2014年10月07日
第68回「酔いどれ句会」報告
〇日時 : 平成26年10月6日(月)19時頃から
〇場所 : BBQくにむら
〇費用 : 各自の飲み代
〇兼題 : 「通」
〇投句 : 基本は一人5句(うち1句以上は兼題を詠み込んだ句とする)、
少ない投句数でもOK。
〇選句 : 今回は一人8句を選んでいます。
〇参加者:
投句あり&句会参加は酒多良福、鳴兎小吉、北留2号、与太郎、実桜、泥游、山茶花、微睡雛罌粟、林檎の9人。
投句なしでの句会参加が未定子と恵夢の2人。
不在投句は深海五峯、湯児、ニック・ジャガー、紅帽子、風船、藪柑子の6人。
不在選句は風船、藪柑子の2人。
以上、合計17人の参加です。(敬称略)
最終的に選句者は13人となり、今回の句会の理論上の最高得点(満点)は以下のようになります。
〇選句参加者:12点(自分の句には点を入れられないので)
〇選句不参加者:13点
〇場所 : BBQくにむら
〇費用 : 各自の飲み代
〇兼題 : 「通」
〇投句 : 基本は一人5句(うち1句以上は兼題を詠み込んだ句とする)、
少ない投句数でもOK。
〇選句 : 今回は一人8句を選んでいます。
〇参加者:
投句あり&句会参加は酒多良福、鳴兎小吉、北留2号、与太郎、実桜、泥游、山茶花、微睡雛罌粟、林檎の9人。
投句なしでの句会参加が未定子と恵夢の2人。
不在投句は深海五峯、湯児、ニック・ジャガー、紅帽子、風船、藪柑子の6人。
不在選句は風船、藪柑子の2人。
以上、合計17人の参加です。(敬称略)
最終的に選句者は13人となり、今回の句会の理論上の最高得点(満点)は以下のようになります。
〇選句参加者:12点(自分の句には点を入れられないので)
〇選句不参加者:13点







コスモスの瞬時揺れたる通過駅 (泥游)






秋雨に曇る車窓に丸を描く (鳴兎小吉)





里山は色なき風が色を染め (風船)
親鹿が通せんぼする紅葉狩り (与太郎)




秋雲の波間に浮かぶ月の舟 (ニック・ジャガー)
虹二重残して秋の通り雨 (鳴兎小吉)
秋晴れに振り袖干して祝待つ (林檎)
秋茄子の紺深くして空の涯 (藪柑子) ※はて



一人分靴跡消しゆく秋の海 (山茶花)
月あれば花を添えたしビルの間に (深海五峯)
蝶の翅蟻の読経で冬支度 (深海五峯) ※ちょうのはね
逝く夏や虫捕り網の忘れ物 (湯児)
コスモスや遠い記憶の道で揺れ (微睡雛罌粟)


木道はゆるく曲がりて秋の風 (ニック・ジャガー) ※もくどう
赤とんぼすまぬ、車じゃよけきれぬ (ニック・ジャガー)
数えゆく儚き命鰯雲 (山茶花)
身に沁むや真白き湯気のあたたかさ (山茶花)
置き傘も3本目なり今朝の雨 (実桜)
花占い菊の花弁の多さかな (酒多良福)
いが栗を蹴飛ばし楽し通学路 (酒多良福)
行く秋の最後に掛けるボックス席 (泥游)
上手下手も自分らしくと暮れの秋 (泥游) ※うまへた
通信簿じゃばらになって底の底 (林檎)
通りゃんせ阿吽の像に目を伏せて (藪柑子)
秋桜の庭にあふれて待つ時間 (藪柑子)

ひとときの緑肥の花の鮮やかさ (ニック・ジャガー)
なぜそこで右折するのよ台風め (紅帽子)
句作りのために花の名気にかかり (紅帽子)
熱燗を前にしちょっと背筋伸び (紅帽子)
大通り栃の実割れて日向ぼこ (実桜)
落ち葉降る通りにぽつり更地あり (酒多良福)
受け流し涼しい顔の枯れすすき (酒多良福)
トンボ待つ通りすがりの辻地蔵 (深海五峯)
空譲る桜紅葉の潔さ (深海五峯) ※さくらもみじ
蒼林を遥か見降ろし異国かな (泥游)
筑後弁ゆかしき湯の中うろこ雲 (湯児)
帰り着きモーツァルト聴く夜長かな (湯児)
夕闇の風にほほけて白尾花 (微睡雛罌粟)
雨風の音静まりてちろろ酒 (微睡雛罌粟)
頼りなげ憎からず揺れ女郎花 (微睡雛罌粟)
月見酒独り手酌の十三夜 (微睡雛罌粟)
うす紅の君の寒さの通学路 (風船)
秋雷は翔る二頭の龍の如 (風船)
通り雨こっちに来るな小若衆 (北留2号)
食欲の秋を飲み込む大通り (北留2号)
十月朔日天邪鬼の目に涙 (北留2号)
虫の音や来し方いつも綱渡り (鳴兎小吉)
秋の空心通わぬこともある (鳴兎小吉)
標識付きの牛が逃げてく秋の空 (与太郎) ※たぐ
紅葉の前のもみじのからっ風 (林檎)
縄跳びの子の影長く路地曲がる (藪柑子)

通いみち風の心地や秋さなか (ニック・ジャガー)
短パンを仕舞い忘れて衣更え (紅帽子)
オータムの香りにひかれ大通 (紅帽子)
秋の星弱き輝き届けけり (山茶花)
交差点揺れるコスモス通せんぼ (山茶花)
ワイパーの利かない雨や運頼み (実桜)
野分雨裾体温で乾燥中 (実桜)
虫の音もひそやかな今朝の草露 (実桜)
紅葉狩り通を気取って俳句詠み (酒多良福) ※つう
虫の声長き夜となる通い婚 (深海五峯)
「北斗星」窓露の先通勤者 (泥游)
通り雨恋しきほどの野分かな (湯児)
つくつくをBGMに母語る (湯児)
夢通う月影枕にさやけたり (風船)
竜胆のくしゃみか風に少し揺れ (風船)
栃の実の転がり落ちて医大前 (北留2号)
道庁裏通りドングリ注意報発令中 (北留2号)
通勤に女性ヴォーカル聴きて秋 (鳴兎小吉)
衣替え学ラン見守るナナカマド (与太郎)
箱の中閉ざしたままの秋明菊 (林檎)
咲かぬ前に手折られ香らず藤袴 (林檎) ※さかぬまに
以上72句です。
(文責:鳴兎小吉)
Posted by BBQくにむら at 12:36│Comments(1)
│くにむら俳壇
この記事へのコメント
小吉さん、いつも幹事業務、ありがとうございます。
今回は出句が多く、出席者も大勢でにぎやかでしたね。
そういえば、1席、2席は共に乗り物句です。ぱっと見は、鉄ですね。
今回は出句が多く、出席者も大勢でにぎやかでしたね。
そういえば、1席、2席は共に乗り物句です。ぱっと見は、鉄ですね。
Posted by 良福 at 2014年10月08日 15:52