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2010年12月08日

第22回「酔いどれ句会」報告


『豪雪に背中押されて北大に』(与太郎)
潜り込んだと言われている、私たちS53年入学組(与太郎、紅帽子、北留2号、鳴兎小吉)の同期に、最近マスコミによく出ているらしい「イングリッシュ・モンスター」こと菊池健彦くんがいるという情報で盛り上がり、その菊池くんとクラスメイトだった紅帽子の暴露話で更に盛り上がった今回の句会でしたが、モンスターが現れようと豪雪が降ろうと、何はともあれ第1月曜日は酔いどれ句会なわけです。

そして・・
icon03は夜更けすぎ~に~~ icon04へと変わるだろおおお ほ~り~なあい・・・』
と叫びつつ、句会が終って札駅に向かう戊瓶と藍色園人、鳴兎小吉の予想通り、その夜雨は雪に変わったのでした。どおりで寒いわけだ。。。


〇日時 : 平成22年12月6日(月)19時頃から
〇場所 : BBQくにむら
〇費用 : 各自の飲み代
〇兼題 : 「雪」
〇投句 : 基本は一人5句(うち1句以上は兼題を詠み込んだ句とする)、少ない投句数でもOK。
〇選句 : 今回は一人8句選んでいます。 
〇参加者: 
投句&句会参加は酒多良福、鳴兎小吉、実桜、恵夢、紅帽子、藍色園人、与太郎にちょっと遅れてニック・ジャガーと風船、ずいぶん遅れて戊瓶の10人。
不在投句は錆爺、北留2号の2人。
水月は不在投句ですが別途選句もしてくれました。
以上、合計13人の参加です。

最終的に選句者11人ということで、今回の句会の理論上の最高得点(満点)は以下のようになります。
  〇句会参加者:10点(自分の句には点を入れられないので)
  〇不在投句者:11点

face02face02face02face02face02 5点句

笑みもなく病室の窓雪静か         (酒多良福) 
カレンダーめくり忘れて師走かな      (藍色園人)
諸々を白紙に返して雪の朝         (戊瓶)   

face02face02face02face02 4点句

初雪やワルツのリズムで舞い降りぬ     (藍色園人)
雪の夜はふっと何かを思い出す       (紅帽子)
秋雨や雪なら閉じる傘持てり        (恵夢)
曼荼羅を大地に描く落葉かな        (鳴兎小吉)  

face02face02face02 3点句

白く白く濁世にひらく冬椿         (水月)
君想う歩いて帰る雪の道          (風船)
清張を夜通し読みて雪の朝         (与太郎)
若き日の乗り換えの夜雪深し        (北留2号)
寒月や真白き道を照らしおり        (藍色園人)
雪冴えて背骨の底の疼くあり        (実桜)         
        
face02face02 2点句

三歳に墓を参るや白き山          (実桜)
雪冷えにタイツの抜け殻靴下付き      (実桜)
赤き実に雪が上手に乗っている       (酒多良福)
唇の赤柔らかに雪の降る          (風船)
ただ白くただただ白く雪は降り       (風船)
初雪や今でもちょっとワクワクし      (ニック・ジャガー)  
独語の再履の窓に雪積もる         (藍色園人)      ※ドイツ語
大雪に家路気づかう待ち電話        (戊瓶)
銀窓に橇の音探す雪の夜          (戊瓶) 
雪晴れて下弦の月は鎌のごと        (紅帽子)
オリオンを見上げし宇宙に六花舞う     (北留2号)       ※そらにりっかまう
樹から落つ雪かと見れば雀居り       (恵夢)
                
face02 1点句

豪雪に背中押されて北大に         (与太郎)
チゲ鍋の湯気に隠れる窓の雪        (与太郎)
秋雨や葉の散り敷いて冬模様        (恵夢)
時雨寒きびしき顔の秘佛なる        (水月)
宇治川の流るる音や都鳥          (水月)
旅先へメール画像の雪便り         (鳴兎小吉)
雪降らば雪降るもよしひとり酒       (鳴兎小吉)  
あと一つ千葉の吹雪ぞうらやまし      (北留2号) 
雪待てど降らぬは嬉しなお寒し       (酒多良福) 
雪待ちのブッシュの斜面に恨み雨      (酒多良福)
娘来て花を落とすや雪囲い         (戊瓶)
雪ふわり誰が降らせるふわふわりん     (ニック・ジャガー)
雪雲や美しきほど畏るべし         (ニック・ジャガー)
鈍色の空に吹く雪積もる雪         (風船)         ※にびいろ 
   
face11

冬がまえ雪を迎える覚悟あり        (ニック・ジャガー)
雪雲や行く手によこたふ龍のごと      (ニック・ジャガー)
雪まぢか妻にせかされ屋根のぼる      (北留2号)
また冬か雪を横目に腰さする        (北留2号)
ガタガタゴー結構うるさい雪の夜      (錆爺) 
雪もなき師走の風の冷たさよ        (戊瓶)
雪の降る町に住みつき三十年        (与太郎)
名作の終わりに降らせた夏のゆき      (与太郎)
雪ぼたる宇治の伽藍に漂ひて        (鳴兎小吉)       ※雪虫の異名
雪虫が五重の塔からふわりきた       (鳴兎小吉)
公園の雪にはしゃぐや朝の犬        (紅帽子)
来期こそまたこん春とストーブリーグ    (紅帽子)
やり残す心ばかりや師走くる        (紅帽子) 
散り並べし紅葉颪の吹く夜かな       (実桜)         →言葉遊びの句だそうです
雪上がり鼻歌まじりの木立径        (実桜)         ※みち
吐く息の半年ぶりに白くなり        (恵夢)
ミュンヘンの市通り過ぎ向かう先      (恵夢) 
もちを焼くストーブ囲みし赤き頬      (藍色園人)   
熱燗や法を語らふ京の夜          (水月)
夢覚めぬ空港に降り立てば雪        (水月) 
老い病みて来年の雪今日の雪        (酒多良福)  
雪を跳ぶ疾風陸奥江戸表          (風船)         ※はやて 
                           
以上、61句です。

(文責:鳴兎小吉)


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タグ :句会俳句

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Posted by BBQくにむら at 13:38│Comments(4)くにむら俳壇
この記事へのコメント
小吉さん、幹事業務いつもありがとうございます。

自作について一言。

 老い病みて来年の雪今日の雪

これは、子規の病床六尺とうちの両親にインスパイアーされてできた句です。ちょっと重過ぎるとの感想をいただきました。まさにその通りと思います。
でも30年後、生きていたら、同じ句を読むかもしれません。多分、一度作っていることなど忘れて・・・
Posted by 良福 at 2010年12月08日 18:44
急に出席できなくなり申し訳ありません。
10人参加ということで、にぎやかだったでしょうね。
今月の句では、「清張を~」がいいですね。「豪雪に~」も間違いなく入れてました。恐るべし与太郎。
自分の句では「若き日の~」、青森まで新幹線開通ということで、青森駅で連絡船から「十和田」又は「八甲田」に乗りかえた日を思い出して作りました。3点ありがとう。ファイターズ句にも久々に1点入りました。感謝!「千葉の吹雪」は、優勝パレードの紙ふぶきです。
屋根の点検や雪かきはいやだな、といった生活句(というか年寄り川柳)はだめでしたね。
ところで「立花」ではなく「六花」です。同じく「雪」の異名の「風花」も使いたかったのですが、作れませんでした。
Posted by 北留2号 at 2010年12月08日 19:25
北留2号、ごめん、ごめん。
入力ミスだっちゃ。
句会の時にはきちんと「六花」にしてあるから許してけろ。
Posted by 鳴兎小吉 at 2010年12月09日 10:13
初めての5点句ありがとうございました。
この句は5秒でできました。そういうものなんでしょうね、きっと。
なんの雑念もなくすっとできると皆の共感を得るというか・・・
ワルツの句はビル・エバンスのワルツ・フォー・デビーにちなんだ句で
自分なりには好きな句ですが及びませんでした。
寒月や~は北海道の真っ白な道に感動して作ったものです。

また、投句しますんでよろしくお願いします。
Posted by 園人 at 2010年12月11日 17:58
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