BBQくにむら

〇日時　：　平成23年8月1日（月）19時頃から
〇場所　：　BBQくにむら
〇費用　：　各自の飲み代
〇義捐金：　各自500円　（日本赤十字社に）
〇兼題　：　「花」
〇投句　：　基本は一人5句（うち1句以上は兼題を詠み込んだ句とする）、少ない投句数でもOK。
〇選句　：　今回は一人10句を選んでいます。　
〇参加者：　
投句＆句会参加は酒多良福、鳴兎小吉、紅帽子、風船、北留2号、恵夢、実桜、未定子、泥游の9人。 不在投句は水月、ニック・ジャガー、俳隅巣、所爺、戊瓶、錆爺の6人。
水月、俳隅巣、所爺、錆爺の4人は別途選句もしてくれました。
以上、合計15人の参加です。（敬称略）

最終的に選句者は13人となり、今回の句会の理論上の最高得点（満点）は以下のようになります。
　　〇選句参加者：12点（自分の句には点を入れられないので）
　　〇選句不参加者：13点

そして、句会開催中にサプライズがありました。
俳隅巣＆中継信号の親子二人が急遽関西からやってきたのです！
俳隅巣のお友達も来ていたので句会には参加できなかったけど、句会の雰囲気は十分に感じてもらえたようなので、これからまた不在投句をしてもらう上でも、よかった、よかった。
それと、おみやげ（生八ツ橋と面白い恋人？！）、ありがとうね！

　7点句

主なき庭の草花たくましき　　　　　　　　　　　　　　（北留2号）
夕立に和尚の経も走り出し　　　　　　　　　　　　　　（俳隅巣）

　6点句

銭湯を出でぬゆふべの素足かな　　　　　　　　　　　　（水月）
打ち水の花屋に一人菊を買う　　　　　　　　　　　　　（酒多良福）

　5点句

山百合は人目無き野に凛と咲く　　　　　　　　　　　　（実桜）
風ぬけて伽藍に一人夏盛り　　　　　　　　　　　　　　（紅帽子）
　　　
　4点句

ひとことで会話終りぬ遠花火　　　　　　　　　　　　　（鳴兎小吉）
さまざまの花を咲かせし浴衣の子　　　　　　　　　　　（俳隅巣）
夏花火微かに鳴るや冷や一献　　　　　　　　　　　　　（恵夢）

　3点句

乙女なる應援團長花水木　　　　　　　　　　　　　　　（鳴兎小吉）
三陸の小さき漁港揚花火　　　　　　　　　　　　　　　（鳴兎小吉）
なお生きる炎天なれば花燃えよ　　　　　　　　　　　　（未定子）
蟹食えば花咲港に北の勝　　　　　　　　　　　　　　　（北留2号）
朝顔や手押しポンプに紅い花　　　　　　　　　　　　　（風船）
風鈴か葦簀の風か生ビール　　　　　　　　　　　　　　（風船）
時刻表また一つの街想い馳す　　　　　　　　　　　　　（泥游）
朝日射す露含みおり紅の花　　　　　　　　　　　　　　（実桜）
立ち葵晴れても降ってもうれしそう　　　　　　　　　　（実桜）
徒然に犬と見上げる花火かな　　　　　　　　　　　　　（紅帽子）
旧友と語るでもなし花火かな　　　　　　　　　　　　　（ニック・ジャガー）

　2点句
　
花の色は移りにけりしクラス会　　　　　　　　　　　　（与太郎）
花の香とやぶ蚊にさされし宴かな　　　　　　　　　　　（与太郎）
花爛漫隠れて見えぬ暮らしあり　　　　　　　　　　　　（未定子）
団扇手にあじさい映えて夕涼み　　　　　　　　　　　　（戊瓶）
紫陽花はブリキのジョウロ黒い土　　　　　　　　　　　（風船）
朝涼や通勤経路変へてみむ　　　　　　　　　　　　　　（水月）
川堤花火が終わり虫の声　　　　　　　　　　　　　　　（酒多良福）
紫陽花や水欲しそうに揺れもせず　　　　　　　　　　　（酒多良福）
花買うていつもの道の墓参り　　　　　　　　　　　　　（紅帽子）
俺は何故プールの端を歩いてる　　　　　　　　　　　　（紅帽子）
紫陽花や秘めたる色の顕はるる　　　　　　　　　　　　（恵夢）
女子会の〆はアイス！と君は言ふ　　　　　　　　　　　（恵夢）
海開き夏の終わりを思ひ出す　　　　　　　　　　　　　（恵夢）
盆花火故郷も遠くなりにけり　　　　　　　　　　　　　（ニック・ジャガー）
　　　　　　　　　　　　
　1点句

原色を競い花咲く夏美瑛　　　　　　　　　　　　　　　（鳴兎小吉）
花咲くか瓦礫の上にもみちのくに　　　　　　　　　　　（未定子）
故郷を離る夏夜の相馬節　　　　　　　　　　　　　　　（未定子）
星空を花火で染める夏男　　　　　　　　　　　　　　　（北留2号）
雨去りてうれしき小屋の笑顔かな　　　　　　　　　　　（北留2号）
散りぬるを花びらのこと人の世は　　　　　　　　　　　（戊瓶）
夏花火浴衣片袖桐の下駄　　　　　　　　　　　　　　　（風船）
打ち水の逃げ去る影に花の風　　　　　　　　　　　　　（俳隅巣）
虹の足どのあたりかと目をこらし　　　　　　　　　　　（俳隅巣）
夕机花火の音に日時を知る　　　　　　　　　　　　　　（泥游）　　　　　　　　※とき　
夏の夜の草風涼し北の街　　　　　　　　　　　　　　　（泥游）
午熱揺れ霞む藻岩は蒼黒く　　　　　　　　　　　　　　（泥游）
ラベンダー花野の風をほしいまま　　　　　　　　　　　（水月）
今日もまた風のつよき日日傘閉づ　　　　　　　　　　　（水月）
蝶も蛾も蜂もくるくる盛り花　　　　　　　　　　　　　（所爺）
夏休みとまっておくれ赤とんぼ　　　　　　　　　　　　（所爺）
火花散る戦いに雨暫し閑　　　　　　　　　　　　　　　（酒多良福）
花時計忘れ去られて今昔　　　　　　　　　　　　　　　（酒多良福）
さるなしや虚空を摑め蔓の先　　　　　　　　　　　　　（実桜）
砂風呂や耳穴に汗拭いとくれ　　　　　　　　　　　　　（紅帽子）
ありがたや愛でて食して菊の花　　　　　　　　　　　　（ニック・ジャガー）
　　　　　　　　　


蠍座で隣に座りし花水木　　　　　　　　　　　　　　　（与太郎）
トロフィーを天に捧げり濃紫陽花　　　　　　　　　　　（鳴兎小吉）　　　　　　※こあじさい
避難地区でも来たりまた花見んと　　　　　　　　　　　（未定子）
夏空の野花南駅に停車する　　　　　　　　　　　　　　（北留2号）
花もなくただ黙然とありにけり　　　　　　　　　　　　（戊瓶）
言の葉に伝えぬ花のかなしさよ　　　　　　　　　　　　（戊瓶）
線香の夏の暑さや墓参り　　　　　　　　　　　　　　　（風船）
屋上から虹の花びらのびにけり　　　　　　　　　　　　（俳隅巣）
ラベンダー炎気に花を焼かれたか　　　　　　　　　　　（泥游）
鏡中のわれにおどろく真夜の薔薇　　　　　　　　　　　（水月）
狂い咲き地震の兆しじゃあるまいか　　　　　　　　　　（所爺）
気は澄みし光乾きて秋宣言　　　　　　　　　　　　　　（実桜）
一面のお花畑は外来種　　　　　　　　　　　　　　　　（錆爺）
涼求め蝦夷目指す人の熱気かな　　　　　　　　　　　　（恵夢）
熱帯夜暑いんだろな a summer day　　　　　　　　　　（ニック・ジャガー）

以上70句です。

なお、義捐金は後日日本赤十字社に振り込む予定です。
（文責：鳴兎小吉）

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