第191回酔いどれ句会報告
出席者は、山茶花、高丘夕雨、湯児、鳴兎小吉、北留2号、星潮、泥游、酒多良福の8名、不在選句者は、ニック・ジャガー、紅帽子、錆爺、戊瓶の4名でした。
一人当たり7句選んでいます。
出句者は、山茶花、高丘夕雨、湯児、ニック・ジャガー、星潮、北留2号、鳴兎小吉、紅帽子、泥游、酒多良福の10名で、49句が集まりました。
兼題は「旅」、または自由題です。
間違い探しとコメントをよろしくね。
酒多 良福
1 冬銀河まばゆし妣はあのあたり ※はは(亡くなった母) 鳴兎小吉
25 大掃除旅券の顔の若きこと 酒多良福
9 長旅のあとはゆっくり古新聞 紅帽子
15 初夢や旅に暮らして旅に死す 星潮
18 初夢の台詞しばらく気にかかり 高丘夕雨
34 枯菊や枯れたと知らぬように立ち ニック・ジャガー
4 凍空へ牧水歌集と旅に出る 北留2号
16 放といておくれ猫舌夜鷹蕎麦 高丘夕雨
21 山茶花や木目かすかな新卒塔婆 ※そとば 鳴兎小吉
32 雪晴れの虚空に鷲よ友逝けり 湯児
36 島数へ暮るる海岸雪もよひ 山茶花
39 冬晴れの富士指差して運転士 紅帽子
40 初旅は白樺透す陽を浴びて 泥游
42 血や涙流れぬ世なれ去年今年 星潮
12 旅の宿つい偽名書く清張ファン 紅帽子
13 氷晶を受け止め鹿の睫震る 湯児
14 雪見酒旅の途中のひと休み 酒多良福
23 旅先で風呂掃除する律儀者 紅帽子
30 雪起こし旅路の雨に煙る丘 山茶花
38 御供は天狼三陸ひとり旅 鳴兎小吉
43 旅ゆけば関西弁と中国語 紅帽子
2 北欧のガイド手に取る春著の娘 ※はれぎ 泥游
5 越天楽流るる杜の雪の道※えてんらく 山茶花
6 雪の下芝青々と出番待ち 酒多良福
8 スーパーも豪華版なり大晦日 泥游
11 山眠る息吹をじっと閉じ込めて 山茶花
17 旅先で惚れて年越え島焼酎 北留2号
19 旅の朝鏡に髭濃き男あり 北留2号
20 風花は詩人のコトバ旅籠の湯 星潮
22 風花やフェルメールのごと湖畔暮る 湯児
24 初仕事旧き雑誌に紐を架け 泥游
26 暮れやすしここしばらくは4時ちょうど ニック・ジャガー
27 初鴉空家のアンテナ止まり木に 山茶花
31 うろうろと旅行くごとく年の暮れ ニック・ジャガー
33 極月の機窓遠ざかるいとなみ 高丘夕雨
35 内観したら消えたくなって寝酒 鳴兎小吉
44 雪晴れの清澄痛し目に骨に 湯児
46 「この空の青が好き」と妻の冬至 鳴兎小吉
47 年新た百代の過客つつがなし 高丘夕雨
48 祥瑞や胸に火灯す初茜 星潮
49 抜海は凍え想ひの旅も果て ※ばっかい 泥游
3 除雪待ち無言の旅客ピリピリと 酒多良福
7 イントロで分る「北の旅人」雪しまく 星潮
10 小水力おしっこなのではないのです ニック・ジャガー
28 雪あかり人生てふ旅抱きしめよ ※じんせ 湯児
29 出掛けのくしゃみパブロンの小瓶買う 北留2号
37 股旅の浪花節聞く寄席開き 高丘夕雨
41 だらだらと気怠い正月幸せや ニック・ジャガー
45 逆境の南の杉に今日も雪 北留2号
以上です。
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