第155回酔いどれ句会清記表

BBQくにむら

2022年01月08日 23:04

紅帽子さんが東京出張の為、泥游さんに清記表を作ってもらいました。
今回は51句あります。7句選んでください。
句会同人の方に限らせていただきます。

選句結果はコメント欄に記入し、できれば選評も書いてくださいね。


酒多 良福



1 返送の賀状二枚に心揺れ
2 老夫婦そろり雪道手を繋ぎ
3 寒雀一心不乱に飛んでおり
4 寒昴神代の噂話など
5 ビルの角眼前の吹雪歩み止め
6 吹雪の果て心佇むホームにて
7 長湯して柚子風味茹でジジの出来上がり
8 大雪に心配ないかと母に問い
9 狐啼く森のむかうを夜汽車かな
10 心得を掴めぬままに年新た

11 サスペンス小説として読む「こころ」
12 冬銀河心にいつも大宇宙
13 冬至来て心がちょっと軽くなり
14 同年配床屋のオヤジと薄毛自慢
15 遅番の帰路は静けき大晦日
16 初晴や綺麗な塗りの椀を買ふ
17 寒暁や心根澄み切る朝日かな
18 百八の一つでしょうか子ぼんのう
19 凍蝶の過ぎ来しいくつもの日向
20 寒雀都心のベンチに五羽並び

21 巻頭に初心と記す二日かな
22 波の花むかし張碓駅ありき
23 駅員や改札口で「良いお年を」
24 暴風雪警報風神の嚏 ※くさめ
25 少しずつ福を持ち寄り初句会
26 故郷に心を残し初飛行
27 年の夜の父は半落ちテレビ前
28 柚子浮かべ心遣いに長湯する
29 救急車より夜明けの電話寒に入る
30 乗り初めし幾春別行小樽発つ

31 新年や迎へられなき人想ひ
32 里心残し車窓の霜削る
33 心無しにも仔羊の腿旨し
34 星堕ちて暴風雪警報逸る
35 名残り雑煮朝ドラは道頓堀
36 大晦日手巻きと鍋で夢心地
37 せりなずなごぎょうはこべら祖母の声
38 着膨れてなおも震えてバスを待つ
39 床暖房猫ヨガ眺め心溶け
40 心もよう変わらぬうちにお年玉

41 心労を一人抱えて寝酒かな
42 風止みて冴える藻岩のカクテル光
43 年越しやなんか知らんがありがたし
44 暖冬はヤダ寒いのはもっとヤダ
45 雪しんしん心にずしり雪しんしん
46 初春や傘寿の祖父の祝い唄
47 雪を踏む音ひた急ぐ夜道かな
48 年の瀬に心乱れて明けぬ年
49 じゅうぶんに真っ只中や寒の入り
50 御降りに頭を上げる受験生 ※おさがり

51 冬柏ジェントルマンの美学かな

以上です。
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