BBQくにむら

先週末、恵迪寮から電話があった。
新入寮生へのメッセージを書いてほしいという。
当然、承諾せざるを得ない依頼である。私に頼むのはよほど困ってのことだろう。
こんな駄文を書いて送っておいた。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　店主

新入寮生諸君は、怒涛の新歓期を過ごしていることでしょう。忙しく煩わしいか
もしれませんが、それだけ歓迎されていると考えて、いろんなことに首 を突っ
込んでみてください。いいものが見つかるかもしれません。

私は1980年に旧恵迪寮に入寮し、3年間在寮。83年からは現寮に2年いました。

83年当時の現恵迪寮は、大学の職員が事務室に常駐し、各棟をパトロールするな
どして、自治寮としては屈辱的な状況にありました。考えてみてくだ さい。入
り口を入って左側の事務室に、寮生仲間がいるのではなく、我々を監視する職員
がいる風景を。

様々な紛争と交渉を経て、結局は実力で職員を排除し、自主管理を回復しました。
以来、後輩諸君の不断の努力によって自治寮は継承されています。いえ、むしろ
発展していると言うべきでしょう。定例行事は私の頃よりも増えている ようで
すし、壁画の制作といった芸術活動（笑）も行われています。
また、これは大学当局の逆鱗にふれて撤去せざるをえなかったそうですが、かつ
て露天風呂の建設といった福利厚生事業（笑）まで手を広げていたと聞 きます。
いちばん嬉しいのは寮歌が毎年作られていることでしょう。女子作曲の寮歌もで
きました。
こうして振り返ってみるとすばらしい自治寮です。私は誇りに思っています。

最後に皆さんにお願いがあります。自由な発想で、正義感を持って、躊躇せず何
でもやってみてください。恵迪寮はそんな寮生を育むところですから。

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