第194回酔いどれ句会報告

BBQくにむら

2025年04月07日 22:21

いつもの句会が開催されました。
出席者は、山茶花、高丘夕雨、湯児、鳴兎小吉、北留2号、紅帽子、戊瓶、酒多良福の8名、不在選句者は、ニック・ジャガー、星潮、錆爺、泥游の4名でした。
一人当たり7句選んでいます。

出句者は、山茶花、高丘夕雨、湯児、ニック・ジャガー、星潮、北留2号、鳴兎小吉、紅帽子、泥游、戊瓶、酒多良福の11名で、53句が集まりました。

兼題は「子」、または自由題です。

間違い探しとコメントをよろしくね。


酒多 良福




17 七メートルの防潮堤や星朧  鳴兎小吉
20 ライン待つ腰高椅子の春愁ひ  高丘夕雨
33 鳥ぐもり退居の部屋に螺子ひとつ  高丘夕雨
39 幼子の「なむなむするね」彼岸餅  鳴兎小吉


10 雉子鳴きて藤原京より風兆す  高丘夕雨
16 ランドセル弾む駆け足子らの春  戊瓶


1 木の根開く野生は子らの季節へと  星潮
4 長靴の子等わちゃわちゃと雪解道  鳴兎小吉
26 夜桜や古刹に妖し鐘の音  戊瓶
31 子から子へその子から子へ春の夢  星潮
46 風信子いのち汲む根の拡がりぬ  高丘夕雨
48 春眠や子猫のたまる古座布団  戊瓶


3 子の声に爪弾き合はす春の宵  泥游
6 子午線の祀り鎮める桜かな  戊瓶
7 芽吹き有り足元見ずに歩く道  酒多良福
8 行き交ふ人の悲哀は知らず鳥帰る  星潮
15 春の空染めるメコンの大河かな  紅帽子
23 大潮を泳ぐが如く卒業す  泥游
25 寒暖の度に開閉福寿草  北留2号
37 「な~」と鳴き「うん」と応える春日和  ニック・ジャガー
38 中華箸つるりと逃げる水餃子  紅帽子
40 雪囲い薙ぎ倒し去ぬ春嵐  湯児
52 麗かや寝転ぶ土手をゆく列車  山茶花


11 風花を泳ぐ子の目に大宇宙  湯児
12 平和賞やるからとっとと辞めとくれ  紅帽子
13 雪を割る流れる水に春を聞く  北留2号
14 新年度子らの子育てドタバタと  ニック・ジャガー
19 利子付きの奨学金を背負う春  戊瓶
22 ただ白く浮かぶ山あり春の海  ニック・ジャガー
24 汚れ世を清めて敷かむ名残雪  星潮
28 卒業の子ら背伸びして見る明日  北留2号
29 春門出嗚呼少子化の七十万*ああ  酒多良福
30 猫にだけ聞こえる音か春天井  湯児
34 春の大河清濁併せ呑み悠々  紅帽子
35 春霞海彼の理想遠くなり ※かいひ  泥游
41 満月の樹液脈打つ雪解かな  湯児
44 黄砂降る曇りガラスの電車道  北留2号
45 三・一一亡き子を地蔵三体に  鳴兎小吉
53 妄想の花園はまだ雪の底  ニック・ジャガー


2 除雪機の無限軌道に蕗の薹  湯児
5 桃も黄ももうどちらでも春ショール  高丘夕雨
9 横顔は子規がライバルヒチコック  紅帽子
18 白きシャツ馴染まぬ袖に春の風  山茶花
21 幾つもの花束飾る地元女優  泥游
27 新一年背中にカラフルランドセル*せな  酒多良福
32 春休み女子も男子もおしゃれして  北留2号
36 残雪の児童公園子らの声  酒多良福
42 春めくや子らの歓声響く庭  山茶花
43 卒園の満面の笑み並びおり  ニック・ジャガー
47 のろのろと人波の先花の山  山茶花
49 夜の庭に子狐独り合ふ目と目  星潮
50 子を撮りて親子で撮りて学卒に  泥游
51 春雪の校庭野球帽にF  鳴兎小吉


以上です。



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