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2011年02月08日

第24回「酔いどれ句会」報告

〇日時 : 平成23年2月7日(月)19時頃から
〇場所 : BBQくにむら
〇費用 : 各自の飲み代
〇兼題 : 「氷」
〇投句 : 基本は一人5句(うち1句以上は兼題を詠み込んだ句とする)、少ない投句数でもOK。
〇選句 : 今回は一人10句選んでいます。 
〇参加者: 
投句&句会参加は酒多良福、鳴兎小吉、紅帽子、与太郎、実桜、泥游、風船、北留2号、恵夢、藍色園人の10人。
不在投句は錆爺、ニック・ジャガー、水得魚。水月は不在投句ですが別途選句もしてくれました。
以上、合計14人の参加です。

最終的に選句者は11人となり、今回の句会の理論上の最高得点(満点)は以下のようになります。
  〇句会参加者:10点(自分の句には点を入れられないので)
  〇不在投句者:11点



face02face02face02face02face02 5点句

大鷲が露払いする流氷船            (与太郎)
ふみはずすすべるころぶの氷道         (実桜)
氷紋の窓の向こうは白き闇           (鳴兎小吉)     

face02face02face02face02 4点句

窓越しの氷柱ながめつ人待てり         (風船)    
氷濤の祭りの夜の虹の色            (恵夢)
深酒の氷、カタリと崩れたり          (ニック・ジャガー)
天からの手紙積もりて読む間なし        (藍色園人)
雪壁に寄せて会釈を交わし合う         (泥游)
目覚めよと氷がコトリ炬燵酒          (酒多良福)       

face02face02face02 3点句

蓮の葉の氷しきつめ冬の海           (藍色園人)
寒の通夜窓の氷紋とけぬまま          (鳴兎小吉) 
冷や飯に熱い番茶と塩辛と           (与太郎)
凍りつく町を眼下に中標津           (与太郎)   
なんとなく手折りたくなる氷柱かな       (ニック・ジャガー)
鬼は外ってかわいそうな気もする        (紅帽子)
熱燗に似合う肴の窓氷柱            (水得魚)
薄青きかまくらの中独り居る          (恵夢)  
        
face02face02 2点句

おやじギャグ氷の視線の娘かな         (ニック・ジャガー) 
きらめきのダイアモンドダストにむせる朝    (ニック・ジャガー)     
軒先の氷柱叩いて遊びけり           (恵夢)
南風吹きて氷を溶かす背番号          (北留2号)       ※はえふきて      
寒の月今日の孤独を深めけり          (水月)
午後四時に思ひ立つ旅日脚伸ぶ         (水月)   
暖を取りながら氷に舌鼓            (水得魚)
氷雪に舞う丹頂のバレリーナ          (水得魚) 
冬の日に軒下ツララ屋根支え          (錆爺)
波かぶるオロロンライン滝氷る         (鳴兎小吉)
白き野となりて石狩川氷る           (鳴兎小吉)
寒の月こころ氷らすひかりあり         (鳴兎小吉)     
雪のヤツまた降りやがる天睨む         (泥游)
氷上のわかさぎ跳ねて笑い満つ         (酒多良福)                 
ほっぺたに氷柱をあてた帰り道         (与太郎)
ニシン群来クリームソーダの海光る       (藍色園人)
春立ちて夕凪輝くなごの海           (風船)
新雪に五体投地の太字かな           (実桜)         
                
face02 1点句

冬の底道譲り合うあたたかさ          (実桜)
白銀に氷る峰紅く燃えにけり          (酒多良福)
鳴き声と思えば流氷きしみたり         (酒多良福)
耳とほき父の大声鬼やらひ           (水月)   
あえかなる岳薔薇色に春立つ日         (水月)         
極寒の土地拓きたる赤い人           (藍色園人)
繁忙期年調確申三月決算            (藍色園人)   
氷鬼洒落にもならぬ白い息           (水得魚)
夕さりてけむり来る雪手稲山          (風船)   
明るさが残る家路の春の空           (紅帽子)  
一つ差の重さを胸に新年度           (北留2号)    
   
face11

流氷に足跡残すキタキツネ           (与太郎)
昼下がり氷る軒先照り返す           (水得魚)
除雪後の氷のようなつるつる路面        (錆爺)      
小半日急きても車窓に氷りあり         (泥游)        ※せきてもまどに 
晴れてなおいつまで続く氷点下         (泥游)
狭き窓氷原見たし旅恋し            (泥游)      
氷雪の道こわごわと歩を運ぶ          (紅帽子)
氷解く東風吹くまでになりにけり        (紅帽子)       ※こちふくまでに
この雪も春になったら解けるべさ        (紅帽子) 
雪深み靴の埋もるる夜明けかな         (風船)
忘れえぬ昔の人や熱おでん           (風船) 
ハンカチに隠れて見えぬ春の汗         (北留2号)
己が名を呼ぶ声ありき振り向かず        (北留2号)       ※おのがなを  
大氷柱折らんとする雪玉打ち返し        (北留2号)       ※おらんとするたま   
雪の原そのままなぞる沓の跡          (実桜)
雪氷の空わけもなく涙             (実桜)   
音もなく雪また雪の降り積もる         (恵夢)
冬セール買いも買ったりあぁすっきり      (恵夢)
真白なる雪の陰影奥ゆかし           (ニック・ジャガー)
無為の時重ね吹雪を耐へにけり         (水月)                 
                           
以上、66句です。

(文責:鳴兎小吉)


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Posted by BBQくにむら at 13:10│Comments(8)くにむら俳壇
この記事へのコメント
小吉さん、サマリーの掲載、ありがとうございます。

俳句は面白いものです。

深酒の氷、カタリと崩れたり          (ニック・ジャガー)
目覚めよと氷がコトリ炬燵酒          (酒多良福)

ニックさんと私、ほとんど同じ景を読んでいます。こういう偶然があると、とてもうれしくて、うきうきします。
Posted by 良福 at 2011年02月08日 18:29
ホントですね。
何か似たような思いがあったのですねぇ。
カタリとコトリも大分迷いましたよ。
Posted by ニック・ジャガー at 2011年02月08日 22:42
あら、今回はコメント少ないんですね。

与太郎さん、オホーツクパワー全開の感じで、スゴイですね。
氷は得意分野だったのですね。
私も間近でオオワシを見てみたいなぁ。

自分としては、氷柱の句が人間の本質を、軽く詠めていて上手くできたと思いました。

かまくらは子どもの頃の想い出があります。
薄暗いので氷の窓をはめたら、あまりに文化的になったと思った記憶があります。
Posted by ニック・ジャガー at 2011年02月13日 19:31
かまくらに氷の窓ですか。やるもんですなあ。

思いつくこと自体がすごい。賢いこどもです。
Posted by 良福 at 2011年02月14日 18:45
かまくらは薄暗いけど、風が入らないので意外と暖かい感じでした。
でもあの頃は、薄暗いことは良くないと思い、明るくなったことを「あまりに文化的」ではなく「とても文化的」になったと喜んだのだと思います。ここは、訂正します。
Posted by ニック・ジャガー at 2011年02月14日 22:35
小吉さんのお誘いでやってきました。

らむにく食いながら俳句とは皆さんやるもんですねー。

素直に感心しました。
Posted by UeKen こと 上原健 at 2011年02月22日 17:24
上原さん

ご参加お待ちしています。選句だけでも。
Posted by 店主 at 2011年02月22日 17:57
UeKenさん、ようこそ!
別途メールしておきますね。
Posted by 鳴兎小吉 at 2011年02月23日 12:22
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