第195回酔いどれ句会報告

BBQくにむら

2025年05月05日 20:44

いつもの句会が開催されました。こどもの日なので、2時間早く開始しました。
出席者は、高丘夕雨、湯児、鳴兎小吉、北留2号、紅帽子、星潮、戊瓶、泥游、酒多良福の9名、不在選句者は、山茶花、ニック・ジャガー、未定子、錆爺の4名でした。
一人当たり7句選んでいます。

出句者は、山茶花、高丘夕雨、湯児、ニック・ジャガー、星潮、北留2号、鳴兎小吉、紅帽子、泥游、戊瓶、酒多良福の11名で、47句が集まりました。

兼題は「背」、または自由題です。

間違い探しとコメントをよろしくね。


酒多 良福




21 亀鳴くや妣の背皮の日記帳  高丘夕雨
32 風光る光背のない地蔵にも  鳴兎小吉


25 十字路の白線眩し夏帽子  酒多良福


10 跳ね上がる駒の雪形八甲田  高丘夕雨
17 霧と濤唸りて岬春遠し  泥游
43 それぞれの人生背負い白木蓮  ニック・ジャガー


15 糠雨にままよとまかせ散る桜  高丘夕雨
19 背山より煌めく一縷清水落つ  星潮
34 目を背け花だけ愛でる浮世かな  酒多良福
41 背伸びして胸一杯に初夏の風  星潮
44 修司の忌船乗りと恋せぬままに  高丘夕雨


1 惜春や一期一会が生くる道  星潮
2 蕗の薹地に還りしものの再生  鳴兎小吉
4 伊勢参背の丸みのさまざまに※せな  山茶花
6 「血脈」の札を掠めて燕かな ※けちみゃく  湯児
7 バイデン氏何か言ったらどうですか  紅帽子
13 背徳の背脂掬ふ蓮華かな  酒多良福
16 銭湯の背びれ男や春の風邪  ニック・ジャガー
18 近道を抜けて日なたへ荷風の忌  高丘夕雨
20 おっさんの背中越し読むスポーツ紙  紅帽子
26 引鴨の集ふ便りや故郷から  泥游
30 背に腹は変えられなくもありません  紅帽子
33 春の鹿群れて何度も汽車止める  泥游
36 花盛りキタラに踊る指揮者の背  泥游
37 脊と背の違いに嚔春嵐 ※くしゃみ  湯児
39 沈黙の羊群若草の虜  鳴兎小吉
42 父は漁夫子を背に乗せて平泳ぎ  鳴兎小吉


3 修司忌や背中を追った日はいずこ  北留2号
8 ランドセル元気満タン背負いけり  ニック・ジャガー
11 新緑祭背中のイチョウは泣かずとも  戊瓶
14 花の雨梅はひっそり濡れにけり  鳴兎小吉
22 五月佳し北海道の五月佳し  星潮
24 フラワームーンありをりはべりいまそかり  星潮
27 日遅れの八十八夜寿司つまむ  北留2号
28 別珍のチョッキ誂え花見かな  湯児
29 背は軽く春の晩飯後三里  戊瓶
31 朝寝からもぅ一度背伸びああ静か  泥游
38 人柄も背中も年々丸くなり  ニック・ジャガー
40 峰々の残雪光る上高地  山茶花
45 背負い子のオムツのお土産雁帰る  戊瓶
46 脂身の背徳感や花の宴  酒多良福
47 古生層脊梁山脈冴返る  湯児


5 霞空お天道さん寝ぼけ顔  酒多良福
9 春霞龍の背に乗り鳥瞰図  戊瓶
12 行く春やわが背年々丸くなり  ニック・ジャガー
23 咲いたのに花に嵐やもったいない  紅帽子
35 球場の外で見ないね鯉のぼり  紅帽子


以上です。


  

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