第１８１回酔いどれ句会清記表
今回の投稿作品は53句あります。７句選んでください。
句会同人の方に限らせていただきます。
選句結果はコメント欄に記入し、できれば選評も書いてくださいね。
酒多 良福
1 今は昔イルカに乗った城みちる
2 広くなった道幅いっぱい春日満つ
3 雪原に踏み出す勇気我の道
4 酒道とは方法をつくして飲むことよ ※すべ
5 雪祭り縦の信号また嬉し
6 種差や沖ゆく船の春めける
7 雪晴れや通学路行く子らの声
8 鰊群来アナウンサーの声晴れる
9 みちのくの祭太鼓や春浅し
10 法名碑に刻む母の名梅芽吹く
11 続くみち日清日露第一次
12 雪道に小さきギャルの大ダンプ
13 立春大吉手に花びらのおまけ
14 えんぶりや篝火爆ずるえびす舞
15 想い満ち溢るに任せ猫の恋
16 寒月の迪よ令和の寮歌集
17 迫る締め切り閏日に救われる
18 月明かり木陰ほんのり雪明かり
19 法要の帰省菩提寺木の芽道
20 春近し夢見ることの多ければ
21 ハイじゃんじゃん急かされ啜るわんこそば
22 樹液なめヒヨドリ春を喜びぬ
23 札幌の二月の雨はこそり降る
24 教室から九九の暗唱猫柳
25 三寒と四温の落差からの春
26 鹿の尻並び喰みをり雪解道
27 滑る道両手広げて雪解かな
28 天塩川霧氷抜け行く鉄路かな
29 道一面雪解の水に雲ひとつ
30 鰊群来子なき夫婦の四十年
31 この次の満月の週はゴミ当番
32 凍鶴や千里の道の羽休め
33 残雪の天山山脈(ﾃﾝｼｬﾝ)道は羅馬へと
34 ブレーカー寒夜に暫し闇見たり
35 時刻む雪解聴き入る窓辺かな
36 新装の菓子舗のひなた海猫渡る ※ごめ
37 生徒より先に泣いてる卒業式
38 春雨や三度見直す道標
39 春浅しも一つ入れるもち巾着
40 この道はいつか来た道冬の道
41 風花を掬ふ手もなし廃校跡 ※すくう
42 一人だけ泣き顔のまま入学す
43 平成令和何するものぞ春百度
44 玩具屋のあった街角日脚伸ぶ ※おもちゃや
45 道行の果て知らざれば春は春
46 畦青む常に非ざる道ゆかむ
47 排雪や遠くで重機を聞きながら
48 吹雪く夜道なき道の道も消え
49 ほろほろと寒の●の麹漬け ※●は魚偏に花、ほっけ
50 春の泥跳んで道連れおなじ顔
51 けものみち微かな跡を狙う鷲
52 幾春を祈りし合掌土偶かな
53 道無き道雪踏み締めて力満ち
以上です。
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