第157回酔いどれ句会報告
出席者は、高丘夕雨、鳴兎小吉、北留2号、紅帽子、泥游、酒多良福の6名、不在選句者は、山茶花、湯児、星潮、未定子、錆爺の5名でした。
一人当たり7句選んでいます。
出句者は、山茶花、高丘夕雨、湯児、星潮、北留2号、鳴兎小吉、紅帽子、泥游、酒多良福の9名で、45句が集まりました。
兼題は「息」、または自由題です。
間違い探しとコメントをよろしくね
酒多 良福
38久々の淡き夕雲冬尽きぬ 泥游
18黙々と除雪鉄道保線員 鳴兎小吉
23春の日や鯉の吐息のひとつきり 高丘夕雨
28流氷に乗りてひと息尾白鷲 鳴兎小吉
11漱石の句集枕の余寒かな 湯児
1万物の光り溢るる雪解かな 山茶花
16酒蔵の大樽を覗き見て春 紅帽子
20出番なし溜息ひとつ箱の雛 北留2号
26吹雪あとどちらの屋根もリーゼント 泥游
42我が無知を改めて識る彼岸かな 星潮
2一閃の日も春めけり息潜む 星潮
4あなたつて気楽な人ね春障子 星潮
6うららかやフレンチトースト箸で焼き 山茶花
8ため息はシベリアに埋めん鳥帰る 星潮
12ああなんてことをと吐息トルストイ 紅帽子
13風光る午後のキッチン花を生け 山茶花
15息で曇り息で溶かして雪景色 泥游
25我もまたいつか光に風光る 鳴兎小吉
30耳ピンと樹皮齧りをり春の鹿 湯児
40麗らかや鐘の音を追ふ禅の庭 高丘夕雨
44春の雪鬼籍に入りし友のこと 星潮
9遠近の囀りまばゆ蕨餅 ※をちこち 高丘夕雨
10プーチンの青息吐息きこえそう 紅帽子
17豪雪はやがて豊かな水源に 鳴兎小吉
19内裏雛モカ香る棚に鎮座して 北留2号
22ホワイトアウト時空すべてを飲み込んで 鳴兎小吉
24幾筋も雲横切れり春の川 高丘夕雨
27息殺す遠き砲声春の闇 湯児
32木の芽時カナの手紙に息災で 山茶花
33目の据わる狂気の隣冬五輪 泥游
34すまし顔ちょっと溜め息お雛さま 紅帽子
35白き息天に吐く我ラッセル車 泥游
37息切れて腰伸ばし見る雪の山 酒多良福
39糠雨や清香残し梅暮るる 高丘夕雨
41春はどこ吐息眼鏡を凍らせて 北留2号
43「不凍湖も凍れ」の命に沈不沈 湯児
3除雪後の湯に迷い来た風花だ 湯児
5水面下息をしないで交渉す 紅帽子
7爆撃の春キエフの子涙して 酒多良福
14除雪の息切れ延長の溜息 北留2号
21漏れる息睫毛の霜に陽の光 酒多良福
29雪解水舗道に池を造りけり 酒多良福
31息詰まる地下壕の外霞空 酒多良福
36春きざす疫病の世息災となれ 山茶花
45球春到来新常識に目を瞠る 北留2号
以上です。
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