第58回「酔いどれ句会」報告

BBQくにむら

2013年12月03日 10:36

〇日時 : 平成25年12月2日(月)19時頃から
〇場所 : BBQくにむら
〇費用 : 各自の飲み代
〇兼題 : 「指」
〇投句 : 基本は一人5句(うち1句以上は兼題を詠み込んだ句とする)、
       少ない投句数でもOK。
〇選句 : 今回は一人8句を選んでいます。 
〇参加者: 
投句あり&句会参加は酒多良福、鳴兎小吉、紅帽子、微睡雛罌粟、北留2号、風船、錆爺、泥游の8人。
不在投句はニック・ジャガー、恵夢、湯児の3人。
不在選句はニック・ジャガー、湯児、与太郎、未定子、琥珀酒好好爺の5人。

以上、合計14人の参加です。(敬称略)

最終的に選句者は13人となり、今回の句会の理論上の最高得点(満点)は以下のようになります。
  〇選句参加者:12点(自分の句には点を入れられないので)
  〇選句不参加者:13点
 7点句

今日だけは二度寝を三度の小春かな  (湯児)
薬指冷たいねって頬に触れ        (風船)

 6点句

まぶしげに雪を見ており嫁ぐ朝       (ニック・ジャガー)

 5点句

雪の夜背中合わせで爪を切り       (微睡雛罌粟)
ふたりいてすることも無し薪焼べる    (微睡雛罌粟)    ※まきくべる
あかぎれて来し方語る母の指       (鳴兎小吉)

 4点句

指先に一片の雪ふわり降り         (恵夢)         ※ひとひら
指先の勘研ぎ澄ます冬鉋          (風船)
指の節さすり勤労感謝の日         (鳴兎小吉)

 3点句

おじさんは指差し確認止めれない      (ニック・ジャガー)
初雪に並木はベールまとい立つ       (泥游)
古希過ぎてロック五万の人酔わせ      (泥游)
指滑りプリント配れぬ渇き部屋        (泥游)
誕生の夜明けの湯浴み雪眩し        (湯児)
指しゃぶり泣き寝入りの児薪が爆ぜ     (微睡雛罌粟)    ※はぜ
願い込め指先キュンと握る秋         (北留2号)
小春日に無心となりて窓磨く         (鳴兎小吉)

 2点句

そう言えば結婚指輪今いずこ?       (ニック・ジャガー)
不摂生数値にでるよな歳となり        (ニック・ジャガー)
足指は見れば見るほどいとおしい      (紅帽子)
遠き眼をして人はみな指を折る        (紅帽子)
FAや指をくわえてみてるだけ         (紅帽子)
ぬるま湯に霜焼けの指いま昔        (酒多良福)
ご指名に飲み干しきっぱり年忘れ      (酒多良福)
指組みて祈る姿か仏手柑           (湯児)      ※ぶっしゅかん
柚子のお湯足指伸ばせば雫かな      (風船)
雪白く友の名なぞる指震え          (北留2号)

 1点句

軽石の歳月思ううすさかな          (ニック・ジャガー)
散り残る紅葉朝日に映えてをり       (恵夢)
わからんわあんたはなんで小指かむ    (紅帽子)
冬支度急げとせかす白銀の峰        (錆爺)
指舐めてやっと開いたレジ袋         (泥游)
この白さこの静けさを吾愛す         (湯児)
凜として居住まい正す雪の朝         (湯児)
デレッキでストーブ雑ぜて小豆煮る     (微睡雛罌粟)
湯気の立つ見慣れた景色冬朝餉      (微睡雛罌粟)
ソーセージ真冬も美味し生麦酒       (風船)       ※うまし
まっすぐに線路国道水平線          (北留2号)
パソコンの起動待つ間の時雨かな      (鳴兎小吉)



薬指色っぽいよなネーミング         (紅帽子)
綿雪を指折り数え困り顔           (酒多良福)
指パッチン絶えて久しきその音色      (酒多良福)
黄金の眠り響きて秋の夢           (泥游)
オリオンを目指す銀河の高速路       (風船)
助手席はいつしか次男の指定席       (北留2号)
降る雪や「明治」がそっと忍び寄る      (北留2号)
鼻唄のラジオ体操小春空           (鳴兎小吉)

以上47句です。

(文責:鳴兎小吉)

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