第188回酔いどれ句会報告

BBQくにむら

2024年10月07日 22:37

いつもの句会が開催されました。
出席者は、山茶花、高丘夕雨、湯児、鳴兎小吉、ニック・ジャガー、北留2号、星潮、紅帽子、泥游、酒多良福の10名、不在選句者は、林檎、床雑巾、錆爺、戊瓶の4名でした。
一人当たり7句選んでいます。

出句者は、山茶花、床雑巾、高丘夕雨、湯児、ニック・ジャガー、星潮、北留2号、鳴兎小吉、紅帽子、泥游、酒多良福の11名で、54句が集まりました。

兼題は「秋の声」、または自由題です。

間違い探しとコメントをよろしくね。


酒多 良福




14 野菊満つ廃墟「潮風」ドライブイン  湯児
27 焼き茄子や裂け目の叫び秋の声  床雑巾


38 風も木も星も語部秋の声  星潮


19 轟音のハーべスターや秋の声  酒多良福
37 順に聞く他家の息災秋彼岸  高丘夕雨
43 叢や命を繋ぐ秋の声  酒多良福


2 波寄する流木白し秋の声  高丘夕雨
10 目を閉じてモエレ山頂秋の声  鳴兎小吉
11 糠漬けの糠になりたし秋の声  湯児
18 透明なこの空かなし秋の声  ニック・ジャガー
24 秋天の鳶笛子らのよーいドン  鳴兎小吉
26 秋桜の種まくべしと覚え書き  ニック・ジャガー
30 余韻抱き一駅歩く夜半の秋  高丘夕雨
42 青映す水面に微か秋の声  泥游
53 悠久の湖面に謡う秋の声  泥游


4 秋の声きこゑをるともをらぬとも  星潮
6 秋冷やクロックムッシュだけのカフェ  星潮
7 木洩れ日と秋声のチセ・フレップへ  鳴兎小吉
15 秋の声聴く余裕なしネタニヤフ  紅帽子
29 秋の声博物館の髑髏より  高丘夕雨
31 萩こぼるデイサービスの日を増やし  鳴兎小吉
32 秋の声かき消す驟雨夜更け道  酒多良福
33 名月や不完全形またいとし  山茶花
36 かさかさの秋愁溶かせモール泉(しゅうしゅう)  北留2号
39 梨の木に梨の実稔る十七年  北留2号
45 秋の声主(ヌシ)はいずこか団子買ふ  星潮


1 秋の声帰り一里を歩みけり  泥游
8 選挙後は旧をつけなくなる派閥  紅帽子
9 秋蝶を追う幼子の四五歩ずつ  鳴兎小吉
12 秋の声なぞる君の名沁むる波  床雑巾
13 秋の声聴いた途端のBクラス  紅帽子
16 栗飯の渋皮旨き齢になり ※とし  湯児
17 煉瓦蔵薫り戻りて秋麗  泥游
21 鼻歌の千鳥足にも秋の声  山茶花
22 例大祭幟はためき秋の声  酒多良福
34 秋士幌一等星だらけの空  北留2号
35 悠々と鹿躍動す道東道  紅帽子
40 秋の声梢の鷺は何を聴く  北留2号
44 秋の声「今年は来ないで雪虫よ」  紅帽子
46 枕辺に秋の声降る鄙の宿  ニック・ジャガー
47 西日受く薔薇窓のふち秋澄めり  高丘夕雨
48 粉吹き炊きバター香るる秋の声  床雑巾
49 雁渡し何と無し人恋しかり  星潮
50 竜胆やまだ寝とりんと宿の朝  ニック・ジャガー
52 山椒の実弾ける笊に鷹の爪 ※ざる  湯児
54 カナヅチの亡父案ずる秋彼岸  山茶花


3 花弁やはらはらはらり秋の声  床雑巾
5 秋深む最後の晴れの日曜日  山茶花
20 秋愁や首の鈴をニャンとも思わず  山茶花
23 名月二回暦の月と実の月  北留2号
25 秋の声聞けとばかりに夜の虫  酒多良福
28 欠けた月沈みいく夜半秋の声  ニック・ジャガー
41 新米のお返し貰ひし利尻昆布 ※りしりこぶ  湯児
51 屋台毎香りも楽し秋祭 ※やたいごと  泥游


以上です。





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