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2011年05月10日

第27回「酔いどれ句会」報告

〇日時 : 平成23年5月9日(月)19時頃から
〇場所 : BBQくにむら
〇費用 : 各自の飲み代
〇義捐金: 各自500円 (日本赤十字社に)
〇兼題 : 「北海道の地名」
〇投句 : 基本は一人5句(うち1句以上は兼題を詠み込んだ句とする)、少ない投句数でもOK。
〇選句 : 今回は一人10句を選んでいます。 
〇参加者: 
投句&句会参加は酒多良福、鳴兎小吉、紅帽子、泥游、風船、北留2号、恵夢、藍色園人、与太郎、戊瓶の10人。投句なしでの句会参加が実桜。
不在投句は水月、ニック・ジャガー、所爺、俳隅巣、錆爺の5人。
水月、ニック・ジャガー、俳隅巣、錆爺の4人は別途選句もしてくれました。
それと選句や選評には間に合わなかったものの、未定子が遅くに登場してくれました。
以上、合計17人の参加です。(敬称略)

最終的に選句者は15人となり、今回の句会の理論上の最高得点(満点)は以下のようになります。
  〇選句参加者:14点(自分の句には点を入れられないので)
  〇選句不参加者:15点


face02face02face02face02face02face02face02face02face029点句

知床や国境知らぬ鯨観る               (所爺)

face02face02face02face02face02face02face027点句

菜の花で一杯しばし人待てり             (風船)
春の日に微笑かえし君は逝く             (北留2号) 

face02face02face02face02face02face026点句

みちのくの空鯉のぼり高く舞う             (泥游)
みちのくの桜黙って立っており             (俳隅巣)

face02face02face02face02face025点句

教壇に声のかすれる四月かな              (泥游)
リラ濡れて太陽恋し大通                (酒多良福)
春雨に濡れて今宵はくにむらへ             (与太郎)   

face02face02face02face024点句

鎮魂の白き焔よ白木蓮                 (鳴兎小吉)    ※ほむら
銭函のある駅舎から春の海               (紅帽子)
空知野は水湛えたり田植えかな             (酒多良福)
あの日から桜咲き散りて四十九日            (未定子) 

face02face02face023点句

昭和八年春「雄武原野番外地」母生まれし        (俳隅巣)
油絵のごとく光るや霧多布               (藍色園人)
被災地と呼ばれし故郷春夕焼              (鳴兎小吉)
春風や北大キャンパス銀輪群              (鳴兎小吉) 
月寒に睡魔宿りし資料館                (北留2号)
残雪と父の背中とニセコの湯              (北留2号)
あの後になぜかく青し田老の海             (未定子)
お小遣いピンチの財布中札内              (ニック・ジャガー)
浦臼やたまにフランスと聞かれたり           (ニック・ジャガー) 
風呂敷に包む手土産柏餅                (風船)    
美しき唄聞きし日は遥かなる              (泥游)  
桃岩で会って道連れ鴛泊                (所爺)  

face02face022点句
 
行きつけが無きて久しい十八条             (与太郎)
春鹿が親子で闊歩切りタップ              (与太郎)
お兄ちゃんは家あるの?と聞く田老の子         (未定子)
震災後宮古で出会うマグロ丼              (未定子)  
花畔大盛りご飯すすめられ               (所爺)
流氷ね女満別なら泊れるよ               (所爺)  
桜東風八十路の父は漁に生く              (水月)
耕すと云ふ程もなし父の畑               (水月)
日々あらたいつも心の初桜               (水月)      
春水の流れて早し幌平橋                (泥游)   
風そよぎカタクリの花髪に挿し             (風船)
被災地に空即是色桜咲く                (鳴兎小吉)
月末の仕事の朝に梅一輪                (北留2号)
雪解けの水に鶯石狩野                 (戊瓶) 
葉は剥くの食べるのどっち桜餅             (紅帽子)     ※むく
鈴鳴らし無意根の小径ウドコゴミ            (酒多良福)               

face021点句

囀やつたなき歌も風の中                (水月)
ウトナイ湖春田を漁る小白鳥              (水月)    
石狩の平野にぽつり鯉幟                (恵夢)
雪残る田に休みをり白鳥群               (恵夢)  
春嵐学園都市線車中泊?                (恵夢)
草萌ゆる強き命に涙せし                (恵夢)
春コート脱ぎ捨て行かんいざ行かん           (恵夢)              
もも、白、黄花いちどきに北の春            (ニック・ジャガー)
花と咲け羊が丘の春かすみ               (北留2号)
明暗を大きく分けた一本の道              (錆爺)
やわらかな鐘の音ひびく大通              (藍色園人)
見はるかす群青の海雄冬港               (藍色園人) 
黒髪に涼風はこびし積丹ブルー             (藍色園人)     
流氷去り国後遥か父の歌                (戊瓶)
句も詠まず木蓮散りし青々と              (俳隅巣)             
やうやうと霞はゆるし手稲山              (風船)
田老瓦礫それでも奥に灯のともる            (未定子)           

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有珠山を眺めつ駆けつ伊達の春             (風船)
鴫の声響くマンションあいの里             (所爺)
新緑のドライブ楽しげ大楽毛              (酒多良福)
蝦夷の旅カムイカムイで恐れ入り            (酒多良福) 
札幌から石巻、宮古風薫れ               (未定子)
大通公園の花ちらほらと                (紅帽子)
なんぴらと呼ばれるとはね霊園前            (紅帽子)
五月晴れ若き緋鯉の季節なり              (紅帽子)      ※ひごい     
アスパラの甘味に苦味を思い出し            (戊瓶)
野幌の森から目覚め庭の栗鼠              (戊瓶)       ※りす    
大雪の跡まだ黒き雁来橋                (戊瓶)       
春なのに干からびたままの田んぼたち          (錆爺)
日常の中の非日常仮設住宅               (錆爺) 
「帰札します」このメールを出す楽しさよ        (錆爺)              
てっぺんまで甘酢っぱさやライラック          (俳隅巣)
キャンバスに盛り上がるごと山の藤           (俳隅巣)       
桜咲き人さまざまに想いあり              (ニック・ジャガー)  
何故ここに秘境の駅舎豊ヶ岡              (ニック・ジャガー)
褐色の肌赤き唇熱帯夜                 (藍色園人)
花咲に舌鼓打つ根室の夜                (与太郎)
大鷲が能取岬を睥睨し                 (与太郎)      ※へいげい
豊清水清し花壇の今ありや               (泥游)
蝦夷や今こぶしれんぎょううめつつじ          (鳴兎小吉)

以上80句です 。

なお、義捐金は泥游さんが日本赤十字社に振り込む予定です。
(文責:鳴兎小吉)


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タグ :句会俳句

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Posted by BBQくにむら at 16:47│Comments(6)くにむら俳壇
この記事へのコメント
今回、選句初参加!楽しいですね、これは。

自分が選んだ句がどなたかがわかって、これまた楽しい。

リラの句が良福さんだと知り驚いたり(スイマセン)選ぼうか悩んだカムイカムイの句も良福さんだと知り、こちらは大当たり!なんなんでしょうか、カムイカムイが妙に可笑しいのですが(スイマセン)。


みなさん、地名を入れるのがうまいですよね。私にはかなり難しかったです。
Posted by 俳隅巣 at 2011年05月10日 18:27
小吉さん、サマリーの掲載ありがとうございます。

俳隅巣さん、コメントありがとう。ね、そうでしょう、選ぶの楽しいでしょ。それから、あなたの寄せてくれた短評はとてもよかったですよ。

  みちのくの桜黙って立っており

ちょっと泣ける、迫力のある秀句でした。上を向いて歩いていこう!
Posted by 良福 at 2011年05月10日 19:47
たくさん点をいれてもらってビックリです

今回は選句まにあいませんでしたが次回は是非に
Posted by 所爺 at 2011年05月11日 07:29
ニックさんのセンスには脱帽です。
浦臼からフランスを連想するなんて・・・天才ではないでしょうか?
中札内にも点を入れてしまいました。こういうの好きなんです。

ところで、所爺さん、花畔の大飯屋ってのはどこなんでしょう?
野球部御用達ですか?
Posted by 園人 at 2011年05月11日 22:53
お兄ちゃんは家あるの?と聞く田老の子
春の日に微笑みかえし君は逝く

こういう作品に弱いです。

今回は選句に苦労しました。
いただきたい作品満載でしたので・・
来月も楽しみにしています。
Posted by 渋谷水月 at 2011年05月12日 10:12
園人様 どうもありがとうございます。
浦臼町(ちょう)と尻上がり的なイントネーションで発音したとき案外語呂が似ているんですよ。気づいたときに自分でも苦笑でしたが・・。

今回、田で休む白鳥たちとか、空知野の田植えとかなじみの光景の句が寄せられていてとても嬉しく思いました。

みちのくの桜黙って立っており

には参りました。深くて、静かで、私もこんな句を詠みたかったんだと思いました。
Posted by ニック・ジャガー at 2011年05月13日 22:32
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