第162回酔いどれ句会報告
コロナの影響で、こじんまりと句会が開催されました。
出席者は、高丘夕雨、北留2号、星潮、泥游、酒多良福の5名、不在選句者は、山茶花、床雑巾、湯児、鳴兎小吉、紅帽子、ニック・ジャガー、錆爺、未定子、戊瓶の9名でした。
一人当たり7句選んでいます。
出句者は、山茶花、高丘夕雨、湯児、ニック・ジャガー、星潮、北留2号、鳴兎小吉、紅帽子、泥游、戊瓶、酒多良福の11名で、54句が集まりました。
兼題は「満」、または自由題です。
間違い探しとコメントをよろしくね
酒多 良福
10 麦秋の車窓心はウクライナ 湯児
13 同じとこうつらうつらの夏読書 紅帽子
27 平和になら惚けてて結構原爆忌 星潮
48 島々に手合すのみの墓参かな 星潮
16 満席のハローワークに蝉しぐれ 北留2号
18 ヴィシソワーズひやりと満てる前頭葉 湯児
34 紫陽花の濃淡満てる城下町 湯児
38 いろいろと後ろめたくも鰻喰う 泥游
42 桜桃の箱詰め終えて津軽弁 鳴兎小吉
52 豆苗の光を求む曲線美 ニック・ジャガー
2 2000トンの湿気を抱いた南風吹く ※みなみ 泥游
6 燕の子湯のつど眺め数えけり 湯児
21 羽ばたきを見せて飛び去る親燕 湯児
39 蓮の花ささめく雨を抱きけり 高丘夕雨
46 賑やかに母娘で作る夏料理 山茶花
1 メンタンピンドラいち満貫盆休 星潮
7 立葵見上げて遠き家路かな 酒多良福
12 星月夜満天の星海に溶き 星潮
22 夏至の夕特急が着く無人駅 戊瓶
25 ペデキュアの指を伸ばして夏山家 山茶花
40 熱帯もかくや万緑映す河 泥游
47 麦笛を吹いた子いまは麦酒のむ 紅帽子
49 そよかぜにゆらゆらゆらら亜麻の花 鳴兎小吉
50 星飛雄馬花形満伴宙太 ニック・ジャガー
3 三年ぶり笑顔満開夏祭り 北留2号
4 風死せり防御の構え取る刹那 高丘夕雨
5 国越えの峠で汽車待つ蝉時雨 戊瓶
8 満開のつつじ萎れて照る緑 酒多良福
14 生きてるだけで暑い 北留2号
17 松島のけぶる小島や戻り梅雨 鳴兎小吉
19 麦秋鮮烈満タンにしてどこまでも 北留2号
20 満潮や艀によせる夏の果 高丘夕雨
23 満開のラベンダー畑や夏天 ※かてん 鳴兎小吉
28 紫陽花や生気満ち満ち首垂れ※こうべ 酒多良福
29 夏暁や散歩に誘う犬の足 山茶花
31 夏休み百円の宿恵迪寮 紅帽子
37 女満別空港離陸雲の峰 鳴兎小吉
44 満てんの星に豊作いのるかな 紅帽子
45 たまさかの餡蜜掬う旅の宿 高丘夕雨
53 脱水とむくみの狭間で悩みけり ニック・ジャガー
54 夏の日の熱を流して夜の雨 ニック・ジャガー
9 田舎道山を望めば雲の峰 山茶花
11 天満宮雷神響く祟り神 北留2号
15 蝉の声聞かぬ間に早小暑かな 酒多良福
24 満員の単行列車夏18 泥游
26 女子高生の湯浴み残り香今朝の秋 星潮
30 涼みゐる豊川稲荷狐塚 高丘夕雨
32 夏の月満つれば欠ける人生も 山茶花
33 雑踏の宵人満ちて麦酒飲む 戊瓶
35 サガレンの廃線跡やはまなす路 戊瓶
36 山映える寝ぼけ眼の汽車通生 戊瓶
41 ぐずりぐずり空も世間も戻り梅雨 紅帽子
43 消え残る夕色遠く花火の音 泥游
51 痛む首満天眺むも難しく ニック・ジャガー
以上です。
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