2010年02月02日
第12回「酔いどれ句会」報告
今年の札幌の冬は寒暖が周期的にやってきているのに、どうして酔いどれ句会の日は寒さが厳しいのでしょう・・くにむらに入ったときの暖かさに私は心からホッとし、そして、おもむろに「ビール!!」と叫ぶのです・・たとえどんなに寒さ厳しい夜だとしても、そう、第一月曜日は酔いどれ句会です。
今回は、くにむらのお客さんの「風船」さんが初めて参加してくれました。実家が老舗のあられ屋さん(残念ながらすでに廃業とか・・)だったとのことで、その筋からおいしいあられを手土産に持参いただきました。風船さん、ごち!!とてもおいしかったです。
〇日時 : 平成22年2月1日(月)19時頃から
〇場所 : BBQくにむら
〇費用 : 各自の飲み代
〇兼題 : 「凍」一切
〇投句 : 基本は一人5句(うち1句以上は兼題を詠み込んだ句とする)、少ない投句数でもOK。
〇選句 : 今回は一人8句~10句の間で選んでいます。
〇参加者:
投句&句会参加は酒多良福、鳴兎小吉、恵夢、北留2号、泥游、実桜、紅帽子、風船の8人。
不在投句はニック・ジャガー、戊瓶、錆爺、水得魚、中継信号、俳隅巣の6人。水月は不在投句ですが別に選句もしてくれました。以上、合計15人の参加です。
最終的に選句者9人ということで、今回の句会の理論上の最高得点(満点)は以下のようになります。
〇句会参加者:8点(自分の句には点を入れられないので)
〇不在投句者:9点





6点句
星凍てり触れなばこぼれ落ちそうに (恵夢)




5点句
赤い実のふちどり白く凍れたり (ニック・ジャガー) ※しばれたり



4点句
玻璃の窓凍る葉模様今は昔 (泥游)
まっさらのこよみの厚さことしこそ (紅帽子)
凍りても流れ滔々天塩川 (戊瓶)


3点句
星月夜凍裂の音響きけり (酒多良福)
凍風に両耳もっていかれさう (鳴兎小吉) ※いてかぜ
友逝きし日なりシリウス輝けり (鳴兎小吉)
ガラス越し煌めく雪や汽車を待つ (恵夢)
雪二尺春待つ木々の赤芽かな (実桜)
「道程」をつぶやきながら雪をかき (ニック・ジャガー)
月光の森に裂かれた木の叫び (戊瓶)
雪を掻き湯気立ちのぼる林檎頬 (俳隅巣)

2点句
凍み大根舌が古里覚えおり (実桜)
凍らない水溜まり見て北想う (錆爺)
鶫来て凍れた木の実ついばめり (ニック・ジャガー) ※つぐみきてしばれた
月の下鴬張りの凍れ道 (泥游) ※しばれみち
我のみならば善くも生きたと妻の背を見る (泥游)
冬深し夫婦はともに丸くなり (鳴兎小吉)
凍豆腐露にじみ出て寝正月 (酒多良福)
悩みを入れ解凍ボタン押してみる (酒多良福)
瀬戸の海ちゃぽんちゃぽんと春うらら (紅帽子)
1点句
蝦夷松の凍てつく森の月の夜 (風船)
凍てつきし歩道に白き水銀灯 (風船)
地吹雪の凍路駆け抜け青い空 (戊瓶) ※とうろ
樹氷縫い鉄路が目指す北の果て (戊瓶)
水面にうつる放水出初式 (中継信号)
星空の動物園や冬の月 (水月)
凍星のかがやく闇の深さかな (水月)
キャンドルを灯すゆらめきさえ凍ばれ (北留2号)
風冴えて藻岩の灯り闇に浮く (泥游)
菊水で拾う命や蕎麦の湯気 (泥游)
朝靄に夢と見紛う雪野原 (水得魚) ※みまごう
悴んで星取り零す指相撲 (水得魚) ※かじかんで ※こぼす
凍てし森にドラララミング響きけり (ニック・ジャガー) ※いてし
凍れても自然の鼓動春を待ち (ニック・ジャガー) ※しばれても
きっぱりとしばれた夜の父の鍋 (俳隅巣)
凍りつく冬懐かしき祖父の橇 (俳隅巣)
福笹を肩に口にははしまきを (俳隅巣)
うずくまる家なき人よ街凍つる (鳴兎小吉)
凍結路おそるおそるの犬と吾 (紅帽子)
海望むゲレンデ晴れて雪眩し (恵夢)
凍路踏む粉雪の怖さよ (戊瓶) ※こおりみち
田に積もる雪煌めきて跡もなく (恵夢)
故郷の凍れる朝の懐かしき (恵夢)
海岸にあがる梯子凍りつき (中継信号)
雪ばかり岩木山さえ隠れおり (俳隅巣)
温暖化?大寒の朝凍ばれ解け (北留2号)
吹いて来い凍てる大地に名護の風 (北留2号)
凍てる朝キンと頭に刺さる針 (北留2号)
針ならばツボに刺したいこの凍ばれ (北留2号)
ふるさとを愛す流氷祭りかな (水月)
旅人や波の花舞ふ日本海 (水月)
凍滝や雄冬岬の風の笛 (水月)
波砕く舳先に濛る蝦夷地かな (実桜) ※へさきにけぶる
朝の間に彩雲を見てあら嬉し (実桜)
桜餅だけ買うつもりが豆餅も (実桜)
不毛なる凍土が消えて慌ており (酒多良福)
計画は凍結ばかり新年度 (酒多良福)
凍てついた把手抉じ開け乗り込みぬ (水得魚) ※こじあけ
霜焼の火照る頬寄せ暖を取り (水得魚) ※ほてる
純白の衣纏いし冬紅葉 (水得魚)
路悪く寒九の雨に希望置く (水得魚) ※みち
街路樹の白き群れなすラッセル車 (水得魚)
朝起きて器の水も凍りけり (風船) ※うつわ
故郷の御池の水も凍るらん (風船)
赤い靴凍りの街を君来たり (風船)
初春や同じ日の出もありがたし (紅帽子)
新雪に背中丸めて糞を出し (紅帽子)
寒満月家なき人を包みけり (鳴兎小吉)
以上、70句です。
今回はこれまでで最も多い投句数でした。これだけあるとなかなか読みごたえありますね。
また、今回で12回と回数を重ね1年続けることができました。みなさん、ありがとうございました!
これからもよろしくお願いしますね。
(文責:鳴兎小吉)
〇日時 : 平成22年2月1日(月)19時頃から
〇場所 : BBQくにむら
〇費用 : 各自の飲み代
〇兼題 : 「凍」一切
〇投句 : 基本は一人5句(うち1句以上は兼題を詠み込んだ句とする)、少ない投句数でもOK。
〇選句 : 今回は一人8句~10句の間で選んでいます。
〇参加者:
投句&句会参加は酒多良福、鳴兎小吉、恵夢、北留2号、泥游、実桜、紅帽子、風船の8人。
不在投句はニック・ジャガー、戊瓶、錆爺、水得魚、中継信号、俳隅巣の6人。水月は不在投句ですが別に選句もしてくれました。以上、合計15人の参加です。
最終的に選句者9人ということで、今回の句会の理論上の最高得点(満点)は以下のようになります。
〇句会参加者:8点(自分の句には点を入れられないので)
〇不在投句者:9点






星凍てり触れなばこぼれ落ちそうに (恵夢)





赤い実のふちどり白く凍れたり (ニック・ジャガー) ※しばれたり




玻璃の窓凍る葉模様今は昔 (泥游)
まっさらのこよみの厚さことしこそ (紅帽子)
凍りても流れ滔々天塩川 (戊瓶)



星月夜凍裂の音響きけり (酒多良福)
凍風に両耳もっていかれさう (鳴兎小吉) ※いてかぜ
友逝きし日なりシリウス輝けり (鳴兎小吉)
ガラス越し煌めく雪や汽車を待つ (恵夢)
雪二尺春待つ木々の赤芽かな (実桜)
「道程」をつぶやきながら雪をかき (ニック・ジャガー)
月光の森に裂かれた木の叫び (戊瓶)
雪を掻き湯気立ちのぼる林檎頬 (俳隅巣)


凍み大根舌が古里覚えおり (実桜)
凍らない水溜まり見て北想う (錆爺)
鶫来て凍れた木の実ついばめり (ニック・ジャガー) ※つぐみきてしばれた
月の下鴬張りの凍れ道 (泥游) ※しばれみち
我のみならば善くも生きたと妻の背を見る (泥游)
冬深し夫婦はともに丸くなり (鳴兎小吉)
凍豆腐露にじみ出て寝正月 (酒多良福)
悩みを入れ解凍ボタン押してみる (酒多良福)
瀬戸の海ちゃぽんちゃぽんと春うらら (紅帽子)

蝦夷松の凍てつく森の月の夜 (風船)
凍てつきし歩道に白き水銀灯 (風船)
地吹雪の凍路駆け抜け青い空 (戊瓶) ※とうろ
樹氷縫い鉄路が目指す北の果て (戊瓶)
水面にうつる放水出初式 (中継信号)
星空の動物園や冬の月 (水月)
凍星のかがやく闇の深さかな (水月)
キャンドルを灯すゆらめきさえ凍ばれ (北留2号)
風冴えて藻岩の灯り闇に浮く (泥游)
菊水で拾う命や蕎麦の湯気 (泥游)
朝靄に夢と見紛う雪野原 (水得魚) ※みまごう
悴んで星取り零す指相撲 (水得魚) ※かじかんで ※こぼす
凍てし森にドラララミング響きけり (ニック・ジャガー) ※いてし
凍れても自然の鼓動春を待ち (ニック・ジャガー) ※しばれても
きっぱりとしばれた夜の父の鍋 (俳隅巣)
凍りつく冬懐かしき祖父の橇 (俳隅巣)
福笹を肩に口にははしまきを (俳隅巣)
うずくまる家なき人よ街凍つる (鳴兎小吉)
凍結路おそるおそるの犬と吾 (紅帽子)
海望むゲレンデ晴れて雪眩し (恵夢)

凍路踏む粉雪の怖さよ (戊瓶) ※こおりみち
田に積もる雪煌めきて跡もなく (恵夢)
故郷の凍れる朝の懐かしき (恵夢)
海岸にあがる梯子凍りつき (中継信号)
雪ばかり岩木山さえ隠れおり (俳隅巣)
温暖化?大寒の朝凍ばれ解け (北留2号)
吹いて来い凍てる大地に名護の風 (北留2号)
凍てる朝キンと頭に刺さる針 (北留2号)
針ならばツボに刺したいこの凍ばれ (北留2号)
ふるさとを愛す流氷祭りかな (水月)
旅人や波の花舞ふ日本海 (水月)
凍滝や雄冬岬の風の笛 (水月)
波砕く舳先に濛る蝦夷地かな (実桜) ※へさきにけぶる
朝の間に彩雲を見てあら嬉し (実桜)
桜餅だけ買うつもりが豆餅も (実桜)
不毛なる凍土が消えて慌ており (酒多良福)
計画は凍結ばかり新年度 (酒多良福)
凍てついた把手抉じ開け乗り込みぬ (水得魚) ※こじあけ
霜焼の火照る頬寄せ暖を取り (水得魚) ※ほてる
純白の衣纏いし冬紅葉 (水得魚)
路悪く寒九の雨に希望置く (水得魚) ※みち
街路樹の白き群れなすラッセル車 (水得魚)
朝起きて器の水も凍りけり (風船) ※うつわ
故郷の御池の水も凍るらん (風船)
赤い靴凍りの街を君来たり (風船)
初春や同じ日の出もありがたし (紅帽子)
新雪に背中丸めて糞を出し (紅帽子)
寒満月家なき人を包みけり (鳴兎小吉)
以上、70句です。
今回はこれまでで最も多い投句数でした。これだけあるとなかなか読みごたえありますね。
また、今回で12回と回数を重ね1年続けることができました。みなさん、ありがとうございました!
これからもよろしくお願いしますね。
(文責:鳴兎小吉)
Posted by BBQくにむら at 16:12│Comments(10)
│くにむら俳壇
この記事へのコメント
早速のサマリー掲載、ありがとうございます。
自作について一言。
「悩みを入れ解凍ボタン押してみる」
まさかこれに点が入るとは思いませんでした。とてもうれしい。
自作について一言。
「悩みを入れ解凍ボタン押してみる」
まさかこれに点が入るとは思いませんでした。とてもうれしい。
Posted by 良福 at 2010年02月02日 18:00
僕の自信作に点が入ってうれしいです。
質問ですが、送られてきた句はどのように句会で発表されるのですか。
質問ですが、送られてきた句はどのように句会で発表されるのですか。
Posted by 中継信号 at 2010年02月02日 21:03
作者の名前がわからないように印刷した作品集を、出席者全員に配って気に入った句を選ぶことになっています。誰が作ったかは判らない仕組みになっているので、ガチンコ勝負とも言えますね。
Posted by 良福 at 2010年02月03日 00:17
そうなんですか。凄く手間がかかっていてびっくりしました。
Posted by 中継信号 at 2010年02月03日 12:28
中継信号くん、ひさしぶり!
どんな形で発表されているかは第4回の句会レポートが参考になるかな。
http://bbqkunimura.kitaguni.tv/e1122895.html
ところで、今回の句会でも以下のような会話があったよ。
少しは雰囲気伝わるかなあ。
「え~、Aさんの句なんだあ。てっきりBさんの句だと思ったよ。」
「この句はCさんならとってくれると思って狙ったんだけど・・Cさんが欠席かあ・・」
「ほ~、Dさんの句か。だんだん手錬(てだれ)になって句風が変わってきたね。」
どんな形で発表されているかは第4回の句会レポートが参考になるかな。
http://bbqkunimura.kitaguni.tv/e1122895.html
ところで、今回の句会でも以下のような会話があったよ。
少しは雰囲気伝わるかなあ。
「え~、Aさんの句なんだあ。てっきりBさんの句だと思ったよ。」
「この句はCさんならとってくれると思って狙ったんだけど・・Cさんが欠席かあ・・」
「ほ~、Dさんの句か。だんだん手錬(てだれ)になって句風が変わってきたね。」
Posted by 鳴兎小吉 at 2010年02月03日 12:59
今回のお題は難しかったなあ。「凍」の字から、生まれ育った十勝の厳しくも楽しかった冬を思い出し、句をつくるのは大変でしたが少々センチメンタルな気分になり、よかったような…。
Posted by 俳隅巣 at 2010年02月03日 20:24
鳴兎大吉!あっ違った!!小吉さんこんばんは。
見ましたよ。思っていた以上に本格的でびっくりしました。
次の句会の句もがんばって作ります。
皆さん、恵方巻き食べましたか?
見ましたよ。思っていた以上に本格的でびっくりしました。
次の句会の句もがんばって作ります。
皆さん、恵方巻き食べましたか?
Posted by 中継信号 at 2010年02月03日 21:01
「酔いどれ句会」一周年おめでとうございます。
小吉さん、多良福さんいつもご苦労様です。なんだか参加の句が段々増えているようで嬉しいです。継続は力なりですね。
これからもよろしくお願いします。
今日は節分なのに、月形町から北の方はすごい雪で大変でした。そんないっぱいいっぱいの状況で作った通勤旅情俳句を一つ。
浮遊感 速度忘れる 雪の舞い
皆様、安全運転を心がけましょう。
小吉さん、多良福さんいつもご苦労様です。なんだか参加の句が段々増えているようで嬉しいです。継続は力なりですね。
これからもよろしくお願いします。
今日は節分なのに、月形町から北の方はすごい雪で大変でした。そんないっぱいいっぱいの状況で作った通勤旅情俳句を一つ。
浮遊感 速度忘れる 雪の舞い
皆様、安全運転を心がけましょう。
Posted by ニック・ジャガー at 2010年02月03日 22:46
私、実は節分に恵方巻を食べたことが一度もありません。
節分に恵方を知らず食えぬ奴
これ、うまく出来ました。自画自賛します。偶然ですが、ダブルミーニングなりました。
しまった、つぎの句会用にとっとけばよかった・・・
節分に恵方を知らず食えぬ奴
これ、うまく出来ました。自画自賛します。偶然ですが、ダブルミーニングなりました。
しまった、つぎの句会用にとっとけばよかった・・・
Posted by 良福 at 2010年02月04日 18:30
一家の恵方巻きは、毎年僕が巻いています。
店主さんにもいつか作ってあげますよ。
ちなみに、豆まきの豆は炒った大豆より北海道式の落花生のほうが、お母さんは好きだそうです。大阪では、節分豆としては落花生は売っていません。
店主さんにもいつか作ってあげますよ。
ちなみに、豆まきの豆は炒った大豆より北海道式の落花生のほうが、お母さんは好きだそうです。大阪では、節分豆としては落花生は売っていません。
Posted by 中継信号 at 2010年02月04日 20:22