶって、凄い。
「宵の蓮」の句、景が美しいですね。染み入ります。
私も「つめ」と読んでしまいました。ゴメンナサイ。
「チ・ヨ・コ・レ・イ・ト」の句、世代を超えた共通体験、ちょっと感動です。
「雷鳴」の句、音が消える瞬間の光景が目に浮かぶって、凄い。
「宵の蓮」の句、景が美しいですね。染み入ります。
Posted by 恵夢 at 2012年08月08日 22:04