第156回酔いどれ句会報告

BBQくにむら

2022年02月08日 17:24

1メートルを超える積雪の中、いつもの句会が細々と開催されました。
出席者は、高丘夕雨、北留2号、星潮、泥游、酒多良福の5名、不在選句者は、山茶花、林檎、鳴兎小吉、紅帽子、湯児、未定子、戊瓶の7名でした。
一人当たり7句選んでいます。

出句者は、山茶花、高丘夕雨、湯児、星潮、北留2号、鳴兎小吉、紅帽子、泥游、戊瓶、酒多良福の10名で、48句が集まりました。
兼題は「古」、または自由題です。

間違い探しとコメントをよろしくね


酒多 良福




21底冷えの書斎幽かに古書香る  泥游


1エッセンシャルワーカー終夜除雪音  紅帽子
4寒稽古強くなるのは負けたあと  鳴兎小吉  
27古書店の百円ワゴン雪晒  星潮
45雪しんしん古レコードの針の音  紅帽子


6雪晴や生きづらかった日々越えて  鳴兎小吉
14読めずとも温もり包んでいる褞袍  紅帽子
28古の神が遊びし山眠る  戊瓶
29古書手繰るほこりの香り春の日と  北留2号


5狐火や宿場女郎の三面鏡  高丘夕雨
7湯豆腐や古女房の手の温み  鳴兎小吉
30雪眼鏡ゲレンデ越しの噴火湾  山茶花
42踏み跡の揺らぎやをかし雪歩道  酒多良福
47寝てました二月の古典5時間目  紅帽子
48襟立て逃る天狼の蒼きより  高丘夕雨


10雪やまず古参の呑ん兵衛船を漕ぎ  酒多良福
13廃村の古家を隠す雪嵐  酒多良福
26どうしよう吹雪の先の赤提灯  酒多良福
32立春に卵を立てり志を立てり  北留2号
40日向ぼこ湖面雪面照り返し  湯児
44どんと落つ屋根雪夜半の寝覚めかな  湯児


3冬日射す机に日々変わる通知  泥游
11古家や壁ができたり雪五尺  戊瓶
15古漬けの茶漬けかつ込む寒九かな  高丘夕雨
18腕振って雪を軋らせ空元気  酒多良福
19温暖化ぶっ飛ばしてけ大寒波  紅帽子
23制服に制帽の美女出初式  鳴兎小吉
35暗闇の古びた廊下と虎落笛  山茶花
37寒灸を据えりうつかり微笑めり  高丘夕雨
38福は内拾い忘られし一粒  高丘夕雨
46地味な子が喝采浴びる春句会  湯児


2本線はなくなるものか古老言う  北留2号
8球正月ドーム通いも今年まで  北留2号
9古酒や春のグラスでオンザロック  星潮
12本郷の沙汰に震える冬試験  泥游
16耳塞ぎ樹氷の古道通りけり  戊瓶
17古機械部品難題冬蒸機  泥游
20古家や居間の子笑う氷柱折り  戊瓶
22泣く子の声夜に響くや明日は春  星潮
24立春に夏タイヤ買ひ麦酒かな  湯児
25尖の無き氷柱ラピュタの底のよう ※さき  泥游
31未除雪の庭の三筋の栗鼠の径  星潮
33古より待てば海路と…春隣  星潮
34球正月トライク走り海光る  北留2号
36古民家の三角窓に冬山河   山茶花
39雪晴を深紅のダウンジャケットで  鳴兎小吉
41直ぐならぬ古道隈なき雪明り  湯児
43雪晴れて羽田に飛べば富士見かな  戊瓶


以上です。



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