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2012年04月03日

第38回「酔いどれ句会」報告

〇日時 : 平成24年4月2日(月)19時頃から
〇場所 : BBQくにむら
〇費用 : 各自の飲み代
〇兼題 : 「運」
〇投句 : 基本は一人5句(うち1句以上は兼題を詠み込んだ句とする)、少ない投句数でもOK。
〇選句 : 今回は一人8句を選んでいます。 
〇参加者: 
投句あり&句会参加は酒多良福、鳴兎小吉、北留2号、風船、湯児、戊瓶、恵夢、紅帽子、未定子、泥游、錆爺の11人。
不在投句は水月と初参加の海鞘(ほや)の2人。
水月、ニック・ジャガーの2人とたまたま小吉宅に泊まりにきていた東海が別途選句をしてくれました。
以上、合計15人の参加です。(敬称略)

最終的に選句者は14人となり、今回の句会の理論上の最高得点(満点)は以下のようになります。
  〇選句参加者:13点(自分の句には点を入れられないので)
  〇選句不参加者:14点



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あの時を運とは呼べず生きてあり       (未定子)

face02face02face02face02face02face02 6点句

雪なげる春の陽差しの力瘤          (紅帽子)    ※ちからこぶ
春運ぶ小さき者の一歩かな          (風船)

face02face02face02face02face02 5点句

川霞み漕艇一つどこまでも          (泥游)
春吹雪受験の運を分けにけり         (鳴兎小吉)

face02face02face02face02 4点句

陽溜まりに新芽をつけぬ櫻あり        (海鞘)
田起こしの耕運機白き息を吐き        (酒多良福)
青春を語る父あり昭和の日          (水月)
春泥に集まってゐるこどもかな        (水月)
運慶の槌打つ春や夢十夜           (風船)

face02face02face02 3点句

悔い無しと思へど空に朧月          (海鞘)
春風や立ち止まる身に砂埃り         (海鞘)
往き先は無といふ父の彼岸かな        (水月)
旧友が去り街は名残の雪景色         (泥游)      ※ともがさり

face02face02 2点句

独り寝や春眠破るものもなし         (海鞘)
足元の春待ちわびて田舎道          (恵夢)
百四十四分の一と言うものの         (紅帽子)     ※ひゃくしじゅうし
家具運ぶ部屋の隅古き十円玉         (酒多良福)
甲子園運の確かに在るを知る         (泥游)
運上家鰊の夢の昔時かな           (泥游)
一心を真一文字に運ぶ雁           (湯児)
鳴き交わしへの字への字に帰る雁       (湯児)
さえずりが空に突き抜け春の森        (戊瓶)
冬と春抜きつ抜かれつ運動会         (北留2号)
すきまから春を運ぶかワラジムシ       (北留2号)
吹雪く春早一年の瓦礫あり          (未定子)
春津波去りて音なき夜となりぬ        (鳴兎小吉)
おぼろ夜に瓦斯の火ともる運河かな      (鳴兎小吉)

face02 1点句

白樺の聳える先に春の星           (恵夢)
さんざめく異動の内示人模様         (恵夢)
雪解けの泥道よけて歩を運ぶ         (紅帽子)
旅立ちの時はやっぱりなごり雪        (紅帽子)
塵運ぶ春一番に目を細め           (酒多良福)
運ぶねと方舟に乗せ行き先なし        (酒多良福)
新年度運気上昇気力減            (酒多良福)
毘沙門天還る北窓開くとき          (水月)
ストーブの香り遥かに岩木山         (泥游)
餞のいかようにでも喝采し          (湯児)       ※はなむけの
ファンの夢ドームへ運ぶ春列車        (風船)
大通りパステル色の春財布          (風船)
春待ちて故郷向かう二人かな         (風船)
一撃で扉を開ける運命かな          (戊瓶)
お運びに感謝感謝の春の寄席         (戊瓶)
散りてなお雅を持ち運び花筏         (戊瓶)
隣席の運賃いくら春の空           (北留2号)
始まりは不安と勇気の運試し         (北留2号)
運慶は縮こまってる?門の下         (未定子)
傘ならぶ小樽運河や彼岸荒れ         (鳴兎小吉)

face07

春嵐風に動くは影ばかり           (海鞘)
一句詠む心に隙のない期末          (恵夢)
運ばれてまたかへりなむ春の風        (恵夢)
スーパーの刺身のツマの多さかな       (紅帽子)
運がいい4月からは札幌勤務         (錆爺)
運命の一九七八四月かな           (水月)       ※いちきゅうななはち
鮭燻す煙閉じ込む春の雪           (湯児)       ※さけいぶすけぶり
琉球に昆布運びしや海の道          (戊瓶)
初ワラジちょっと苦手な春の使者       (北留2号)
柿抜きで鐘もらいたり法隆寺         (未定子)
ほほえみに椿しきつめ中宮寺         (未定子)
春星や大震災の夜の静寂           (鳴兎小吉)     ※よのしじま

以上60句です。

(文責:鳴兎小吉)

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タグ :句会俳句

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Posted by BBQくにむら at 12:38│Comments(2)くにむら俳壇
この記事へのコメント
小吉さん、早速の掲載、ありがとうございます。
今回の私の特選は、風船さんの
 
 春運ぶ小さき者の一歩かな

です。足元や頭上にあるちょっとした変化が、私たちに春を運んできてくれる・・・いいですねえ。

自作については、渾身の作(?)、「田起こしの・・・」に4票いただきました。満足です。ありがとうございました。

それにしても、1席の迫力にはひれ伏しましたね。
Posted by 良福 at 2012年04月03日 18:54
季語もないのに思わぬ評価をいただき、ありがとうございます。自分の中では「ほほえみに…」が自信作だったのですが。
「吹雪く春・・」と同じく、3.11から1年で実家に言ったときのものです。勤務先で多くの同僚や入院患者さんと別れてしまった妹の心情を句にしてみました。廃墟になった病院玄関で一緒に線香をあげましたが、なかなかかける言葉がありませんでした…。
それにしても海鞘さん、初登場での堂々デビュー、さすがですね!僕は「…朧月」に一読して感応しました。
Posted by 未定子 at 2012年04月05日 06:47
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