第113回酔いどれ句会清記表

BBQくにむら

2018年06月30日 17:59

いつものとおり、泥游さんに清記表を作ってもらいました。

不在選句をお願いします。
句会同人の方に限らせていただきます。
今回は50句あります。
7句選んでください。

選句結果はコメント欄に記入し、できれば選評も書いてくださいね。

良福


1 海峡の漁火数える帰郷便
2 月の影薄く小さく夏至の宵
3 瀬の音と河鹿聴く湯の平らかさ
4 梅雨来たし初茄子紺が更に濃く
5 ユーミンを聴いては夏至の妄想(ゆめ)をみる
6 夏至の日にビールもう一杯飲んでみる(怒られる)
7 遠雷や不動明王みえを切る
8 半端ないその言い方が半端だよ
9 夏至以外思い浮かばぬ海馬かな
10 夏至る期待外れの気温でも

11 桜桃の紅鮮やかに月の山
12 紫陽花の雨開国の街に降る
13 虫追うて迷宮に至る夏の跡
14 桜桃にふれるくちびるおなじ艶
15 潮騒に寝坊の梅雨明け湯治宿
16 酔の夕潮騒のごと大柏
17 上着着て猛暑便りに首すくめ
18 ゆるゆると歩み此処まで至りけり
19 何事も日々精進と夢至る
20 大夕焼け水平線をあいまいに ※おおゆやけ

21 セールにて至るところに人ひとヒト
22 夏至超えて日の短しと嘆く君
23 長雨や人は皆死に至るもの
24 梅雨空に色変わりしてヤマボウシ
25 至らぬと謙遜しつつ実力派!
26 夏木立ささいな喧嘩隠しけり
27 子らに挨拶され紫陽花城下町
28 山際の紅消え難し夏至の宵
29 北緯四十三度夏至の夜更けの冷気かな
30 至らなき自分に思い至る夜

31 雲を背負い田起こす爺はまぼろしか
32 北国や夏至目前の雪便り
33 二人乗り共に歌うて小風かな ※こなみ
34 アダメスを場内放送アメダスと
35 散りてなお白雲木の白さかな
36 夏至祭に倣いてひとり羽目はずし
37 燕とも出合い頭の道の駅
38 早よ暮れろ二人で帰る夏至の夕
39 サシで飲む至福のときの夕涼み
40 子らの声外より響く夏至日暮れ

41 短夜の通夜ははかなく明けていき
42 風はらみ白き帆浮かぶ夏至の朝
43 夏木立子どもと風が駆けてゆく
44 みじか夜や階段室の窓明かり
45 熊隠れ蝦夷富士賑やかヒメイチゲ
46 夕立や君の手を取るタイミング
47 白髪にまで若気至りて山笑ふ
48 着陸し機の速さ知る滑走路
49 半夏生シャツのボタンを二つ開け
50 山開き至るところで競い咲き

以上です。
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