第１６０回酔いどれ句会報告
出席者は、高丘夕雨、湯児、北留2号、紅帽子、星潮、酒多良福の６名、不在選句者は、山茶花、林檎、鳴兎小吉、ニック・ジャガー、錆爺、泥游、戊瓶の７名でした。
一人当たり７句選んでいます。
出句者は、山茶花、高丘夕雨、湯児、ニック・ジャガー、星潮、北留2号、鳴兎小吉、紅帽子、泥游、戊瓶、酒多良福の１１名で、５３句が集まりました。
兼題は「新緑」、または自由題です。
間違い探しとコメントをよろしくね
酒多 良福
4 新緑やほどよき距離の老夫婦 鳴兎小吉
28 新緑や徹夜準備の学園祭 戊瓶
3 新緑の風タテカンの林抜け 北留2号
12 先っちょは新緑だぜと常緑樹 紅帽子
26 浜風が佳き仕事して干鰈 湯児
47 夕ざりの崖より枝垂る紅うつぎ 高丘夕雨
1 新緑や赤いポストの立つ小道 山茶花
5 リラ冷えやワイシャツの袖また伸びる 北留2号
6 新緑や地蔵訪ふ山鴉 高丘夕雨
7 手相見に言はせたるまま修司の忌 高丘夕雨
27 老眼に新緑優し朝の路 ニック・ジャガー
37 新緑や付かず離れず初デート 鳴兎小吉
39 黄昏の新緑ひかり放ちけり 星潮
46 新緑や禍々しきも隠しをり 星潮
50 筒鳥か渓音かがる朝ぼらけ 湯児
51 新緑や素顔の二人大通り 戊瓶
8 もりもりと新緑の森盛り上がる 紅帽子
10 難題は信ずることよ時鳥 星潮
13 リラの香をマスクはずして風は初夏 鳴兎小吉
15 渡り廊下残る夕焼け足を止め 泥游
23 緑さす手を引く母の白いシャツ 山茶花
31 香りたつ緑雨の後の花畑 山茶花
41 新緑やブーケを囲む娘たち 戊瓶
45 新緑や水面に鴨がV描く 紅帽子
49 新緑の露ぞまばゆき朝帰り 酒多良福
53 初夏の空足取り軽くリラの道 鳴兎小吉
14 新緑よ高校二年生の頃 鳴兎小吉
16 枝垂れ柳おいでおいでの河畔かな 紅帽子
17 新緑の樹下駆け抜ける長い脚 ニック・ジャガー
18 新緑や妻の小言に庭仕事 戊瓶
19 新緑や安吾の女まなこ開け 湯児
22 新緑を叩く風雨に身を縮め 酒多良福
29 夏帽子シンギュラリティ来るとして 星潮
35 そういえば鯉のぼりが見えないなあ 北留2号
38 衣更樟の香りも古りゆけり 高丘夕雨
40 海風の統ぶ雲や美し夏来る ※はし 高丘夕雨
42 新緑や不平、不満は人の事 ニック・ジャガー
44 夏帽子ヘソと同じに曲げてみる 山茶花
48 新緑の隧道銀輪駆け抜ける 戊瓶
52 新緑の木陰日に日に暗くなり 酒多良福
2 夢路行く六月の原生花園 泥游
9 リラ冷えの学舎久々の祭りかな 泥游
11 正門を入り新緑の輝けり 泥游
20 リラの花枯れてなを更寒き街 酒多良福
21 カンバスを緑に染めて新緑と 北留2号
24 落書きと囀りを消す緑雨かな 山茶花
25 快晴の白き連山独り占め 紅帽子
30 峠越えアスパラ提げて旧友来たる 湯児
32 新緑を夕日の赤が染めて行く 北留2号
33 時の日やタイムトラベル所望せむ 星潮
34 マイケルの幼き声や春の宵 湯児
36 窓眺め新緑混沌なお深し 泥游
43 番鴛共にあくびす水辺かな＊つがいおし 酒多良福
以上です。
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