第180回酔いどれ句会報告

BBQくにむら

2024年02月05日 23:40

いつもの句会が開催されました。今回は賑やかでした。
出席者は、林檎、高丘夕雨、湯児、鳴兎小吉、ニック・ジャガー、紅帽子、星潮、北留2号、泥游、戊瓶、酒多良福の11名、不在選句者は、山茶花、床雑巾、未定子の3名でした。
一人当たり7句選んでいます。

出句者は、山茶花、高丘夕雨、湯児、ニック・ジャガー、星潮、北留2号、鳴兎小吉、紅帽子、泥游、戊瓶、酒多良福の11名で、55句が集まりました。

兼題は「明」、または自由題です。

間違い探しとコメントをよろしくね。


酒多 良福




11 春遠し花屋の消えた医大前  北留2号
17 着ぶくれて御使いひとつ忘れけり  高丘夕雨
40 薄明かり凍れゆく夜にシベリウス  泥游


3 餌台に一羽来てゐる白障子  高丘夕雨
20 明けぬ夜落ちても赤き寒椿  山茶花
26 母送る寺を明るく寒椿  鳴兎小吉
27 今宵またプラネタリウム雪見風呂  湯児
32 髪凍てて螺髪逆立つ仏かな ※らほつ  湯児
35 街なかにけもの道あり吹雪明け  酒多良福
47 オールもて氷柱叩き落とす湖畔  湯児


4 波のごと嵐の後の雪の原  山茶花
10 海明けや炬燵の漁師むくむくと  湯児
15 目つむりて沈む浴槽虎落笛  高丘夕雨
16 妻の突く杖の先まで四温光  鳴兎小吉
18 生かされる奇跡を想ふ冬の星  山茶花
28 電車道小さき春を持ち帰る  北留2号
50 白息の密度増しゆく明烏  高丘夕雨
51 節分やNGなのか怖い鬼  紅帽子
54 窓氷触れてしまった指の跡  泥游
55 雪原の風光六十路たる自由  鳴兎小吉


5 不揃いの卒論たちが明けてゆく  泥游
9 昔日の咎を率ゐて鎌鼬  高丘夕雨
14 今朝ちょっと明るい春は名のみだが  紅帽子
24 冬越せぬ雀もありや白湯の味  酒多良福
29 降る雪や明治も昭和も遠くなり  紅帽子
31 すずなりの鈴の音響き寒すずめ  北留2号
37 ザル法でまたも当たらず鬼の豆  山茶花


7 春の雷明るい日と書く明日かな  星潮
12 寒晴れの夜明け前ほど闇深し  戊瓶
21 方舟に乗らぬも乗るも春を待ち  星潮
22 火花散る鶴嘴夜中の氷割り  湯児
33 吹雪明け雪かき急くや明鴉  北留2号
38 コークスの明るき傍の紅き頬  泥游
39 大ざっぱ明日は雪です北海道  紅帽子
43 外語飛び交ふフェスティバル寒明くる  星潮
46 除雪車の音頼もしく夜明け前  酒多良福
48 旅立ちや明日の豪雪今知らず  酒多良福
49 かわいそうで寒暖計を家に入れる  ニック・ジャガー


1 心地よい声に満たされ日向ぼこ  山茶花
2 明け方の除雪に感謝し駅に着く  戊瓶
6 薄雪の夜明けの月は霞みけり  ニック・ジャガー
8 想ひ重ぬる「雨の慕情」や雪明り  星潮
13 除雪車の音で起き出す夜明け前  戊瓶
19 セルフロウリュして寒曙に整へり  鳴兎小吉
23 嵐去り青空に舞うしずり雪  戊瓶
25 猛吹雪追試再試やレポートや  泥游
30 勝ち星を指折り数え球正月  北留2号
34 雪の道すこし明かりて影立ちぬ  ニック・ジャガー
36 春黎明星座のショウは第二幕  星潮
41 楕円球明治の春は遠くなり  戊瓶
42 眩しさや大雪明けの窓の外  酒多良福
44 明けますと昭和百年なんですね  紅帽子
45 天気予報決死の除雪を覚悟する  ニック・ジャガー
52 雪山や背丈を越して積みにけり  ニック・ジャガー
53 暴風雪身に受け一歩が重い  鳴兎小吉


以上です。





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