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2009年09月08日

第7回「酔いどれ句会」報告

昨日は第一月曜日、酔いどれ句会の日でした。
さてさて今回は・・・

新たに不在投句で参加してくれた方が1名、時折愉快(ときおりゆかい)さんです。旧くにむら時代の常連さんでまだまだお若いお母様です。先日7年ぶりにくにむらに来たときに句会のことを聞いてさらさらと俳句を作っていったとか・・

〇日時 : 平成21年9月7日(月)19時頃から
〇場所 : BBQくにむら
〇費用 : 各自の飲み代
〇兼題 : 「熱」一切
〇投句 : 基本は一人5句(うち1句以上は兼題を詠み込んだ句とする)、少ない投句数でもOK。
〇選句 : 今回は一人15~17句ずつ選んでいます。 
〇参加者: 
投句&句会参加は酒多良福(さかたよしふく)、鳴兎小吉(なきうさぎしょうきち)、風捨(ぶーしゃ)、戊瓶(ぼびん)、藍色園人(あいいろえんじん)、恵夢(えむ)、北留2号(ほくりゅう2ごう)、実桜(みざくら)、遅れて未定子(みていし)が選句のみで9名。不在投句が紅帽子(べにぼうし)、錆爺(さびじい)、中継信号(ちゅうけいしんごう)、俳隅巣(はいすみす)、時折愉快(ときおりゆかい)の5名、合計14名の参加でした。

最終的に選句者9名ということで、今回の句会の理論上の最高得点(満点)は以下のようになります。
  〇句会参加者:8点(自分の句には点を入れられないので)
  〇不在投句者:9点

face02face02face02face02face02face02face02 7点句

風の香の変わりて知るや今朝は秋 (恵夢)

face02face02face02face02face02face02 6点句

まな板に秋茄子転げ水しぶき (俳隅巣)
新盆に古里は遠く花を買う (実桜)        ※ふるさと

face02face02face02face02face02 5点句

みどりごのころりと揺らぐ水枕 (時折愉快)

face02face02face02face02 4点句

粥バナナすりおろしリンゴプール熱 (恵夢)
天高く所狭しと熱気球 (恵夢)
ひと夏の熱は醒めたり風一陣 (恵夢)
潮風にエンジンの熱逃がしたり (藍色園人)
くちびるの山に静かな月かかる (藍色園人)
ふれし手の湿りか熱か花火の夜 (未定子)
草熱れまだまだ歩み続けよと  (未定子)    ※くさいきれ 
分別で醒せぬ熱を隠し持ち (戊瓶)
火の国の熱を秘めたる群青湖 (戊瓶)
残照の色のみ熱し虫の声 (酒多良福)
熱々の秋刀魚の前でひと呼吸 (俳隅巣)

face02face02face02 3点句

熱き砂まといし君の背を払う (酒多良福)
SSは寮友と語りし熱き夜 (北留2号)       ※ともとかたりし
泡飛ばし木洩れ日の下熱冷ます (北留2号)
うろこ雲見上げて向かう投票所 (風捨)
夏の夜鰻蒲焼日本人 (風捨)
熱を避け樹下苔のように生きる (実桜)      ※じゅか
残り火のかすかに熱く独り在り (未定子)
秘めし熱秘めたるままに秋終日 (未定子)
いつのまに散歩の空はすじ雲に (紅帽子) 
熱くらいで休むなと言えぬインフル禍 (紅帽子) 

face02face02 2点句

親が子を焼きし熱さか長崎忌 (未定子)
過ぎてなお夢見に悪し咽喉の熱 (戊瓶)
猛残暑ならば熱々スープカレー (鳴兎小吉)
気温30度湿度70%カレーを喰らう (実桜)
少年の熱い視線はキハ52 (俳隅巣)
夕立や囲む駅弁首光り (俳隅巣)
みどりごのもみじの手のひら指握る (時折愉快)
夏が過ぎ夕暮れ落ち着くアスファルト (時折愉快)
ありがたや渇きを癒す岩清水 (風捨)
熱が冷め残暑も去った空気かな (錆爺)
束の間の灼熱惜しみビアガーデン (恵夢)
雨に濡れ風に吹かれてシャツ乾く (藍色園人)
政争の熱のみ帯びて秋の風 (酒多良福)    

face02 1点句

逃げ水か街に轟く熱き声 (北留2号)       ※とどろく
かっとばせ熱気に膨らむ銀の屋根 (北留2号)
さむい夏かぜの一吹き熱上昇 (北留2号)
倅にはまだ熱はありや埋火のごと (実桜)    ※せがれ ※うずみび
熱サマシートうだりのうだうだ気持ちいい (実桜)
夏の日のまわりまわりて電車熱 (俳隅巣)
灼熱のカリフォルニアに滝の涼 (風捨)
加熱しそうな二人どこへ行く (風捨)
熱砂降るサハラよアッラー・アクバル (鳴兎小吉)
原爆忌ノーブレス・オブリージュこそ (鳴兎小吉)
魂の往き交ふ月夜イヨマンテ (鳴兎小吉)
熱帯の国境超えしボニータス (藍色園人)    ※(綺麗な女性のこと)
粗熱の朝清流に鯉水前寺 (戊瓶)
大楠や球児休める夏の午睡 (戊瓶)       ※なつのひる
熱中の球場に雨しばし閑 (酒多良福)      ※しばしかん
初恋の熱もつ携帯メールラリー (時折愉快)
山の中ゆっくり走る気動車よ (中継信号)  
 
face11 

熱い風揺れるかげろうばてるかな (中継信号)
懐かしの気動車走る山の中 (中継信号)
発熱だ季節外れの新型インフル (錆爺)
徹夜仕事体は既にオーバーヒート (錆爺)
赤ヘルがボールパークの芝に映え (紅帽子)
新球場の夜空に映える赤風船 (紅帽子)
お好み焼きフーハーフーハかぶりつく (紅帽子)
暴虐を糊塗する者ぞ鬼畜なる (酒多良福)
投票日熱き風吹き大夕焼 (鳴兎小吉)      ※おおゆやけ
サントスの港にビルの斜めかな (藍色園人) 

以上、65句でした。
(文責:鳴兎小吉)
 

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タグ :句会俳句

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Posted by BBQくにむら at 12:53│Comments(8)くにむら俳壇
この記事へのコメント
小吉さん、サマリーをいつもありがとうございます。
今回の自作のいちおしは、「熱中の球場に雨しばし閑」でした。1票いただきました。ありがたい。
それにしても、恵夢さんやりますな。お見事です。
   
Posted by 良福 at 2009年09月08日 23:14
はじめまして。
7年ぶりのくにむら満喫しました。
句会では新参者ということでお気づかいいただいた結果のようで…。
ありがとうございました。
精進したします。
また、お邪魔します。
Posted by 時折愉快 at 2009年09月09日 10:33
時折愉快さん、こんにちは。
先日、くにむらでお会いした鳴兎小吉です。

みどりごの句はアラフィフおやじたちの琴線に触れたようです。
これまでの酔いどれ句会にはなかった句風でとても新鮮でした。

なお、時折愉快さんの名誉のために申し添えますが、句会では誰の句かわからない状態で選んでいるので、気遣いとか配慮がまったくない厳しい結果が出てくるんですよね・・

では、これからもよろしくお願いします。
Posted by 小吉 at 2009年09月09日 11:23
皆様いつもご指導ご叱責ありがとうございます。
こうして見ると、初回から出ている常連廃人を押しのけて、新規参入俳人の活躍が一目瞭然ですな。
最近はナントカ交代というのが流行っているので、これも時代の流れか…などと納得。
Posted by 風捨 at 2009年09月09日 22:15
こんばんは、恵夢です。

今回も楽しく参加させていただきました。ありがとうございました。

ビギナーズ・ラック!今後の励みにしたいです。

先輩の皆さま、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
Posted by 恵夢 at 2009年09月09日 22:43
第7回

特選 ありがたや(風捨) 松尾芭蕉の ありがたや雪をかをらす南谷 を知っていても知らなくても文句なく佳句とおもいます。

2席 ボニータス(藍色園人) フリーダ・カーロの絵画が浮かびました。
情景がはっきりと見え美しい作品とおもいます。

3席 長崎忌(未定子) 本来観念句は句として弱いけれど「カッターナイフ」のような「ほそみ」の世界を極められますよう。(嬉しい二ユース 聞きました)

おいしいお酒と楽しい仲間と
毎月1回集まる「酔ひどれ句会」
皆様の作品を楽しみにしています!!!



 
Posted by 渋谷水月 at 2009年09月18日 12:31
水月さん、コメントをありがとうございます。
視野が広がります。

   岡目より聞こえし言葉ぞ有難き
Posted by 良福 at 2009年09月18日 18:30
ひさしぶりです、いま、渋谷とおみずの店で飲んでいます。
Posted by 東海 at 2009年09月18日 22:00
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