2009年12月08日
第10回「酔いどれ句会」報告
身を切るような冷たい風の吹くなか、酔いどれ俳人たちは粛々と集まってきます。
そう、第一月曜日は何はともあれ酔いどれ句会です。
そう、第一月曜日は何はともあれ酔いどれ句会です。
今回は俳句歴?年の水月さんが投句と選句に初めて参加し、これまでの参加者の俳句とまた違った句風で新風を吹き込んでくれました。
また、今回の兼題「海」で俳句を詠むためにひそか?に海に吟行に行った人が2人いることが判明しました。紅帽子さん、恵夢さん、だんだん俳句の世界にはまってきましたね!
〇日時 : 平成21年12月7日(月)19時頃から
〇場所 : BBQくにむら
〇費用 : 各自の飲み代
〇兼題 : 「海」一切
〇投句 : 基本は一人5句(うち1句以上は兼題を詠み込んだ句とする)、少ない投句数でもOK。
〇選句 : 今回は一人13句ずつ選んでいます。
〇参加者:
投句&句会参加は酒多良福、鳴兎小吉、戊瓶、恵夢、紅帽子、実桜、北留2号、藍色園人、泥游の9人。不在投句はニック・ジャガー、錆爺、水月の3人。投句なしの句会参加のみが未定子。
以上、合計13人の参加となりました。
なお、水月さんは句会とは別に選句したため、句会時の点数に水月さんの点数が加算されたものが以下に記載されています。
最終的に選句者11人ということで、今回の句会の理論上の最高得点(満点)は以下のようになります。
〇句会参加者:10点(自分の句には点を入れられないので)
〇不在投句者:11点






7点句
心折れることもあるさ冬の海 (鳴兎小吉)





6点句
北風の千切る波頭や雄冬岬 (鳴兎小吉) ※おふゆさき
吹く雪も海豹の午睡妨げず (ニック・ジャガー) ※あざらし




5点句
牡蠣すすり山健やかなれと願う (酒多良福)
冬満月天に孤高を極めけり (鳴兎小吉)
紫の夜空仰ぎ頬に落つ雪 (恵夢)
海霧に寺山気取っても五十路 (実桜)
朔風の海に中島みゆきかな (実桜)
短日の暮色海より石狩野 (水月)
頬かむりくわえ煙草の大漁旗 (ニック・ジャガー)



4点句
雲の下海山人の生きるあり (実桜)
遥なり空と海とがかわす息 (戊瓶)
海越えて父祖が渡りし明治かな (戊瓶)
秋空に一の字書けりジェット雲 (紅帽子)
ひとかかえ落葉ぶっつけ鬼ごっこ (鳴兎小吉)
けあらしや冬の海行く貨物船 (水月)


3点句
漁場より戻りし祖父の朝の燗酒 (恵夢) ※さけ
着ぶくれて太宰治を読みにけり (水月)
冬林檎本のページを捲りつつ (水月) ※めくり
殻剥きのナイフを添えて海届く (北留2号)
人事待つ何処へ飛ぶ身か日本海 (実桜)
劇もなく静かに暮れる秋の海 (紅帽子)
ほやほっきほっけほたての北海盛り (酒多良福)
波音に尋ねてくれよ海の果て (戊瓶)

2点句
海豹の群に降りしは波の花 (酒多良福) ※あざらし
若き日の茶色の客車今触れぬ (泥游)
今日からは冬道冬靴冬タイヤ (泥游)
エメラルド湖上に燃ゆる山紅葉 (泥游)
歓声もとだえて眠る銀の繭 (北留2号)
ぜんそくの咳に視線がつきささり (北留2号)
春さがし十五の娘とぶらり旅 (北留2号)
海鳴りて天を言祝ぐ神威岬 (鳴兎小吉) ※ことほぐかむいさき
ただ強く飽かず海風宗谷岬 (ニック・ジャガー)
波の音に包まれて二人冬の海 (恵夢)
革命の海を渡りしグランマ号 (藍色園人)
1点句
もの憂げな海馬のゆらぎ脳元気? (ニック・ジャガー) ※かいば
初雪か樹海ロードの波しぶき (北留2号)
コマイ食べ吾思う北の海 (錆爺)
着膨れてお腹も目立たぬ冬の道 (錆爺)
霰降る寒々とした日本海 (錆爺)
山もみじツアー団体秘境駅 (泥游)
日高路や牧場に海に鴎飛び (紅帽子)
誰そ彼と問いただそうか冬の道 (紅帽子)
熟しける秋の夜長にまた一杯 (紅帽子)
一片のアンモナイトや海の底 (藍色園人)
褐色のマリア輝くエルドラド (藍色園人)
家々の灯りともりし旧街道 (藍色園人)
国境や冷たく眠る深き海 (戊瓶)
潮の香のふと懐かしき晩秋の駅 (恵夢)
雪降るか明日との境霞む浦 (恵夢)
海猫の声消え凍えるビルの街 (酒多良福)
海鳴りや親父のいびきかくありき (酒多良福)
小春日に神話となりし巨人逝く (実桜)
明日あると信ずる幸も親鸞忌 (水月)
長旅や日本海生まれの雪が降り (ニック・ジャガー)
晩秋の明るき海は旅の窓 (泥游)
はらはらと舞いたる雪の海に溶け入る (藍色園人)
以上、57句です。
今回も点数がばらけましたが、その理由をみんなで話したところ、参加者の感受性がみな違って(バラバラ?個性的?)いるからではないかということになりましたが、はたして・・
【番外編】
以下は恵夢さんが追加で出してくれた番外句に参加者が一人1点ずつ点数をつけたものです。
4点 ここは晴れ彼方は雪雲ひた走る
3点 吹き荒ぶ風に咲きたり波の華
3点 地球岬水面に刺さる虹の彩
1点 独り眺む海の広さや風寒し
(文責:鳴兎小吉)
また、今回の兼題「海」で俳句を詠むためにひそか?に海に吟行に行った人が2人いることが判明しました。紅帽子さん、恵夢さん、だんだん俳句の世界にはまってきましたね!

〇日時 : 平成21年12月7日(月)19時頃から
〇場所 : BBQくにむら
〇費用 : 各自の飲み代
〇兼題 : 「海」一切
〇投句 : 基本は一人5句(うち1句以上は兼題を詠み込んだ句とする)、少ない投句数でもOK。
〇選句 : 今回は一人13句ずつ選んでいます。
〇参加者:
投句&句会参加は酒多良福、鳴兎小吉、戊瓶、恵夢、紅帽子、実桜、北留2号、藍色園人、泥游の9人。不在投句はニック・ジャガー、錆爺、水月の3人。投句なしの句会参加のみが未定子。
以上、合計13人の参加となりました。
なお、水月さんは句会とは別に選句したため、句会時の点数に水月さんの点数が加算されたものが以下に記載されています。
最終的に選句者11人ということで、今回の句会の理論上の最高得点(満点)は以下のようになります。
〇句会参加者:10点(自分の句には点を入れられないので)
〇不在投句者:11点







心折れることもあるさ冬の海 (鳴兎小吉)






北風の千切る波頭や雄冬岬 (鳴兎小吉) ※おふゆさき
吹く雪も海豹の午睡妨げず (ニック・ジャガー) ※あざらし





牡蠣すすり山健やかなれと願う (酒多良福)
冬満月天に孤高を極めけり (鳴兎小吉)
紫の夜空仰ぎ頬に落つ雪 (恵夢)
海霧に寺山気取っても五十路 (実桜)
朔風の海に中島みゆきかな (実桜)
短日の暮色海より石狩野 (水月)
頬かむりくわえ煙草の大漁旗 (ニック・ジャガー)




雲の下海山人の生きるあり (実桜)
遥なり空と海とがかわす息 (戊瓶)
海越えて父祖が渡りし明治かな (戊瓶)
秋空に一の字書けりジェット雲 (紅帽子)
ひとかかえ落葉ぶっつけ鬼ごっこ (鳴兎小吉)
けあらしや冬の海行く貨物船 (水月)



漁場より戻りし祖父の朝の燗酒 (恵夢) ※さけ
着ぶくれて太宰治を読みにけり (水月)
冬林檎本のページを捲りつつ (水月) ※めくり
殻剥きのナイフを添えて海届く (北留2号)
人事待つ何処へ飛ぶ身か日本海 (実桜)
劇もなく静かに暮れる秋の海 (紅帽子)
ほやほっきほっけほたての北海盛り (酒多良福)
波音に尋ねてくれよ海の果て (戊瓶)


海豹の群に降りしは波の花 (酒多良福) ※あざらし
若き日の茶色の客車今触れぬ (泥游)
今日からは冬道冬靴冬タイヤ (泥游)
エメラルド湖上に燃ゆる山紅葉 (泥游)
歓声もとだえて眠る銀の繭 (北留2号)
ぜんそくの咳に視線がつきささり (北留2号)
春さがし十五の娘とぶらり旅 (北留2号)
海鳴りて天を言祝ぐ神威岬 (鳴兎小吉) ※ことほぐかむいさき
ただ強く飽かず海風宗谷岬 (ニック・ジャガー)
波の音に包まれて二人冬の海 (恵夢)
革命の海を渡りしグランマ号 (藍色園人)

もの憂げな海馬のゆらぎ脳元気? (ニック・ジャガー) ※かいば
初雪か樹海ロードの波しぶき (北留2号)
コマイ食べ吾思う北の海 (錆爺)
着膨れてお腹も目立たぬ冬の道 (錆爺)
霰降る寒々とした日本海 (錆爺)
山もみじツアー団体秘境駅 (泥游)
日高路や牧場に海に鴎飛び (紅帽子)
誰そ彼と問いただそうか冬の道 (紅帽子)
熟しける秋の夜長にまた一杯 (紅帽子)
一片のアンモナイトや海の底 (藍色園人)
褐色のマリア輝くエルドラド (藍色園人)
家々の灯りともりし旧街道 (藍色園人)
国境や冷たく眠る深き海 (戊瓶)
潮の香のふと懐かしき晩秋の駅 (恵夢)
雪降るか明日との境霞む浦 (恵夢)
海猫の声消え凍えるビルの街 (酒多良福)
海鳴りや親父のいびきかくありき (酒多良福)
小春日に神話となりし巨人逝く (実桜)
明日あると信ずる幸も親鸞忌 (水月)

長旅や日本海生まれの雪が降り (ニック・ジャガー)
晩秋の明るき海は旅の窓 (泥游)
はらはらと舞いたる雪の海に溶け入る (藍色園人)
以上、57句です。
今回も点数がばらけましたが、その理由をみんなで話したところ、参加者の感受性がみな違って(バラバラ?個性的?)いるからではないかということになりましたが、はたして・・
【番外編】
以下は恵夢さんが追加で出してくれた番外句に参加者が一人1点ずつ点数をつけたものです。
4点 ここは晴れ彼方は雪雲ひた走る
3点 吹き荒ぶ風に咲きたり波の華
3点 地球岬水面に刺さる虹の彩
1点 独り眺む海の広さや風寒し
(文責:鳴兎小吉)
Posted by BBQくにむら at 15:59│Comments(4)
│くにむら俳壇
この記事へのコメント
もの憂げな海馬のゆらぎ脳元気?(ニックジャガー)
この作品、ダントツ良いです。
一読忘れられません。
なんでわたしだけなんだろ?
紅帽子さん、なつみちゃんの句、来月こそよろしく!!!
「俳句は愛」です。
迷わずいただきます。
この作品、ダントツ良いです。
一読忘れられません。
なんでわたしだけなんだろ?
紅帽子さん、なつみちゃんの句、来月こそよろしく!!!
「俳句は愛」です。
迷わずいただきます。
Posted by 水月 at 2009年12月08日 17:29
小吉さん、いつも面倒をかけます。ご苦労様です。
確かに票がばらけましたねえ。それぞれに第一感のツボがあるんでしょうね。何度か読み返すと、評価が変わる句もあります。
確かに票がばらけましたねえ。それぞれに第一感のツボがあるんでしょうね。何度か読み返すと、評価が変わる句もあります。
Posted by 良福 at 2009年12月08日 21:05
水月様 どうもありがとうございます。
脳力に対して感じている不安を句にしてみました。
私、長旅や~の句で、水圏と気圏の循環を思い 雪は海からの手紙でもある ようなことを詠みたかったのですが、戊瓶さんの 遙かなり~の句が見事に表現していてすごいと思いました。
脳力に対して感じている不安を句にしてみました。
私、長旅や~の句で、水圏と気圏の循環を思い 雪は海からの手紙でもある ようなことを詠みたかったのですが、戊瓶さんの 遙かなり~の句が見事に表現していてすごいと思いました。
Posted by ニック・ジャガー at 2009年12月08日 23:38
ニック様 どうもありがとうございます。
オホーツクの海を思いつつ、浮かんだ一句です。
最後の5文字に苦労しました。
今回は4句までしか作れませんでしたが、全て得票をいただき良かったです。
ニックさんの、吹く雪も~の句はNHKで見たサハリンの島を思い出し頂きました。今度お目にかかれるのを楽しみにしています。
オホーツクの海を思いつつ、浮かんだ一句です。
最後の5文字に苦労しました。
今回は4句までしか作れませんでしたが、全て得票をいただき良かったです。
ニックさんの、吹く雪も~の句はNHKで見たサハリンの島を思い出し頂きました。今度お目にかかれるのを楽しみにしています。
Posted by 戊瓶 at 2009年12月10日 13:01