第157回酔いどれ句会報告

BBQくにむら

2022年03月08日 17:00

いつもの句会がありました。
出席者は、高丘夕雨、鳴兎小吉、北留2号、紅帽子、泥游、酒多良福の6名、不在選句者は、山茶花、湯児、星潮、未定子、錆爺の5名でした。

一人当たり7句選んでいます。

出句者は、山茶花、高丘夕雨、湯児、星潮、北留2号、鳴兎小吉、紅帽子、泥游、酒多良福の9名で、45句が集まりました。

兼題は「息」、または自由題です。

間違い探しとコメントをよろしくね


酒多 良福




38久々の淡き夕雲冬尽きぬ  泥游


18黙々と除雪鉄道保線員  鳴兎小吉
23春の日や鯉の吐息のひとつきり  高丘夕雨
28流氷に乗りてひと息尾白鷲  鳴兎小吉


11漱石の句集枕の余寒かな  湯児


1万物の光り溢るる雪解かな  山茶花
16酒蔵の大樽を覗き見て春  紅帽子
20出番なし溜息ひとつ箱の雛  北留2号
26吹雪あとどちらの屋根もリーゼント  泥游
42我が無知を改めて識る彼岸かな  星潮


2一閃の日も春めけり息潜む  星潮
4あなたつて気楽な人ね春障子  星潮
6うららかやフレンチトースト箸で焼き  山茶花
8ため息はシベリアに埋めん鳥帰る  星潮
12ああなんてことをと吐息トルストイ  紅帽子
13風光る午後のキッチン花を生け  山茶花
15息で曇り息で溶かして雪景色  泥游
25我もまたいつか光に風光る  鳴兎小吉
30耳ピンと樹皮齧りをり春の鹿  湯児
40麗らかや鐘の音を追ふ禅の庭  高丘夕雨
44春の雪鬼籍に入りし友のこと  星潮


9遠近の囀りまばゆ蕨餅 ※をちこち  高丘夕雨
10プーチンの青息吐息きこえそう  紅帽子
17豪雪はやがて豊かな水源に  鳴兎小吉
19内裏雛モカ香る棚に鎮座して  北留2号
22ホワイトアウト時空すべてを飲み込んで  鳴兎小吉
24幾筋も雲横切れり春の川  高丘夕雨
27息殺す遠き砲声春の闇  湯児
32木の芽時カナの手紙に息災で  山茶花
33目の据わる狂気の隣冬五輪  泥游
34すまし顔ちょっと溜め息お雛さま  紅帽子
35白き息天に吐く我ラッセル車  泥游
37息切れて腰伸ばし見る雪の山  酒多良福
39糠雨や清香残し梅暮るる  高丘夕雨
41春はどこ吐息眼鏡を凍らせて  北留2号
43「不凍湖も凍れ」の命に沈不沈  湯児


3除雪後の湯に迷い来た風花だ  湯児
5水面下息をしないで交渉す  紅帽子
7爆撃の春キエフの子涙して  酒多良福
14除雪の息切れ延長の溜息 北留2号
21漏れる息睫毛の霜に陽の光  酒多良福
29雪解水舗道に池を造りけり  酒多良福
31息詰まる地下壕の外霞空  酒多良福
36春きざす疫病の世息災となれ  山茶花
45球春到来新常識に目を瞠る  北留2号


以上です。
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