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2012年02月07日

第36回「酔いどれ句会」報告

〇日時 : 平成24年2月6日(月)19時頃から
〇場所 : BBQくにむら
〇費用 : 各自の飲み代
〇義捐金: 各自500円 (日本赤十字社に)
〇兼題 : 「毛」
〇投句 : 基本は一人5句(うち1句以上は兼題を詠み込んだ句とする)、少ない投句数でもOK。
〇選句 : 今回は一人10句を選んでいます。 
〇参加者: 
投句あり&句会参加は酒多良福、鳴兎小吉、北留2号、風船、与太郎、泥游、湯児、戊瓶、恵夢の9人、投句なしで句会参加が初参加の「たかし」さんで合計10人。
不在投句は水月、実桜、紅帽子、俳隅巣、ニック・ジャガー、優海の6人。
水月、ニック・ジャガー、錆爺の3人は別途選句をしてくれました。
以上、合計17人の参加です。(敬称略)

最終的に選句者は13人となり、今回の句会の理論上の最高得点(満点)は以下のようになります。
  〇選句参加者:12点(自分の句には点を入れられないので)
  〇選句不参加者:13点


face02face02face02face02face02face02 6点句

オリヲンと囁き合ふは雪灯かり         (恵夢)

face02face02face02face02face02 5点句

大寒を受け止め難き薄毛かな          (酒多良福)
毛糸編む君の指追う炬燵酒           (酒多良福)
渡り来ていまだひそかに雪うれし        (湯児)
暖炉より少し離れて鼻毛抜く          (風船)
深雪をふめば真白き音すなり          (鳴兎小吉)

face02face02face02face02 4点句

雪の坂駆け下り海の見える駅          (紅帽子)
湯上がりの癖毛撫でつつ雪見酒         (酒多良福)
毛糸編む声かけるなと思ひつつ         (俳隅巣)
熱燗に毛がにの足をそっと入れ         (与太郎)

face02face02face02 3点句

心眼で五里雪中の道を行く           (ニック・ジャガー)
雪煙飛ばす快速通過駅             (紅帽子)
言問わんスカイツリーに刺さる月        (実桜)
流氷に鯨遊ぶか大楽毛             (実桜)
帽子に「毛」北に深紅の直球婚         (泥游)
冬睫毛景色の瞬時霞みたる           (泥游)
毛のごとき細き縁にほだされて         (湯児)         ※えにし
君帰し髪の毛二本冬の朝            (風船)
身欠きつつく増毛の酒に春想う         (北留2号)
毛糸玉小さくなりてバレンタイン        (北留2号)
雪しんしん音すべからくなくなりて       (鳴兎小吉)
雪遊び氷きらめく毛糸帽            (優海)
降る雪や毛派の昔を語る夜           (与太郎)
薄いのに白くもなるのと問う娘         (与太郎)

face02face02 2点句

剛毛の寝癖の迫力今は無く           (ニック・ジャガー)
眉毛にも白髪の混じる差し向かい        (ニック・ジャガー)
雀らの毛の膨らみに生命見ゆ          (恵夢)         ※いのち
彼方から雪の知らせの乱ダイヤ         (恵夢)
毛筆の賀状手に取りしみじみと         (紅帽子)
後れ毛が勝負と浴衣の襟を抜き         (酒多良福)
外つ国の若人はしゃぐ雪まつり         (水月)         ※とつくにの
性格は変へようもなし冬ごもり         (水月)
蒲団からうぶ毛の残る顔を出し         (俳隅巣)
春立ちて出番を待つや緋毛氈          (北留2号)
氷爆は溶ける定めに輝きて           (鳴兎小吉)
チクリ刺す鼻毛の氷淡く融け          (優海)

face02 1点句

雪しんしん何もかにもが埋もれゆき       (ニック・ジャガー)
白き山月夜に茫と浮かびけり          (ニック・ジャガー)
建国の記念日土曜でナンセンス         (紅帽子)
五十路来て毛無峠の冬景色           (実桜)
電気毛布麻酔覚めたる母つつむ         (水月)
ひびの手は吾を守りて働く手          (水月)
白髪抜く妻と我との夜更けかな         (泥游)
地吹雪を押し分けて着く露天風呂        (湯児)
北北西に進路を取りし恵方巻          (俳隅巣)
毛頭無い否定を続ける辛さかな         (戊瓶)
怪我無くと願う親父の禿頭           (戊瓶)
寒の朝薄明け仰ぎ残月見ゆ           (戊瓶)
そろそろと綿毛の下に除雪跡          (戊瓶)
数の子を食べきり正月片付けり         (北留2号)
胸の内語る若武者まつ毛濡れ          (北留2号)
毛嵐の川を飛び立つ夫婦鶴           (鳴兎小吉)

face11

支笏湖の露天の屋根の雪どさり         (恵夢)
雪踏みて鳴く音聴き入る都人          (恵夢)
耳澄ます静寂の朝や凍れ月           (紅帽子)        ※しじま しばれづき
夢を見る時は過ぎしや寒の入り         (実桜)
増毛からとうとう毛無峠まで          (酒多良福)
山川草木悉有仏性冬木の芽           (水月)
冬彼方蝦夷アルプスの聳え立つ         (泥游)
春立ちてどこまで続く寒の底          (泥游)
大雪をぼやいてけぶる露天風呂         (湯児)
若き水夫それでも海が大好きと         (湯児)         ※わかきかこ
日向ぼこ絹のごとし羽毛かな          (俳隅巣)
鱈ちりを仕切る父の手せわしなく        (俳隅巣)
夜も更けて毛布を通す寒さかな         (風船)
雲厚み山裾の雪は降りなん           (風船)
昨日今日雪はねで知る齢かな          (風船)
冬来る綿毛にまみれて遊ぶ子ら         (戊瓶)
寒月を浮き上がらせて闇夜かな         (鳴兎小吉)
毛筆に目も手も留まる年賀状          (優海)

以上70句です。

なお、義捐金は後日日本赤十字社に振り込む予定です。
(文責:鳴兎小吉)

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タグ :句会俳句

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Posted by BBQくにむら at 13:10│Comments(2)くにむら俳壇
この記事へのコメント
小吉さん、幹事業務、いつもありがとうございます。

今回は票がばらけましたね。わたしの特選は、風船さんの

  暖炉より少し離れて鼻毛抜く

ですね。諧謔的な俳味がある、楽しい句でした。兼題を出した私としては、うれしいかぎりです。
Posted by 良福 at 2012年02月07日 18:05
良福さま ありがとうございます。
良福さんの 君 の句よかったです。
 毛糸編む君の指追う炬燵酒
今回は 浪漫調 の俳句が多くて個人的には
とても良かったと思います。
言い訳もたっぷりさせて頂き言うことありません。

2月7日に義捐金4500円を日本赤十字に振り込みました。
Posted by 風船 at 2012年02月09日 12:52
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