第154回酔いどれ句会報告
出席者は、山茶花、高丘夕雨、湯児、鳴兎小吉、北留2号、紅帽子、星潮、酒多良福の8名、不在選句者は、床雑巾、ニック・ジャガー、錆爺、泥游、戊瓶の5名でした。
一人当たり7句選んでいます。
出句者は、山茶花、高丘夕雨、湯児、星潮、北留2号、鳴兎小吉、ニック・ジャガー、紅帽子、泥游、戊瓶、酒多良福の11名で、54句が集まりました。
兼題は「行」、または自由題です。
間違い探しとコメントをよろしくね
酒多 良福
9落葉積む人が死なうと生きやうと 星潮
13行儀良しサドルに積もる雪の列 酒多良福
2枯木立空を大きく見せにけり 酒多良福
30流行歌ひとつも知らず今年酒※はやりうた 高丘夕雨
36音消えてふと立ち止まる雪の中 ニック・ジャガー
40寒暁やのそりと起きて湯を沸かす 山茶花
41数行の喪中の知らせ霙降る※みぞれ 酒多良福
16憂国忌行き交う人のなき路傍 鳴兎小吉
25病窓の揺れる街路樹秋惜しむ 戊瓶
33南瓜割る出刃の気合いに咳払い 湯児
45湯気上ぐる湖畔の牡鹿氷雨かな 湯児
48北風に雪の行方を尋ねけり ニック・ジャガー
54古暦あと一枚だこれからだ! ※ふるごよみ 泥游
11風邪籠り同じ箪笥と照明具 泥游
15欠けたことあったかしらと月のぼる 紅帽子
18落ち葉踏み急行いぶりの跡辿る 北留2号
20Go to は命令形か俺(オラ)行かね 紅帽子
22夜行バス動けぬ闇と果てぬ夢 泥游
24急行待ちの紫煙枯野の雪に消え 泥游
26雪原に行先知れずの夜汽車かな 戊瓶
28行く秋や翳る百年記念塔 ※かげる 鳴兎小吉
29行き行きて流氷に逢ふバスの旅 戊瓶
31雪が降る行人偏のまちに降る 北留2号
32雪便り喪中葉書を連れ来たり 酒多良福
37振り返りただ立ちつくす十二月 ニック・ジャガー
39寒雷を漬け封じてや蕪寿司※かぶら 湯児
44照り映ゆる銀杏黄葉や祖母送る 高丘夕雨
53さよならの一行ながめ聖夜過ぐ 酒多良福
1白鳥の冷めたる視線夢覚むる 星潮
4ぬかるみ踏むこの一歩から冬ざるる 鳴兎小吉
5行く年や丑年なれどやけに早っ! 星潮
8冬ぬくし行粧の妻旅に出る 山茶花
12山眠る山の親爺は起きている ニック・ジャガー
14三島の忌檄滅し世のマスクかな※げき 高丘夕雨
19行く秋やあれよあれよと思う間に 紅帽子
23初雪やアイスクリームの美味きこと 泥游
34行く秋に見切りをつける靴仕舞い 戊瓶
35詩あれば観楓会も吟行旅 北留2号
38初雪や駅寄る傘のたたむ音 戊瓶
3逢えるかな呟きながら毛糸編む 山茶花
6外交団そもそも行く必要ない 紅帽子
7晩秋のミストの風呂で江戸想ふ 北留2号
10来年は「誠也see ya!」の絶叫か 紅帽子
17弓なりの列島白し北帰行 湯児
21ブルーハーツのバラード沁むる霜夜かな 星潮
27露の夜の眼窩の淡き影や美し※はし 高丘夕雨
42内省があまりに辛く落ち葉踏む 鳴兎小吉
43同行二人落ち葉とともに風に舞い 北留2号
46初雪や新開発のクレーンにも 山茶花
47行く年は背後に去り行くものでした ニック・ジャガー
49漱石の句を抱えてや師走かな 湯児
50ひととおり長靴磨くや冬はじめ※ちょうか 高丘夕雨
51落ち葉踏むひたひたやってくる孤独 鳴兎小吉
52値上げ値上げ値上げばかりぞ年の暮 星潮
以上です。
関連記事