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2010年03月03日

第13回「酔いどれ句会」報告

やっぱり酔いどれ句会の日は寒いです・・
暖かいくにむらに入ってすぐに「ビール!!」と叫ぼうと思ったら、店主は句会用のつまみの準備に必死の形相です。いつものことですが、いつも以上に必死の様子です。もっと早くから準備すれば・・なんて言えない気弱な俳人たちはそっと遠慮がちにオーダーするのです。そう、そんな心優しい俳人たちの集まる第一月曜日は酔いどれ句会です。

今回、紅帽子は卒業式後の懇親会を1次会だけで抜けて駆けつけてくれたのですが、句会途中で到着したときにはすっかり「酔ひ酔ひ」で、選句や講評ができる状態ではありませんでした。でも、そんな状態でも来てくれてありがとう!
また、今回も風船が雛あられなど3種類のあられを差し入れてくれました。風船さん、ごちそうさま。とてもおいしかったよ。

〇日時 : 平成22年3月1日(月)19時頃から
〇場所 : BBQくにむら
〇費用 : 各自の飲み代
〇兼題 : 「明」一切
〇投句 : 基本は一人5句(うち1句以上は兼題を詠み込んだ句とする)、少ない投句数でもOK。
〇選句 : 今回は一人8句選んでいます。 
〇参加者: 
投句&句会参加は酒多良福、鳴兎小吉、恵夢、北留2号、泥游、実桜、風船の7人。
不在投句はニック・ジャガー、戊瓶、錆爺、紅帽子の4人。水月は不在投句ですが別に選句もしてくれました。以上、合計12人の参加です。

最終的に選句者8人ということで、今回の句会の理論上の最高得点(満点)は以下のようになります。
  〇句会参加者:7点(自分の句には点を入れられないので)
  〇不在投句者:8点

face02face02face02face02face02 5点句

桜餅なにか良きことある予感          (水月)

face02face02face02face02 4点句

卒論のペンことりと落ち夜は明けぬ       (酒多良福)
寒さにも明かり春めく朝支度          (ニック・ジャガー)
年明けにちっちゃいことが気にかかり      (紅帽子)

face02face02face02 3点句

頬紅のほのと明かりてひな飾り         (ニック・ジャガー)
風優し行き交う人に春来たり          (風船)
春立ちて光きらめきざらめ雪          (北留2号)
              
face02face02 2点句

鰊群来海は明るく濁りけり           (鳴兎小吉)      ※にしんくき
雪解けの音にかさねて口笛す          (鳴兎小吉)
雪嶺のセピアに暮るる春夕焼          (鳴兎小吉)      ※はるゆやけ
君帰す春の朝明け月ひとつ           (風船)
同窓会五十路の友と語る明日          (北留2号)
雪の中匂わぬ草を待ちわびる          (北留2号)
風の香に春の予感の尾骶骨           (実桜)
早春の連山遥か真白にぞ            (紅帽子)
漆黒の闇また闇も夜明け前           (戊瓶)             

face02 1点句

夕暮れの明るさ増して春近し          (恵夢)
たまさかに降ればあちこち雪だるま       (恵夢)
窓の外オコジョも眠る雪明り          (実桜)
明け方の気配と見れば残の月          (実桜)
野の草の苦みや春のデトックス         (実桜)
春近し夜明けの時が遡り            (錆爺)
寒の入り「夜明けは近い」ラジオから      (北留2号)
骨無くばなおさら嬉し春鰊           (酒多良福)
卒業を証明されるもまた悔し          (酒多良福)
にぎやかに枝のネコども輝けり         (ニック・ジャガー)
もうチョイだ吹雪の先の空明かし        (ニック・ジャガー)  ※そらあかし
ホワイトアウト胎内はかくありしかも      (鳴兎小吉)
宵の明星春待つこころ照らしけり        (鳴兎小吉)
早春の牧場の土は黒々と            (紅帽子)
早春の空ゆく雁の旅路かな           (紅帽子)
意見されハリネズミと化す団塊や        (泥游)
目覚めたる明るい朝に妻寝息          (泥游)
ドア開き襲う光に驚きぬ            (泥游)
桃の花笑う子供ら雛あられ           (風船)
故郷の海へ急ぐや雪解川            (水月)        ※ゆきげがわ

face11 

雪を翔べ明朝眠し五輪かな           (風船)
麻喰へば金が出るなり小鳩山          (風船)
故郷の雪街行くは我一人            (泥游)        ※ゆきまち
黒ずんだ雪山照らす朧月            (泥游)
雪原の哲学の木よ夜が明けぬ          (水月)
痛み止め四時間ごとや冴返る          (水月)
雪の果イエスタデイとふカフェに着く      (水月)
雪の庭鷺片足で画のごとし           (恵夢)
寒椿雪の下からのぞく春            (恵夢)
鞍馬山天狗舞い降り雪まみれ          (恵夢)
酔ひ酔ひの月日かさねて初しぼり        (紅帽子)
放蕩を明治の人に叱られたし          (酒多良福)
春なのに明暗告げる掲示板           (酒多良福)
加の地にて氷上に燃える火明々と        (北留2号)       ※あかあかと
故もなく節々痛し五十路かな          (ニック・ジャガー)
表彰台コンマが隔てる明と暗          (戊瓶)

以上、52句です。

今回は選句数を8句にしたので点数があまり大きくなりませんでした。反面、選外の句の思いやアピールをじっくり聞くことができて句会としては盛り上がり楽しめたと思いますが、参加した皆さんどうでしたか?
では、これからもよろしくお願いしますね。

(文責:鳴兎小吉)
 

 



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タグ :句会俳句

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Posted by BBQくにむら at 11:01│Comments(3)くにむら俳壇
この記事へのコメント
良福さん、恵夢さん、俳隅巣さんへ

今日、『第14回「酔いどれ句会」の件』と『兼題一覧(酔いどれ句会)』の2通のメールを送信したのですが、お三方(いずれもドコモ宛)についてエラーメッセージが返ってきました。

届いていませんか?
念のため確認いただけると助かります。
Posted by 鳴兎小吉 at 2010年03月03日 15:27
鳴兎さん こんばんは。
2通のメール、届いてますよ。

早春や鼻ふさぎたし季節かな    
今年も花粉症の季節がやってきました。とほほ
Posted by 俳隅巣 at 2010年03月03日 18:46
小吉さん、サマリーの掲載、ありがとうございます。それからメールは届いていますのでご安心ください。

大阪はもう花粉症の季節ですか、俳隅巣さん。お大事にしてください。
Posted by 良福 at 2010年03月03日 19:52
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