BBQくにむら

〇日時　：　平成23年11月8日（火）19時頃から
〇場所　：　BBQくにむら
〇費用　：　各自の飲み代
〇義捐金：　各自500円　（日本赤十字社に）
〇兼題　：　「葉」
〇投句　：　基本は一人5句（うち1句以上は兼題を詠み込んだ句とする）、少ない投句数でもOK。
〇選句　：　今回は一人10句を選んでいます。　
〇参加者：　
投句あり＆句会参加は酒多良福、鳴兎小吉、紅帽子、北留2号、実桜、恵夢、泥游の7人、投句なしで句会参加が初参加・犬君丸（いぬきまる＠U治ジュニア）で合計8人。
不在投句は水月、与太郎、風船、所爺、未定子、俳隅巣の6人。水月、ニック・ジャガー、所爺、錆爺、与太郎、未定子、俳隅巣、風船の8人は別途選句もしてくれました。
以上、合計16人の参加です。（敬称略）

最終的に選句者は16人となり、今回の句会の理論上の最高得点（満点）は以下のようになります。
　　〇選句参加者：15点（自分の句には点を入れられないので）
　　〇選句不参加者：16点

　10点句

木枯らしや喪中葉書も舞い込みぬ　　　　　　　　　　　（酒多良福）

　8点句

モノクロの針葉樹林や雪近し　　　　　　　　　　　　　（酒多良福）

　7点句

病葉や小さきものが齧ったの　　　　　　　　　　　　　（所爺）　　　　　　　※わくらば

　6点句

幸せは何もなき日々冬日向　　　　　　　　　　　　　　（水月）
胸中を夫には告げぬ冬の月　　　　　　　　　　　　　　（水月）　　　　　　　※つまには　
落ち葉踏む音のたのしき家路かな　　　　　　　　　　　（水月）
十勝野に億万落葉降りにけり　　　　　　　　　　　　　（鳴兎小吉）

　5点句

空澄みて藻岩の黄葉近くなり　　　　　　　　　　　　　（泥游）
咳一つ葉一二枚の寒さかな　　　　　　　　　　　　　　（風船）
落葉の季節を待たずに枝打たれ　　　　　　　　　　　　（北留2号）　　　　　※ときをまたず
葉脈の血管のごと枯れてある　　　　　　　　　　　　　（未定子）
晩秋や五十路の日々は何やかや　　　　　　　　　　　　（鳴兎小吉）

　4点句

追憶を語らん今宵は青春記　　　　　　　　　　　　　　（紅帽子）
薄荷葉や形にならぬ記憶あり　　　　　　　　　　　　　（実桜）
言の葉に呪を含みしや綾錦　　　　　　　　　　　　　　（実桜）　　　　　　　※しゅをふくみ
白い冬人を捜して五番線　　　　　　　　　　　　　　　（風船）
新蕎麦と衣纏った椎茸と　　　　　　　　　　　　　　　（風船）
夕張の坑道出れば紅葉晴　　　　　　　　　　　　　　　（鳴兎小吉）

　3点句

霞む月ビルの灯りと並びをり　　　　　　　　　　　　　（恵夢）
虫食い葉ひと夏樹木を育みて　　　　　　　　　　　　　（実桜）
山路来て時雨にそぼつ松の幹　　　　　　　　　　　　　（実桜）
三つ葉のせ鍋出来上がり鼻騒ぐ　　　　　　　　　　　　（酒多良福）
彩りを掃き残されよ柿落ち葉　　　　　　　　　　　　　（所爺）
暗幕を開けば校舎夜になり　　　　　　　　　　　　　　（泥游）
汗ばんで匂ひやいずこ金木犀　　　　　　　　　　　　　（俳隅巣）
アスファルトに紅葉散らして山おやじ　　　　　　　　　（北留2号）
小春日に香る紅葉のグラデーション　　　　　　　　　　（北留2号）
夕張の今昔を知る紅葉かな　　　　　　　　　　　　　　（鳴兎小吉）

　2点句

葉の露の霜となるらむ朝光る　　　　　　　　　　　　　（恵夢）
空晴れて今朝尚赤し山紅葉　　　　　　　　　　　　　　（恵夢）
凋落の秋をもとめて人人人　　　　　　　　　　　　　　（紅帽子）
丸いって知っても線引く時雨です　　　　　　　　　　　（実桜）
焚くことのなき落葉の山そこここに　　　　　　　　　　（酒多良福）
冬めく街駅の焼きたてパン屋さん　　　　　　　　　　　（水月）
ひとつとて無駄にはできぬ丹波栗　　　　　　　　　　　（俳隅巣）
茜空右から左へ銀杏の葉　　　　　　　　　　　　　　　（風船）
たそがれにあゝ雪虫だ覚悟せよ　　　　　　　　　　　　（北留2号）
ポプラ葉のひらひらとして寂しかり　　　　　　　　　　（未定子）
斜め陽に晩秋の葉らはらはらと　　　　　　　　　　　　（未定子）

　1点句

お湯割りの恋しくなりて冬近し　　　　　　　　　　　　（恵夢）
山小屋に集う男の子の眸黒し　　　　　　　　　　　　　（紅帽子）　　　　　　※まみくろし
溝羊歯や水面に陰するのこぎり歯　　　　　　　　　　　（所爺）
湯気たてて朝のオムレツブロッコリー　　　　　　　　　（水月）
山際がプラネタリウム秋の暮れ　　　　　　　　　　　　（泥游）
画面では紅葉前線下りている　　　　　　　　　　　　　（俳隅巣）
新米や火照ったこどもの顔のごと　　　　　　　　　　　（俳隅巣）
紅葉の手前に差し出しぼく三っつ　　　　　　　　　　　（風船）
もりもりと葉の立つ季節じっと待つ　　　　　　　　　　（未定子）
一樹のみ色づく紅葉まつりかな　　　　　　　　　　　　（鳴兎小吉）



枯葉散る尚散り続く幻想的　　　　　　　　　　　　　　（恵夢）　　　　　　　※ファンタスティック　
紅葉し落葉しまた新芽かな　　　　　　　　　　　　　　（紅帽子）
日高より恐い山だぞ藻岩山　　　　　　　　　　　　　　（紅帽子）
紅き葉のおちて茶色き舗道かな　　　　　　　　　　　　（酒多良福）
脇役の葉があればこそ鳥兜　　　　　　　　　　　　　　（所爺）
蟻の傘食毒不明の落ち葉茸　　　　　　　　　　　　　　（所爺）
本通り銀杏黄葉に薄暗く　　　　　　　　　　　　　　　（泥游）
秋の空飛行機雲が幾筋も　　　　　　　　　　　　　　　（泥游）
曼珠沙華教えてあげる子の一番　　　　　　　　　　　　（俳隅巣）
君の名を呼ぶ秋の日は短すぎ　　　　　　　　　　　　　（北留2号）
日差し弱くプラタナスの葉重く大きく　　　　　　　　　（未定子）
秋風や心の中にはバイアグラ　　　　　　　　　　　　　（与太郎）

以上61句です。

なお、義捐金は後日日本赤十字社に振り込む予定です。
（文責：鳴兎小吉）

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