第154回酔いどれ句会報告

BBQくにむら

2021年12月07日 02:12

いつもの句会が開催されました。
出席者は、山茶花、高丘夕雨、湯児、鳴兎小吉、北留2号、紅帽子、星潮、酒多良福の8名、不在選句者は、床雑巾、ニック・ジャガー、錆爺、泥游、戊瓶の5名でした。
一人当たり7句選んでいます。

出句者は、山茶花、高丘夕雨、湯児、星潮、北留2号、鳴兎小吉、ニック・ジャガー、紅帽子、泥游、戊瓶、酒多良福の11名で、54句が集まりました。

兼題は「行」、または自由題です。

間違い探しとコメントをよろしくね


酒多 良福




9落葉積む人が死なうと生きやうと  星潮
13行儀良しサドルに積もる雪の列  酒多良福


2枯木立空を大きく見せにけり  酒多良福
30流行歌ひとつも知らず今年酒※はやりうた  高丘夕雨
36音消えてふと立ち止まる雪の中  ニック・ジャガー
40寒暁やのそりと起きて湯を沸かす  山茶花
41数行の喪中の知らせ霙降る※みぞれ  酒多良福


16憂国忌行き交う人のなき路傍  鳴兎小吉
25病窓の揺れる街路樹秋惜しむ  戊瓶
33南瓜割る出刃の気合いに咳払い  湯児
45湯気上ぐる湖畔の牡鹿氷雨かな  湯児
48北風に雪の行方を尋ねけり  ニック・ジャガー
54古暦あと一枚だこれからだ! ※ふるごよみ  泥游


11風邪籠り同じ箪笥と照明具  泥游
15欠けたことあったかしらと月のぼる  紅帽子
18落ち葉踏み急行いぶりの跡辿る  北留2号
20Go to は命令形か俺(オラ)行かね  紅帽子
22夜行バス動けぬ闇と果てぬ夢  泥游
24急行待ちの紫煙枯野の雪に消え  泥游
26雪原に行先知れずの夜汽車かな  戊瓶
28行く秋や翳る百年記念塔 ※かげる  鳴兎小吉
29行き行きて流氷に逢ふバスの旅  戊瓶
31雪が降る行人偏のまちに降る  北留2号
32雪便り喪中葉書を連れ来たり  酒多良福
37振り返りただ立ちつくす十二月  ニック・ジャガー
39寒雷を漬け封じてや蕪寿司※かぶら  湯児
44照り映ゆる銀杏黄葉や祖母送る  高丘夕雨
53さよならの一行ながめ聖夜過ぐ  酒多良福


1白鳥の冷めたる視線夢覚むる  星潮
4ぬかるみ踏むこの一歩から冬ざるる  鳴兎小吉
5行く年や丑年なれどやけに早っ!  星潮
8冬ぬくし行粧の妻旅に出る  山茶花
12山眠る山の親爺は起きている  ニック・ジャガー
14三島の忌檄滅し世のマスクかな※げき  高丘夕雨
19行く秋やあれよあれよと思う間に  紅帽子
23初雪やアイスクリームの美味きこと  泥游
34行く秋に見切りをつける靴仕舞い  戊瓶
35詩あれば観楓会も吟行旅  北留2号
38初雪や駅寄る傘のたたむ音  戊瓶


3逢えるかな呟きながら毛糸編む  山茶花
6外交団そもそも行く必要ない  紅帽子
7晩秋のミストの風呂で江戸想ふ  北留2号
10来年は「誠也see ya!」の絶叫か  紅帽子
17弓なりの列島白し北帰行  湯児
21ブルーハーツのバラード沁むる霜夜かな  星潮
27露の夜の眼窩の淡き影や美し※はし  高丘夕雨
42内省があまりに辛く落ち葉踏む  鳴兎小吉
43同行二人落ち葉とともに風に舞い  北留2号
46初雪や新開発のクレーンにも  山茶花
47行く年は背後に去り行くものでした  ニック・ジャガー
49漱石の句を抱えてや師走かな  湯児
50ひととおり長靴磨くや冬はじめ※ちょうか  高丘夕雨
51落ち葉踏むひたひたやってくる孤独  鳴兎小吉
52値上げ値上げ値上げばかりぞ年の暮  星潮


以上です。
  


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